リストラからの脱出（２４）　突撃

前回のつづき

少々大げさだがそんな面持ちだった。
所長と講師の方が入ってくる。
挨拶が始まった。先ずはおめでとうと言った後、今の就業状態や今後の景気の見通しに付いての話があった。
続いてこれからのスケジュールの確認もあった。

合間に、このまえミクシィにメッセージを送った人に声を掛けた。
向こうも即答で「ミラクルヤンさん？」と聞き返してくれた。
どうやら私の存在を覚えていてくれた様だ。
彼とは後に結構仲良くなるのだが、その話はまた後日に回す。

最後にこの前採寸した作業着を受け取ってその日は午前中で終わった。

ゆるい！、鬼教官の様な人は居ない、むしろ私達はお客様的な扱いを受けているのでは
ないかと思うぐらいな感じだ。
実際ハローワークの職員も最近はやたらと低姿勢な感じがする。
ハローワークを出る時なんかお疲れ様でしたと挨拶される始末だ。
ここもそんな関連があってなのか職員の方の態度、物腰が柔らかいのだ。
間違っても竹刀を持って生徒を追いかけ回していた様な体育会系バリバリのタイプは居なかった。
むしろ訓練生の方がＤＱＮなタイプを数人見かけた様に思った。

次の日、通常授業が始まった。
しかし、緩々な気持ちは早くも初日で吹っ飛んだ！

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　つづく