
先日…と言ってもすっかり年が明けてしまったので去年の事になっちゃうけど、気に入りのドライブコースを軽く流していると前を走る先客に遭遇した。
しばらく付かず離れず走っていたのだが、途中で道を譲られたので恐れ多くもパスさせてもらったのだった。
いつもの休憩スポットでちょっと休んでいると、先程のクルマがやってきて、同じ場所に停まった。
自分よかいくらも若い男の子だったが、ツワモノなのか話しかけてきた。
「こんにちはー」 夜なのでこんばんはでは?思うのはとりあえずおいといて(笑)、彼は私のクルマや自分のクルマについていろいろ話し、その中で漫画の話になると言った。
「こんな時間に女の人が一人でしかもRX-7でこんなとこ走ってるから、思い出しちゃったんです。僕の好きな漫画の中でRX-7に乗る女の人が出てくるのがあって、FC(二代目RX-7)なんですけど、知ってます?」
年輩のクルマ好きには知る人も多いだろう漫画 シャコタン☆ブギ の話だ。
いくつになってもずっと好きなクルマに乗って行くってイイですよねみたいな話をしてたのだが、かく言う私も昔々に件りの漫画は読んだ。今でも実家に持っている。
その中に出てくるFCを駆る女。漫画の彼女は設定としては40代辺りらしいのだが、メイクをするとそうは見えないほどにパリっとイケてる謎のオンナになる。らしい。
そしてFCを駆って得意の峠を走るのだが、これは漫画だからそんな設定も可能なんだろうなあ…なんて漠然と思っていた。
当時の私はまだ17歳だか18歳で、その時の自分には40代はおろか30代だって立派なオッサン・オバハンで、オッサンならともかくオバハンになってそんなクルマに乗って夜の峠を走るような事は、想像にも及ばなかった。
中年になった自分はきっとシオシオのオバハンで、家事に炊事に家庭に疲れてクルマどころじゃないんじゃなかろうか。
オバハンがメイクをしたって、漫画じゃあるまいしそんなパリっとイケたオンナにはなれなかろう。
そんな悲壮感極まる中年世代の想像だ。なんせ若かったからね(笑)
過ぎ行く前の10年20年というのは、とてつもなく長い道のりのように感じる。
しかし過ぎてしまうと10年なんていうのは本当にあっという間のようにも感じるし、それは20年でも30年でも40年でも同じだろう。
嘗ての若かりし自分から見たらすっかり中年の域である自分も、いざ中年になってみるとこんなもんか…である。やってる事が変わっていない。成長していないとも言う(笑)
免許を取ってからもう何年もずっとRX-7を乗っていて、ずっと好きな同じクルマに乗って経る年月のうちに得たのは、好きな事には年齢も新しいも古いもまったく関係ないと思えた事だ。
若い頃みたいな勢いやアグレッシブさは薄れたとしても、知識や対処法のノウハウ、走った分だけ経験値が上がる事である程度相殺できる。
同世代でクルマを楽しむ人がまだ自分の周りにはちゃんと居て、話していると共有できる価値観がちゃんとそこに存在していて安心できるのも、ありがたい事だと思う。
年甲斐関係なく、自分のしたい事を楽しめればイイオトコ・イイオンナになれるのかもしれない。
そこを目指して、2015年も好きな事を楽しめるイイ年にしていきたいな。
新成人の皆さんも!10年後20年後にも今と変わらぬ、或いはそれ以上に楽しい日々を送れますように。成人おめでとう。
画像は東京オートサロン2015で見た1台。ロシアならぬソ連時代の車両でLadaのVAZ(ヴァーズ)2101という車両らしい。このベース車両は21011というものだけど、ロータリーエンジンを搭載した21018や21019というのもあったらしい。
なんとなく気になった1台。カワイイけど堅牢そうでパリっとしてる。
Posted at 2015/01/12 23:58:32 | |
トラックバック(0) | 日記