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Mark V Collectorの愛車 [リンカーン マークV]

整備手帳

作業日:2024年6月15日

オルタネーター交換(200A FORD 3G Powermaster 47759)

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目的 修理・故障・メンテナンス
作業 DIY
難易度

初級

作業時間 3時間以内
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 前々回の整備手帳で少し書きましたが、オルタネーターベルトに張力を掛けるため、バールでオルタネーターを抉っていた時にオルタネーターを破損してしまいました(この車には国産車によくある、張力を掛けるためのアジャスト機構のようなものはなく、力づくでオルタネーターを動かし張力を掛ける構造となっています)。

 このオルタネーターは2年程前に交換したもので、GMの10DNオルタネーターをFORD 1Gのフロントケースと組み合わせたTuff Stuffの製品です。

 これは、外部レギュレータタイプ(3線式)では最大級の出力(140A)を持ち、アイドリング状態で165Wの電動ファン2基を作動させても電圧変動がほぼ無い素晴らしい製品でしたが、もう一度同じ製品を購入するのも芸が無いので、新たな製品を検討します。
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 FORDのオルタネーターについては下記のような変遷を辿っており、これらはマークVに純正装着されているFORD 1Gシリーズと互換性のある製品が数多く市販されています。

 ①1Gシリーズ:1964年導入、外部レギュレータ式(最大出力100A程度)
 ②2Gシリーズ:1982年導入、ICレギュレータ内蔵(故障や出火等信頼性が低い)
 ③3Gシリーズ:1994年導入、ICレギュレータ内蔵(最大出力200A程度、高信頼性)

 今回はこの中で3Gシリーズの200A出力のものを使用することにし、電気チョークやチャージランプへの配線が予め分岐してあるPowermaster製の47759を選定しました($335.99+送料$75.74=合計$411.73)。
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 発注してから1週間ほどで製品が到着。

 製品にはVリブドベルト用のプーリーが予め装着されている他、Vベルト用のプーリー(画像中段)とチャージランプを接続しない場合に必要となる抵抗(画像下段右側)が付属しており、様々な仕様に対応した構成となっています。

 また、製品は個別にベンチテストされており、手書きの成績書が添付されます(画像下段左側)。
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 装着されているVリブドベルト用プーリーをVベルト用に取り換え。
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 この車のオルタネーターの変遷です。

①純正:FORD 1Gラージケース 70A

②Tuff Stuff 7078NJ:GM 10DNハイブリッド 140A

③Powermaster 47759:FORD 3Gラージケース 200A
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 一般的にアメリカで販売されているレギュレータ内蔵のオルタネーターは1ワイヤータイプが多く、車両側の既存チャージランプや電気チョークを作動させるためには色々と工夫が必要となりますが、この製品は予めこれらの配線が分岐してあり、車両側2箇所に接続すればOKです。
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 また、今後はオルタネーター~外部レギュレータ間の配線を使用しなくなることから、エンジンルーム助手席側のメインワイヤハーネス取回しについて、エンジン右バンク側面(画像上段)からインナーフェンダー沿いに変更。

 これにより、今後この部分のワイヤーハーネスへの熱害軽減が期待できます。
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 オルタネーターの取付は問題なく完了し、Vベルトを張ります。

 前回と同じ轍を踏まないよう、今回は安物のスプリングコンプレッサーを改造し、ベルトに張力を掛ける治具を作成して作業しました。
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 B+端子~バッテリー間のハーネスは、以前スターターケーブル(AWG 4GA=22sq)を加工して製作したものをそのまま継続して使用(純正の配線はAWG 10GA=5.5sq、ヒュージブルリンクはAWG 14GA=2sqとなっており、そのまま使用すると増加した発電量に対し容量オーバーで発熱・出火の可能性があります)。

 また、想定外の短絡に備えスローブローヒューズを設置しています。
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 電気チョークへの配線は新規に製作。

 手持ちの予備ハーネスから適合する端子部分を採取し1.25sq程度の配線を半田付け(画像上段)。

 チョークに接続するカプラーは既存ハーネスから取外して使用(画像中段)。

 コルゲートチューブで保護した配線をエンジン右バンク上に通します(画像下段)。

 このオルタネーターからの電気チョーク出力は、ステーター(中性点)からの電圧が供給されるようになっており、純正の6V電気チョークのみに対応しています(エーデルブロック等の電気チョークは12V仕様のため、リレー等を使用し配線する必要があります)。
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 インジケーターライトの配線(緑点線)はB+配線(赤点線)に沿わせて、外部レギュレータから抜いた既存ハーネスコネクタの緑線へ接続します(外部レギュレータは故障時の応急復旧に備え残置しています)。
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 エンジンを始動し電圧を確認。

 14V程度となっており問題ありません。
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 これで一連の作業が終わり、夏を迎えた時にどの程度の変化があるか経過を見ていく予定です。

 最近は部品の調達先も、リーズナブルなRockAutoから、より選択肢の多いSummitRacing中心となり、物欲をコントロールするのに苦労する日々が続きます。

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「@デジT さん
コメントありがとうございます。このようなバカげた車が販売されることは今後ないでしょうねー」
何シテル?   01/26 08:26
ごくフツーのしがないサラリーマンです。 少し前まで軽くて速い車が好きだったのですが、いつの間にか趣味で所有する車が2台とも「フレーム構造、車重2t超、規格灯丸...
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