整備手帳の方に取り付けた内容は書きましたが、実際の挙動が分かりましたので、こちらで説明しますね。
まず、走行充電器は、オルタネーターの電圧を使って、走行に充電をするという物です。
色々種類がありますが、ちょっと前までは、単に12Vを、サブバッテリーに流すという物が多かったかと思います。ACC連動にして、サブバッテリーを充電し、駐車時にサブバッテリーから100Vインバーターなどを動かして使用するという形が主になりますかね。
キャンピングカーが主用途となりますが、一部、災害用の移動店舗などでも使われているかと思います。
最近では、比較的大きなポータブルバッテリーが、手頃な値段で手に入るようになってきましたので、固定されたインバーターよりは、外して持ち運びも可能なポタ電の方が、キャンプでも便利になってきたんではないでしょうか。
ソーラー充電を使う場合にしても、12Vに変換する事なく、直接ポタ電で充電が出来る為、複雑な回路を組み必要もないですしね。
で、ドラレコの為なのと、災害時に備えて・・・という所も兼ねまして、ポタ電を入れて見たわけですが、最初は、小さい240Whの物(JuiceGo)を使ってたんですが、充電が最大100Wで、安全回路が働いて60~70w程度の充電で落ち着くようです。容量も小さい為、ドラレコの為だけに入れていた状態であっても、シガーソケットやPD100W接続でも充電が追いつかず、土日に家の中で充電しておくなどの手間がありました。
そこで、JuiceGoはそのままに、AORA80(768Wh)+走行充電器を追加購入。
AORA80から、JuiceGoへ給電する形にしました。
テストも兼ねて、最初は100V充電です。
さすが、100V。最大で急速600W充電が出来るんですが、バッテリー保護の事もあり450Wの標準モードで充電したんですが、通勤充電ぐらいでも、ドラレコのみにしか使ってないので、まぁ、余裕。70%ぐらいで維持出来る様です。
ただ、100V充電なので、乗車したときに100Vのスイッチを入れる一手間があるって所でしょうか。
さて、大体の動作試験も終わって、普段はバッテリーは十分に使えると分かったので、一緒に購入した走行充電器(Charger1)を取り付けました。
整備手帳の方にも書いてはいますが、HVの場合は、12V系は、DCDCコンバーターから作られていますので、あまり電流を流すと、DCコンのヒューズ(カムリの場合120A)が飛んでしまいます。
で、どれぐらいの電流量が引っ張れるか?という疑問があったので、ディーラーで調べて貰った所、正確なDCコンの動作状況は分からなかったのですが、HVバッテリーの電流量は見る事が出来たので、そこから推定する事にしました。
駆動バッテリーが使われるのは、当たり前な話、走行モーター2つは確実に使うので停止して、さらにPレンジかNレンジに入れておく必要が有ります。(Pの場合は充電モードに入ってない時の電流値を見る事)
で、エアコンのコンプレッサーも高圧を使うので、A/Cは切る。100Vインバーターも高圧使用なので、これも切ります。
これで、駆動用バッテリーは、ほぼDCコンで使用している事になるので、最大使用量を調べるために、今度は、12V系の機器を最大限に動かします。
ライト類、フォグ、シートヒーター、パワーシート、パワーウインドウ、エアコンの風量最大、ワイパー。
ここまでやれば、最大使用に届くだろうという事で、測ってみると、3A台を記録。
駆動用バッテリーは255Vなので、多目に見て、
255V x 4A = 1020W
となります。
12Vに換算すると、
1020W / 13.5V = 75.5A
ぐらいと推定されます。マージンを多めに見て、80Aとして、ヒューズ容量との差が40Aなので、安全を見て30Aまでは引き出せると判断。
Charger1の出力設定を、36Vに設定します。(ポタ電側は11-55V MAX10A)
そうすると、360Wとなり、入力側は25~30Aぐらいで使用する計算です。
で、実際の動作を見てみると、まず、READYまで立ち上がると、14.4Vになり、Charger1が給電を開始します。
そのうち、DCコンの方は、充電制御が働いて、13.5Vとか、12.4Vとかの電圧で変動しますが、12.4Vまで下がると、システム停止と判断され、Charger1の出力が止まる事があるようです。(確実に止まるわけではないのが、解明出来てない所なんですが・・・・)
で、充電中は、車両側からも充電電流をモニタ出来る様で、
レー探のOBDモニターで項目追加してみました。
充電中は、補機バッテリーの充電量が30Aを超えます(笑)
さらに、DCDCコンの電圧もモニタリング出来る為、項目を追加。
電圧は13.5V、他に、14.4V 12.4Vの表示を確認しています。
もうこの時には、AORA80のバッテリーは満タンになっているので、充電が止まっています。
そんなこんなで、とりあえずは、動作的には問題無いようです。
ちなみに、HVではなく、純ガソリン車の場合は、36Vで制限しなくても、50V最大で引っ張っても問題ありません。
オルタネーター以上に電流を引っ張ると、電圧低下を起こすだけで、ヒューズなどはないですから。
(瞬間的には100A以上引き出せます。純ガソリン車は他車救援が出来て、HVは無理っていう理由です。DCコンのヒューズが飛ぶw)
しばらくこの状態で使って、様子見。
あとやることは、
配線の整理
AORA80とJuiceGoが、後席を縦断して、線が露出しているので、隠蔽する。
ついでに、トランクと運転席足元に、4芯の配線を通す。これは別の用途で使用予定なのですが、配線のついでに。
AORA80の電力が余るので、セキュリティーLEDの様な、常時点灯するようなLEDを付けてもいいし、停車中にも、ナノイーとかプラズマクラスターなどを動作したままにしとくとか出来ますね。
Arduinoとか、扱えれば、それで何かやってもいいんですけどね。
数個のLED点灯ぐらいなら出来るスキルは持ってはいるんですが、扱った事はないです。C言語は分かります。
さて、どうしようか・・・・