「アメリカ人は後付けクーラー自分でつけるよ」と聞いて、米国より「汎用吊り下げクーラーキット」購入
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
米国より届きました。室内機、コンプレッサー、リキッドタンク、コンデンサー、電動ファン、リレー、3種類の高圧ホース、ホースフィッティング、ホースバンドとマニュアルが全部入ってます。
価格は580ドル、日本までの送料が130ドルで合計710ドル。家に着いた時に宅配業者が輸入関税分1500円代引き。これを加えると全部で725ドル約8万円。(その後中国の通販サイトaliexpressで3万円台になりました)
(※2020年にYouTubeで有名な旧車の整備士の動画を見ていると同じような物を「台湾製で15万円で、アメリカ製などではその3倍する」と言ってました。製品が違うのかもしれませんが、アメリカ製は45万円ということですよね?それってこの店の販売価格なんでしょうかね。仕入値を言わないだろうし。取り付けが必要な商品は大抵仕入れは半値以下が普通ですよね。一発で合わないとか、別の部品が必要になるとかリスクも多いし。僕らのように自己責任でDIYすれば6分の1!って事ですね。)
さて、買ったのは「coldmaster.inc 」という会社でebayにもよく出しています。色々質問すると丁寧に教えてくれます。私の場合はコンデンサーのサイズをインチで指定しました。英語は全部Google翻訳を使いましたが、問題なかったですね。
ここに至るまでの話。
アマゾン1号の時にお世話になった整備士の方に聞いたら「お店に頼むと取り付け費込みでだいたい30万円」と教えてもらいました。「もともとクーラーがついてない車に付けるのは大変」で古い車に詳しい人でも「クーラーは難しくて自分ではつけられない」という人がたくさんいました。
環境問題
「ホースはカシメでないとダメだ、ガスが漏れる」とも言われました。環境派の私はもうこれでダメ。ひるんでしまいました。このカシメ工具は中国から買えば8千円だから買おうかと思ってました(後に知人が買ったのでみんなで借りて使うことになりました)他にもあれこれ難しい、素人には無理だと言われました。
導師現る
ところが、アマゾン仲間の橋田先輩は「何言っちゃってるの?アメリカ人はみんな自分でつけるよ」というのです。これまで聞いて話と違うけど、ものすごく尊敬してる橋田先輩のいうことだからと、驚いて調べてみるとどうやら本当の話しで、この一言で決意。自分の手作業でつけようじゃないのという作戦に踏み切りました。
まずは入手だということで注文したらすぐに届きました。注文したところはこの下に書いておきますね。
2
今まで付いていた凶悪なR12aガスの一式を取り外してつけますが、金具など使えるものはそのまま使います。あれやこれやとホームセンター金具で何とかつけようと「検討する日々が二ヶ月」ほど続きました。まあ、乗り出す勇気もあまり無かったのかな。ああ、冬だったしね。
3
冬が過ぎ、春の暑い日が来るようになり、いよいよ仮にでもつけてみようということで前出の橋田さんに手伝っていただくことになりました。
橋田さんは機械のことに詳しい、車のDIY派です。だからこそ信頼できるプロのすごさもよくわかっています。「ブレーキは信頼できるプロに任せるべき」と思っておられます。
そういう橋田さんが「クーラーはプロに頼むべきでしょ」でなく「クーラーは自分でつけようよ。簡単でしょ?」というのでした。
考えてみると、クーラーは車の走行や操舵とは切り離されて、完全な別物系オプションで、電気とエンジンの回転力を使って冷風を得るだけのものだ。
土木工事で難しいのは下水工事。勾配をきちんとしないと流れない。水道は圧力かけて流すけど、エア抜きや排水で配管の工夫が少し関係する。ガスはそういうのは無いけど漏れたら大変。電気は圧力も勾配も関係なく、まるで気にしなくて良い。
車でいうと、駆動関係、ガソリン関係、油圧関係、ワイヤーやロッド駆動などは気を使う。クーラーのガスは他との関連もなく、ほとんど気にしなくて良い。電気はどうにでもなる。
それなのに、クーラーはやたら難しいと思われてる。ガスの交換すら難しそうに思われている。
私はかつて電気工事店のサポートをしていたので、家庭用のクーラーについては設置や配管、真空引きやガスチャージの経験があるから、心理的な壁はない。
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まずは今のものを外そうということで、巨大なレシプロコンプレッサーで当時70万円もしたという高級外車用のクーラーセットを外しました。たぶん一度も洗ったことがなかったのでしょう。1センチ近い古い油の塊が固着していましたので少し洗いました。
メーカーは超有名 York 。
その後、この油はエンジンフロントのオイルシールが完全にダメになっていたために漏れまくっていたのだろうと判明します。(三年後)
5
燦然と輝くクロムメッキのSANDENコンプレッサーSD7です。ピストン7個ですね。取り付け用のマウントは83、73、63ミリの3サイズあるので既製品のマウントに着けるなら合わせないといけません。私はマウントもいくつかかって見たのですが、自作にしました。
コンプレッサーは注文した時に選べたのですが何も考えずにこれにしました。アマゾンのエンジンルームの隙間は結構広いので入りました。アメ車のV8の真ん中につけたいですね。アームは固定式。テンション張りは既設のコンプレッサー下部のVプーリーをそのまま使うようにしました。
ここでつけた2ミリのステンレスサポートは、振動ですぐに折れました。今見るとどう見ても薄すぎますね。聴くと最低4ミリ、できれば5ミリでオッケーと言います。ここではクランク型に曲げていますが曲げるのは好ましくなく、ボルトなどを延長してつける方が良いとの事です。
6
配管は、低圧も高圧も、ホースバンドを2段につけて締めました。近所のエネオスでクリーニング、真空引き、オイルチャージ、ガスチャージ一式です。10,000円ほどしました。
この2年後もう一台つけることになるのですが、その時はAmazonで真空ポンプ、コンプレッサーゲージを購入し、ガスチャージも自分でできるようになりました。
7
エアコンをつけると6.6度まで軽く下がります。
8
既設のコンデンサーと電動ファンを残して再利用。リレーをつないで、アイドルアップのための二次エアー導入ガバナーもつなぎました。少しづつ漏れるかもしれないのでガスチャージゲージとR134ガスを注文しておきました。一缶170円です。
完了!快適ー。
経過をいうと、2年経ってもガスは漏れません。→その後圧着工具で締め直しました。これもDIYでした。さらにアルミや真鍮のパイプを曲げてフレアナットで締めるのもやってみています。これも完璧です。
この時最初につけていた2ミリのサポートアームは薄すぎたので折れました。4ミリにしたら折れませんでした。
マウントのL字金具も折れました。2個重ねて溶接しました。
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