
夏休みの思い出、特に花火の思い出は大抵は素敵なものだ。
人込みが凄くて友達と逸れようと、彼氏が私を前カノの名前と間違えて呼ぼうと、夜店で買ったフランクフルトの辛子でうっかり浴衣を汚そうとも…それらを遙かに凌ぐ楽しさがある。
大抵の事はドン!という音と共に消え去り、許せるのだ。
何年か前だが、新潟は長岡の花火大会を観に行っていた。
花火と言えば新潟!他方から足を運んでも一見の価値はある。
その年も方々から沢山の観衆が押し寄せていただろう。
私は当時付き合っていた彼氏と連れ立って花火を観に、伯父伯母の家に泊り、夕方会場に出かけると、既に通路にまで人は溢れていた。
[通路スペース確保]の勧告を促す警官のアナウンスも虚しく観衆は座り込み、警察官は都度やって来ては観衆を立たせるという鼬ごっこの最中、左手からガヤガヤと声がして、救急隊が担架を担いで現れた。これだけ人が居れば怪我や具合の悪くなる者もいるだろう。
「ここは通路です!緊急時に備え充分なスペースを確保してください!座らないで下さーい!」
救急隊の緊迫したアナウンスに慌て、座り込んだ観衆が押し合い圧し合いしながら退く。
私達は通路の真ん中に位地していたので立っているべきだったのだが、後ろの家族はすっかり座り込んでいて、間もなく花火が始まるとそこのお父さんから、多分私に掛けていると思われる声が聞えてきた。
前の女邪魔なんだよなー立ってる女ー
「見えないので座ってもらえますか?」と声を掛ければ心象も違うだろうに…と思い無視する。
すると周りに向かい
この女立ってて邪魔ですよねえ!自分さえ良ければイイんですかねえ? と同意を求め始めた。下を向いたり苦笑いする観衆。
膝には3,4歳くらいの子供を抱え、そんな夫を握り飯を食べながらただひたむきに見守る妻…。
無視を決め込む私に腹が立ったのか、オッサンはサンダルを履いていた私の踵をスニーカーの裏でグリグリと押し出した。気がついた彼氏が注意をすると
兄チャンちゃんと管理しろよ、男らしくビシっと言えないのかよ?! と切り返す。
結局花火が終るまでの間、オッサンは文句を言いながらグリグリと私の踵をにじっていた。
帰り際オッサンは
わざわざ遠くから観に来てんのに、気分悪いよな! と息巻いていた。
どこから来たかは知らんが、流石にちょっとムカつくからもう来なくていいよ。
にじられた踵が痛いだとかそんな事よか、よくも見知らぬ他人にここまで出来る大人がいるもんだという不思議が私の脳を占拠する。
伯父伯母宅へ戻ると、伯父さんが庭でBBQの準備をしてくれていて、寺泊で沢山買って来たカニを焼いてくれた。カニを食べると気分が良い。クダラン事はどーでもよくなるね。
私を怒らせたら、先ずはカニだ…と当時の彼氏は悟った事だろう。
(V) (-∀-) (V) カニー♪
夏も終盤、良い思いで作りを!
Posted at 2007/08/22 14:54:33 | |
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