目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
福岡市内まで出掛ける用があり、その帰り道、妙にパワーがないことに気づきました。ローカルネタになりますが、三瀬峠を福岡側から登り始めると、さらに症状が悪化。いつもなら4速でも楽に登れるのに、3速でも怪しく、2速でようやく登れるような状態になりました。幸い水温は正常でしたが、そのうちスパナマークが点灯、「CHECK INJECTION 」の警告が出ました。
車を停め、インジェクターがありそうなエンジンの前側を見てみると、右側のパイプがパッカ〜ン(ルノー族の共通語)と割れていました。写真は修理後です。
2
騙し騙し峠を一つ越え、途中で寄ったパン屋さんで、袋の口を閉じる帯の針金を何本か分けてもらい、繋いで縛り付けて応急処置して、何とか帰り着きました。
3
インタークーラーへ繋がるホースは、モナカの皮を貼り合わせるように接着されています。センサーを取り付けるために、このような構成になっているのでしょうが、絶対に剥がれてはならないはずなのに、高確率で剥がれるようですね。リコール対象ではないのが不思議です。
上部のホースと2つのセンサーハーネスを外せば、剥がれた小さい方のピースは簡単に取り出せます。
結論から言うと、私のように接着してバンドで締めるだけならば、大きい方のピースは外さないまま、小さいピースを接着すれば良いのです。
大きい方のピースを外そうとすると、難易度が飛躍的に上がります。
まず、3本のボルトのうち、写真では下から上方向、実際には車の前部から奥方向に向かうボルトに苦労させられます。小さいピースが取れた状態ならば何とか外せますが、接着された状態ならば、上からは見えづらく、工具を回すスペースも限られるので、バッテリーとバッテリーケースを外して、作業できました。
4
ラジエーターグリルとバンパー外しました。件のパイプの大きい方のピースは、写真の赤い線のように、ラジエーター裏に付けられています。上部のセンサー周りとホースを分割しておいてくれれば良いのに、ご丁寧に一体パーツなのです。設計者のセンスを疑います。
5
下側、インタークーラーとの接続部は、バンドをズラせば簡単に外れるのですが、端部が太いので、取り出しと取り付けに苦労します。
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取り出したパイプです。
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「パッカ〜ン」部の拡大。矢印方向のボルトが厄介なのです。
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さてこのパイプ、実際にはさらにいくつかの部品が接着されているようですが、「パッカ〜ン」部には「PBTC GF30」の表示があり、材質は「ポリブチレンテレフタレート」にガラス繊維が混ぜられたもののようで、「難接着材料」のようですね。写真の接着剤は「ポリブチレンテレフタレート」も接着できると謳うエポキシ接着剤ですが、私の経験上、あまり信用していない接着剤です。硬化後もシリコンゴムのような弾性があり、接着力は弱い印象です。今回はシール材としての性能に期待しています。
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接着剤だけではまた「パッカ〜ン」しそうなので、針金(ステンレス軟線)で締めておきました。近場で手に入る結束バンドは、ナイロン製で耐熱温度が80℃らしく、止めておきました。
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バンパー、その内側のグリルの台座、バンパー下のアンダーガード、エンジン下のアンダーガード、バッテリー&バッテリーケースまで外し、取り出しと取り付けを行いました。
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注意したつもりでも、ラジエーター上部のフィンを痛めてしまいましたので‥‥
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止せばいいのに、薄口のペンチ(リードペンチ)で修正を試みました。
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狭くてペンチが入らない場所もありましたが、この程度まで修復できました。
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作業完了の図です。
この後、OBDコネクタに診断機を繋いでエラーコードをリセットし、バッテリーを外したのでオーディオのキー番号を再入力しました。
実はディーラーさんに尋ねたところ、部品代と工賃込みで3万円強、とのことでした。頼んだ方が正解でしょう(笑)
これでまたエラーが出たら、大人しく入庫させます。
今のところ快調に走れています。
<追記>
明らかに調子が悪くなったと感じる前の、正常と感じていた時よりも、ターボの効きが良く、モリモリ加速するようになりました。苦労が報われた気がします。
少しずつ亀裂が開いてきて、一気に「パッカ〜ン」したのでしょう。また「パッカ〜ン」しませんように。
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