2014年10月05日
ジムニー3 作業
1日目
「部品のほとんどは、ネジで止まっているのだよ?
ネジを緩めるためには、
メガネレンチ、スパナ、
または、スピンナー、ラチェットと組み合わせてのソケットがあって。
そもそも、この便利なソケット方式は第二次大戦後のSnapOn社の発明品で...
資源がなかった日本はゼロ戦も戦艦大和も全部モンキーレンチだけで...」
「は~
なるほど~
あ~」
2日目
「ここらへん(インテークマニホールド周り)、まかせた、
とにかくバラせ、外れればいい。
絶対にやっておくことは、『仮止め』と『写真』。
外したナットとかボルトを、元のところに止めておくのが『仮止め』。
たくさんあるホースとかコネクターは、外す前に『写真』を撮っておくこと。
足下に1本もボルトとかナットが転がっていてはダメだ。
慣れに慣れた車で、どこに何ミリのボルトがあるか憶えれば
月明かりを頼りにミッション載せ換えとかできるけど、最初は無理だ」
「ボルトの数が多いんですけど、
全部仮止めしなきゃダメですか~」
「仮止めされていないボルトの数だけ、お前の目玉をつぶす」
「目玉は2コしか無いですよ~」
3日目
「ちくしょう! オイルパンを外すのに、
ミッションを外さなければ行けないのか?
いや、ボルトを緩めるだけでも...
お~い、14-17のメガネとってもらえる~?」
「はいっ
いまのやりとり、プロっぽかったですね!」
4日目
「これがピストンさんだ。
サンエスというアルカリ性の液体で煮込んでおいた。
冷水で浸けておいてもいいんだけど、
そこに捨てられていたナベで煮させてもらった。
おれの経験だと、
冷水の浸けおきで1週間かかるところ、煮込むと3時間でスラッジを軟化できる。
1stリング、2ndリング、Oilリング、
オイルリング溝に空いている穴が詰まっているだろう?
これがオイルが減る原因だ。
じゃあ、まかせた」
「ピストンのリング溝の、ここの詰まりが原因なんですね!
ふんっ! そらっ! おまえのせいでっ!」
5日目
「これ、設計不良だよなあ
こんな負荷がかかるところなのに、何でM8なんだよ
7本中6本がねじ切れるっておかしいだろ」
「お金、かかるんですか?」
「そうだなあ
じゃあ、遊ばせて?
HT07 っていう 1000cc(K10 ワゴンRワイド)用タービンがあるんだけど、
それを付けていいか? おれが用意するから。
ただし、powered by MIKAMINE ってリヤウィンドウに貼らせてもらうけど」
「どうなるんですか?」
「すごいジムニーになる」
「お願いします!」
6日目
「え? あれ? これ、どうやって付けるんでしたっけ?」
「『写真』、見てみな
このホースがヘッドカバーにつながってるだろ?」
「これは...
こっちは...
『仮止め』してなかったら組み立て無理ですね」
「まあ、おまえが『仮止め』をさぼったタイミングチェーンカバー周りのボルトは
おれが苦労して組み上げたんだけどな」
「えへへ...」
7日目
「エンジンオイルを入れて、
冷却水は?」
「エア抜きってヤツが必要だ。
室内の空調の温度調節部を動かすと、ほら、
エンジンルーム側でホースのこの部分が動くだろう?
ラジエターファンが2~3回動くのを待って、
これでいいだろう、エア抜き終了だ」
「これで終わりですか?」
「ああ、終わりだ」
「やった~」
「では出発しようか、『試運転』だ」
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Posted at
2014/10/05 13:06:13
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