迷子の迷子のツバメさん

　朝起きたら、ガレージの方から鳥の鳴き声がする。
　まだシャッターを開けていないのに、何でだ?と思い覗くと、何とツバメがゲレンデの上を飛び回っている。
　昨日は昼前までシャッターを開放していたが、その後は締め切ったきりだったたので、昨日午前中からずっと閉じ込められていたらしい。

　可哀相なことをしたなぁと思いながらも、珍しいこともあるもんだとカメラを取りに戻り、再びガレージに出向くと、目の前でゲレンデの屋根に止まっているツバメとは別に、もう一羽が飛び回っている。
　つがいで巣作りをしようと、我がガレージを訪れていたようだ。

　もう少しだけ滞在してもらって、タキシードブルーのゲレンデと、填め殺し窓に飾られたスワローエンゼルとの競演を撮影した。

　ツバメ達が去った後のゲレンデは、糞による「空爆」の痕だらけ。
　このところの降雨で汚れたゲレンデを、いつか洗わねばと思いつつ見送っていたが、いよいよ年貢の納め時。
　ゲレンデを汚され「やれやれ」と思いつつ、重い腰をあげるきっかけを作ってくれたことに感謝しながら、ツバメに続いてゲレンデをガレージから出した。

　右ボンネット上の最も大きな爆撃痕。

　フロントとキャンバス部境目

　キャンバス上

　ほの温かさが残る風呂の水で洗車。

　汚れを洗い去ると、タキシードブルーのボディーに艶と輝きが戻る。
　ツバメの羽に負けていない、だろうか。

　洗車完了。

　キャンバスの水気を飛ばしに、10分ほどドライブ。
　いつもお世話になっている路線バスとすれ違った。