
※はじめに…
ここで書く内容はあくまで個人的な感想ですので参考にするしないはご自身でご判断ください
■価格・基本情報
発売年月 2012年1月
標準車両本体価格 <6MT>168.0万 <CVT>174.8万円
駆動方式 FF
車両形式 CBA-ZC32S
トランスミッション 6MT CVT
■寸法・重量・その他
全長×全幅×全高 3890×1695×1510mm
室内長×室内幅×室内高 1905×1385×1225mm
ホイールベース 2430mm
最低地上高 130mm
車両重量<6MT>1050kg <CVT> 1070kg
乗車定員 5名
ドア数 5枚
標準カラー チャンピオンイエロー4、スーパーブラックパール、プレミアムシルバーメタリック、アブレイズレッドパール2、ブーストブルーパールメタリック
オプションカラー スノーホワイトパール
■.エンジン
種類 直列4気筒DOHC
エンジン形式 M16A
過給器 なし
総排気量 1586cc
使用燃料 ハイオク
燃料タンク容量 42L
■性能
最高出力 136ps(100kw)/6900rpm
最大トルク 16.3kg・m(160N・m)/4400rpm
パワーウェイトレシオ 8kg/ps
燃料消費率(10/15モード走行) 16.0km/L
最小回転半径 5.2m
■動力伝達・走行装置
タイヤ 195/45R17
ブレーキシステム(前) Vディスク式
ブレーキシステム(後) ディスク式
サスペンション(前) ストラット式
サスペンション(後) トーションビーム式
* * * *
今回で通算5台目になる呉服の試乗レポート…。
一体呉服は何を次期カーのコンセプトとして考えているんだ?というのが自分でもよく分からなくなりつつある今日この頃ですが、とりあえず今回はスズキの名車、スイフトスポーツです。
もう山道とかでヒャッハーする事もなく、ましてやレースにでるわけでもないのでCVTでいいかな?と思い試乗車の狙いはCVT。しかし、CVTの試乗車は少ない…。まぁ、購入客の7割はMTっていうクルマですからね…。
しかし、調べてみると職場のすぐそばにCVTのスイスポを持っているお店を発見。仕事前に試乗しに行きました。
<画像はフォトサイトからの使い回しです>
●運転席
ドア開けて『おや?』と思うこと、それは…
スイフトスポーツと銘打つ割に座席が割と地味ということ。
下が先代の純正シート。ホールド性云々というよりドア開けた瞬間の抑揚感に差がありますよね。

風の噂では基本構造はスイフトXGのシートと同じだとか…。
(下がXGのシート 確かにサイドシルの張り出し方に差はあれど先代ほどの歴然とした差はない)

でも座ってみると、しっかりと日常シーン内でのスポーツ走行には十分なほどのホールド性がありました。もちろんオデブな体型の私でも座れます。(ぶっちゃけ先代のスイスポシートは窮屈だったwww)先日試乗したジュークNISMOのような車高の高さもないので乗り降りも問題なし。
ただ、やはり細身の方にはこのシートのホールド性は弱いかな、という気はします。
まぁ、皮肉な事にこのスイフトスポーツはサイドエアバックなし車なので座席の交換が気兼ねなくできますから、純正シートが気に入らなければ社外のバケットシートを入れればいいわけです。
でも、なんで装備しなかったんでしょうね…?重くなるから??
●後部座席

後部座席は…まぁ、普通です。可もなく不可もなく…。
フロントシートのバックサポートがしっかりしている分、SX4よりは足元スペース狭いですが、正直大差ないです。【後部座席に人乗せることは滅多にないけど、全くないわけではないのでせめて及第点レベルの居住性が欲しい】という方には最適といえるでしょう。
でもまぁ、この辺に文句つけるならスイフトスポーツはチョイスすべきではないでしょう。
私から言わせてもらえれば後部座席だけで言えばポロと同格、アウディA1より上だと思います。
●荷室

これはもう…全長の短さと室内空間の広さを確保したら必然的に発生するしかたのない犠牲です。
狭いです。泣きたくなるくらい…
(噂では国産コンパクトカーの中でもっとも容量のない荷室だとか…)
とは言え、クレハ号の荷室見たことある方なら分かるように今でも荷室はあってないような状態なので、まぁ、なくてもさほど困らないかな…というのが私が行き着いた結論です(笑)。
●走り味
<CVT編>

まずは目当てのCVTに試乗。
Mモードでのシフトチェンジはパドルシフトでの操作のみ、ということでそれも体感。
…
……
あれ…?この耳みたいなやつ…動かないんだけど…??
普通はここを指にひっかけてコチコチするよね…???
D『あ、それは飾りです』
(゜Д゜!)
言っちゃった~…
この人、“飾り”って、言っちゃった~…
D『変速レバーはハンドルスポークの付け根の真裏にあります』
探ってみると…お、あった。
ちょっと使いにくいですwww
で、肝心の走り味ですが、同じ7速ならポロやA1と同じフィーリングかな、と思いましたが全然違いました。
Dから『踏んでいいですよ』と言われ、ちょっとやんちゃな走り方してみたのですが、速度は出ているけど加速感がな~んかイマイチ…。
理由は多分音。
CVTは2,3,4とシフト上げても同じアクセルの踏み方ならエンジン回転変わらないから速度は上がれどエンジン音は一定…だから官能的なスポーティーサウンドにはならない…。
DSGはセミMTなのである程度上まで回ってシフトチェンジとなるのでスポーティなサウンドになる。
静寂さや燃費向上が売りのクルマならCVTは強力な武器になるだろうけど、コンパクトとは言え、スポーツカーに用いるのはどうよ…と言いたくなりました。
これなら燃費悪くてもゲート式レバーがちゃがちゃ入れまくってシフトチェンジを無理やりする4ATの方がまだマシです。
うーん…
CVTに全然慣れていない私だけになんか乗り方違うのかなぁ…?
一度Dに運転させて、自分との違いを確認した方が良さそうですね。
<6MT編>

そんな私の悩み顔を見てか、Dが『MTも試乗しませんか?』と誘ってきた。
そう、このDにはCVTとMTの両方試乗車がある珍しいDだったんです。
MTねぇ…
確かに前の勤務先のトラックがMTだったので教習所以来、という絶望的な状態ではないし、2速までなら毎日使っているフォークリフトもMTだ…だから多分運転は出来る…と思う。
とは言え、“普通自動車”のMTは我が家にあったコロナのMTという超レア車を近所を半クラ状態で走り続けてクラッチ板に引導を渡して以来だ…
大丈夫かな…??
それに私はATに乗り換えて以降、15年間ずっと左足ブレーキを続けてきた人間なので、今さら右足ブレーキに戻す事なんて…
…などと悶々としている感に準備完了。
うぉ、CVTは黒だったけど、MTは黄色かいwww
この目立つクルマでエンストとかしまくったらカッコ悪いぞ…(汗)。
とビクビクしながら発進…。
2分後…
MT、楽しい~~~っ!!
あー…スイスポのMTがよく売れる理由がすごく分かりました。
5MTだと街中では4速が巡航ギアになり、そこから加速させようとしても加速がもたつくので1個ギアを落としたくなりますが、スイスポの6速はクロスレシオ気味ということもあり、4速からでも問題なく上り坂を加速できます。低速でもトルクのあるクルマはこういうことができますよね。
シフトミスって2速発進してもノッキングしないで速度のせてくれるし、もちろん坂道発進も不安なくクリア。やはりこのクルマはMTで乗るクルマ、というわけですね。
MT車の楽しさを再発見させてくれるクルマ…そんな印象です。
ただ、やはり個人的な理由ですが右足ブレーキが追いつかない…。
コーナー手前で右(ブレーキ)よりも左(クラッチ)が先に動いてしまい、下り坂ではちょっと危なかった…。でもまぁ、それもリハビリすればなんとか…
●1stインプレッションとしての呉服的評価
気が付けば出勤前なのに長居してしまい、あやうく遅刻しかけてしまいました。長居して話をしたくなるくらいスイフトスポーツ、魅力的なクルマでした。
これまで乗ってきた5台の中で最も購入するのに現実的な1台といえるでしょう。
特におすすめなのは6MT!『久々にMT乗るかな』みたいにお考えの方は是非乗ってみてください。面白いです!
免許とってから15年以上AT乗ってきた私も6MTで考えていたのですが、残念ながら家庭の事情により6MTは断念せざるを得なさそう(理由;私以外誰もMT運転できないからいざという時に困る)です。かといってCVTに流れるのは…『う~ん…ちょっと考えさせて…』なんですよね…。
スイスポのCVTが悪い、ということではなく、スイスポにCVTが似合わないというのが本音です。
家庭の事情とは言え、他人からは『スイスポ乗っててCVTって…(嘲笑)』と見られるのが分かりきってますからね…。
それにしても…
ポロハイラインの3分の2、A1やポロGTIのほぼ半額で買えるというのはいいですね。
国産車なら故障のリスクも少ないし、スズキなら全国にあるからDにも困らないし…。
問題は…スイフトスポーツ以外の国産車でこのサイズの欲しいクルマがないから比べようがないってことなんですよね…。
少しは頑張れ、国産車!!