
前回の続きとなります。
ちょっと長いので、お時間のあるときにでも。
2日目に無事帰宅したものの、疲労により翌日は廃人のような1日。
その翌日以降は、家の片付け、墓掃除のハシゴ(自宅とカミさんの実家と⇨墓地でポケモンゲットしてたらカミさんに叱られました(._.)。
というわけで、ブログ執筆が遅くなってしまいました。
2日目の行程は以下の予定。
・瓶ケ森林道
・四国カルスト公園縦断線
・佐田岬
・しまなみ海道で本州に戻る
まずは高知市内にて、ハイドラポイントが連続している珍しい道があるとのみん友さん情報を得て、早速通行してみました。
普通の一般道のように見えましたが、よく見ると路面に線路が。
すると急に電車が向かってきた!
え?結構近くない!?
ということで、路面電車の駅が連なっている道なのでした。
広島に住んでた頃は、路面電車をよく利用していましたが、高知にも残っているとは勉強不足でした。
でも広島に比べると、圧倒的に道幅が狭く、車道との余裕がありません。
結構神経を使いながらクリアーし、本来の目的地へ向かいます。
よーし、天気もいいし元気出して行くぜい!BGMはゴリゴリのメタルで行くぞ!
SlipknotのCDをデッキに挿入し出発〜!。
でも破滅的な曲調が景色にマッチせず、Def Leppardにチェンジ。
Let's get rockedで気分も盛り上がってきました!
どんどん進んでいきます。
どんどん。
ど ん ど ん ?
不安、だんだんヤバくなってきた(・_・;
もはや人影もなく、対向車との離合も厳しくなる。
カーオーディオを切って窓を開け、対向車の音に少しでも早く気づくように用心、用心。
途中にあった神社に旅の無事を祈り、滝の前で休憩。
突然現れた橋で一服。
カーブミラーがあるときはパッシング、ないときは警告ホーンを鳴らしつつ、遊びのないクネクネ道をオンザレールでひた走る。
途中すれ違ったのは、フィットを牽引するJAFの車(この人大変だったろうな)と、軽トラドライバーのおばあちゃん(これぞ峠のプロ!)だけ。
ホントに合ってるの??
センターラインがなくなってから1時間余り。ようやく看板が見えてきました。
この地図の下から上がってきたことになります。
ちょっとオススメできないルートかなぁ。
そして右に行ったら目的の瓶ヶ森林道です。
途中のしらさ山荘のカフェでランチを食べる予定でしたが、開店の11時までまだ時間があったので、一気に目的地へ。
どうですかこの景色!
山の神の存在を確信した次第です。
振り返るとこんな感じ。この道路、延々と続いています。
道の左側はご想像の通り、あの世になります。おー怖!
なんとこんな所まで観光バスが登って来ていまして、登山服にリュックと杖?という出で立ちの方々が、さらに上へと散策されていました。
雲と言うかモヤが下から立ち昇ってきます。
やっぱり神様がいる!
時間の都合で折り返し、しらさ山荘へ。
ちょうどランチが始まった時間です。
実はこの山荘、宿泊もできるんです。
楽天にも出ていたので、ここでの一泊も考えたんですが、夜8時に周辺道路が閉鎖されるんですね。
もし到着が遅れたら困るなと思い諦めましたが、また機会があれば是非泊まって、浮世のゴタゴタから遠ざかり、ゆっくりと散策や読書で過ごしたいと思います。

なかなかオシャレな雰囲気。
メニューも色々とあります。
割高ですが、この立地環境からすれば、全くもって納得です。
気温が25°C程度なので、涼しい風が窓から入ってきて気持ちいい!
朝食抜きのうえ、山の中のクネクネ道で神経を使ったせいかフラフラです。
勿論途中にお店はありません。
この血糖値ミニマム状態において、食事を提供してくれる存在はありがたかったです。
蕎麦の定食にしました。
お勘定のときに、美人で気さくな女将さんとしばし談笑。
私が持参した雑誌にご興味を持たれたようで、Rossoの番号を控えておられました。
別の雑誌にお店を紹介されたことがあり、見せていただきました。中国・四国地方の旅行雑誌で、私の全国版よりも詳しそう。
さて次は、カルストです!
一旦は広い道に出ましたが、またもや離合に神経を使う細道に´д` ;
それを1時間ほどクネクネと進んだら、突如目前が開けてカルスト台地が現れました!
結構な数の車が既に上がってきており賑わっていました。
牛もいるんですね。
自転車を持ってきてる人もチラホラ。
向こうの方まで尾根伝いに道が見えます。
この景色をみんカラの何してる?でお届けしようと試みましたが、電波事情が悪くうまくいきませんでした。
よくYoutubeなどに上がっているヨーロッパのドライブ風景みたいに、こんな景色の中を突っ走ってみたいところですが、車が多すぎましたね。
さてさて、次は四国の西はしにある佐田岬メロディーラインへ。
と言いたいところですが、時間的に厳しい。
とりあえず下のルートで目的地を目指し、時間切れになれば高速に乗って帰ることにしようかな。
今回使った高速道路の周遊割引は、土日の二日間コースなので、日曜日中に帰らなくてはいけません。
ところがまたもや酷道!
おまけに雨が激しくなり暗くなってきた。
しかも枝や落石が多くて、それを避けながらの走行。
薄暗いとよく見えないのよね、年齢的にも(^^;;
気分転換にCDを替えます。
懐かしのAC/DC!
LPしか持ってなかったので、先日CD買ったのよね〜。
輸入盤なので帯がなく、邦題が思い出せません。確か地獄の鐘の音?ちゃうちゃう、悪魔の何ちゃら?ん〜原題とは全く違う邦題だった気がするけどまあいいか。
(当時の邦題は日本のレコード会社が一生懸命考えてたね。最近はそのまんまが多いけどね)
この道を本当にマセラティは進んできたのか?!
下手するとパンクですよ。しかも車高を下げてホイールをインチアップしたような車が走る道ではないですね。
石で底をするかホイールをガリっちゃいます。
でも引き返すわけにもいかず、エーイ!Gojamon GOだ!!
1時間は走ったでしょう。
目はショボショボ、首はパンパン、腕はヘニャヘニャ。
休憩したいがコンビニも何もない。
そういえば10年ほど前に、勤め先の人の親御さんの葬儀に四国の山奥に行ったことがあります。
大歩危か小歩危辺りで、車が入れないため山中に駐車して徒歩で登って伺いました。
勿論、霊柩車も入れないところで、出棺はどうするのかと思っていると、なんと家の横の墓地に直接土葬が行われたのです。平成の日本で土葬が行われているとは、驚きました!
脱線ついでに状況を詳述しますと、白装束の男数人が樽状のお棺を棒で担ぎ上げ、家の中で2-3周転回します。恐らく仏さんが戻ってこないよう方向感覚を麻痺させる意味でしょう。
そして外に出て、予め掘られたたて穴にお棺を入れ、土を被せます。土は多めにこんもりと被せ、棺が劣化でつぶれたらちょうど平らになることを想定しているものと思われます。
そして最後に、私も手伝って約10人がかりで大きな円板状の石を盛り土の上に置きました。石の目的は、重みにより棺を潰しやすくするためでしょうか。あるいは動物が掘らないようにするためか、はたまた死霊復活を防ぐ古くからの慣しなのか。

何とも不思議な経験でした。
今日の道はその時に似ている風景だなぁと思い出しながら、無事に前に進めることを願いつつ、甘く見たことを後悔していました。
すると目前に絶望的なものが・・・。

土砂崩れにより通行止めです。
ガーン!マジか・・・(-_-)
そういえば急な土砂降り、行く手を阻む落石ゴロゴロ、携帯は圏外、そして遂に通行止め!
もしかするとこれは・・・タタリではないのか?!
よそもんが嬉しそうに山の中をブイブイ走り回り、まさにYosomon GOな無礼者に山の神様が怒ったのに違いねー( ̄◇ ̄;)
しかしまっすぐ行ったとしても、写真よく見てください。
この先どうなってるの?トンネルなの?
マジで寒気がしてくるよ〜(´Д` )
なんでこんなとこまで来てしまったのかと天を仰ぐ。
何かに取り憑かれたように、ただひたすら走り続けて、土砂降りの中この先に何を求めて・・・
そうだ。
思い出したよ。
邦題ですよ、さっきのCDの。
その名も・・・
キャーキャーッ!ヤバイヤバイーマジヤバイ‼︎
(すみません。書いてる本人だけ盛り上がって)
でも、ナビはどうなってるのか?
通行止めじゃないの?
と目をやった瞬間、ビクッ。
突然声が聞こえてきた!
「通行止めにより、迂回ルートを案内します」します、します(脳内でこだま)
ごゔぁい(怖い)〜、ナビ音声にビビったの初めてですわ。
というより、ナビさん今わかったのアナタ!
(ナビが今気づくのもオカシイ気が・・・あぁやめとこやめとこ)
迂回すれば当然時間がかかります。
その時点で気力は萎え、ああもう早よ帰りたい〜モードに突入し、高速道路に最も近いルートで検索し直して帰ることに決めました。
佐田岬メロディーラインとしまなみ海道は、次回のお楽しみにとっておこうと言い聞かせつつ。
以下は二日間の走行ルートです。
トータル900kmほどですが、途中でバグってるようなので、もう少しあるでしょうか。
教訓
・山道と酷道は舐めたらアカン
・車の性能より己のスタミナで計画せよ
・タダで拝んではイカン(要賽銭)
・選曲はあらゆる状況を想定し吟味すべし
最後までお読みくださり、ありがとうございます。