目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
12時間以上 |
1
しっかりと時間をかけながら、スーパーロング1ナンバーを8ナンバー(特種用途自動車の車いす移動車)に構造変更することができました。
最終的な構造変更にかかった費用は搭載品や改造部品、当日の検査代等含めて5万円弱でした。
この間、面積説明用の図面を作成するためにCADの使い方を勉強したり、実際に最寄りの陸運支局に足を運び、具体的な構造要件について担当の方にアドバイスをもらったり、登録する陸運局に規程の解釈について電話して尋ねたり、友人のガレージを無理言って何度も借りたりと、かなり力を入れました。
燃料代はある程度かかっているかもしれません(笑)
今回、8ナンバーにしたかった理由として、
①ハイエースがどうしても好きで乗り換えたくはない
②やはりDIYが好きで少しはレベルの高そうなことをしたかった
③現在障がい者が利用する設備等に関する仕事携わっており、車いす移動車に興味があった
④身近な人にも高齢者が増えいざと言う時に足になれる
⑤8ナンバーを掲げてみたい
⑥車いすの定員を増やすことで合理的に乗車定員を増やしたい(6名→8名)
といったことのほか、メンテナンス面などを考えて、
⑦貨物用のバー(いわゆる残念バー)を乗せておきたくない…
⑧毎年1万キロくらいの走行で並の自動車レベルの使用頻度であることと1年に1度全ての荷物を下ろすのは毎回大変…車検を2年に1回にしたい
⑨普通自動車料金で高速道路を利用したい(1ナンバーは中型車扱いで普通自動車の1.2倍の料金かつ休日割引の恩恵がなく遠出の支障となっている…)
以上のとおりで、これだけ8ナンバー化したい理由が揃っているのなら、しっかり勉強して、自ら構造変更を行おうと考えたわけです。
2
サクッとネットで調べて直ぐに構造変更!
といきたいところでしたが、規程を読めば読むほど解釈が難しく、Webにも構造について詳細にこうにすればよいと記載されているサイトは見当たらない…
結局、わからない部分については、陸運支局に訪ねました。
担当の方にいろいろと確認しながら写真のようなメモを中心に必要要件を確認しました。
特に、私が不明だったのは次の点です。
①特種な設備の占有する面積は、運転者席を除く客室の床面積及び物品積載設備の床面積並びに特種な設備の占有する面積の合計面積の2分の1を超えること。
→運転席と助手席(最前列)を除く床面積の2分の1を超える部分が車いすを積載できるためだけの面積であること。
②運転席を除く客室の床面積
→特に、セカンドシートのどこまでが客室の床面積と見なされるのか不明でしたが、シートレール等がある場合は、最大限後まで下げた状態かつ、背もたれを最大限後ろに倒した状態を真上から見たところまでが、客室の床面積となります。すなわち、シートを下げれない状態や背もたれを倒せれない状況にあればそこまでが客室の床面積となります。
これは「工具を使わなければ変化できない」ことが一定の条件であり、不正防止であるそうです。
これらを踏まえ、「客室の床面積<特種な設備の占有する面積」となれば良いわけです。
③有効高さ1130mm以上
→棚を床から(棚の底面の高さ)1185mmの位置に取り付けており、これをそのまま残しても問題ないのか不明でしたが、あくまで、1130mmの高さが確保できていればOKということでした。
④車いす利用者1人につき介護人1人までの乗車設備を含めることができる
→車いすの搭載位置からセカンドシートの距離レベルであればそのセカンドシートに座っている人1名分(介助人)の面積を特種な設備の床面積に含めることができるということで、車いす利用者2人なら、2名分です。最終的にこの解釈がないと私の場合は構造変更できなかったと思います。しかも、1基登録ではなく、2基登録でセカンドシートのうち2席分を特種な設備の床面積としたことが2分の1を超える面積を確保するために必須条件でした。
⑤車室には車いすを確実に車体に固定することができる装置を有すること
→ラチェット式タイダウンベルトを準備するにあたり、強度がどの程度必要なのか疑問でした。これは「確実に車体に固定されている」ことを当日確認するということで数値的な表現はされませんでした。
⑥車いす利用者が容易に乗降できるスロープ又はリフトゲート等の装置を有すること
→スロープを設置した際の設置角度や設置方法の基準を確認しましたが、傾斜が何°以下なければならないや、フックなどで固定しなければならないということはありませんでした。しかし、重要なポイントとして、スロープを設置する場合はそのスロープがチェーンなどで車体と繋がている(車体から外せない)状態でなければスロープとして認められないとのことでした。
⑦車いす利用者が装着することができる座席ベルト等の安全装備を有すること。
→車いすに付属のベルトではNGで、車体から出ていることが必要とのことでした。
⑧物品積載設備を有していないこと
→物品積載設備…って棚はNG!?かと思われましたが、これはトラックなどの後部にある荷物を積み下ろしたりする際に使われる「リフト」のイメージでした。ウェルキャブの車いす用リフトとは意味合いが違うようです。
ちなみに、これらは私が聞いて自分なりに解釈した内容ですので、全ての陸運支局で通用する解釈ではないかもしれません。
後にも記載しますが、今回なんとか1回の構造変更検査でOKがでましたが、1回目の検査はNGが出る(整備出来ていない部分のアドバイスをもらって帰る)前提で2回目で合格させようとしていましたので、まだまだ自分の理解の中で曖昧な部分は多いと思っています。
3
さて、これらを踏まえて、改造に入りました。大体、1月の中旬から準備を始めて、結局3月の上旬までかかってしまいました。
…冬場で外が寒かったですし…
まずはいろいろと搭載物品を購入しました。
スロープは長さ約180cmの折りたたみ式のものを購入し、普段は床に敷いておき、邪魔にならないようなものとしました。
アウトドアもしますのでスロープっぽくない感じのアルミ質のものとしました。
オークションで新品を購入し約20000円でした。
4
ちなみに、スロープと荷台の設置面はゴムパッド(スロープの付属品)を敷き、スロープを使用中にスロープが滑り落ちないようにしています。
写真ではまだゴムパッドを敷いていない状態です。
5
車体とスロープはチェーンなどで固定することが必要でしたので、ワイヤー2mとワイヤーの止め具を購入しました。
ワイヤーは500円ほどでしたが、留め具が2つで1500円程度かかりました…他の方法でも良かったかもしれません。
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車体側は、なんてでしたっけこのアクセサリー?に繋ぎ、車体と締結しました。
7
スロープ側には幸い穴が元々空いていたのでそこを活用し、同じように結びました。
8
とりあえずスロープはこれで準備完了です。
ワイヤーも2mとってあるので、そのまま搭載⇔設置が可能です。チェーンほどは邪魔にならないと思っています。
その1はこれで終了です。
当日までにはまだまだ準備しています。
その2はまた次に。
やっぱり自分ですると構造もしっかり説明できますし、何より愛着が湧きますね♪
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