MICHELIN PILOT SPORT 4S  

265/35ZR19(98Y)

最初に強調しておきます。
大好きなモノと名前が似ているから選んだ訳ではありません。

大枚を投下するので、折角ならば今まで体験したことが無い銘柄で‐と言う気持ちも働きました。
どちらが適正価格なのかは判りませんが、POTENZA S001Lの75％以下の投資で済む点も無視できなかったのは事実です。

2025.2に値上げされる情報を察知して2024.12に発注、装着したのは2025.1。
発注時に後輪用の265/35/19は在庫欠品中とのことでしたが、やって来たのはU.S.A産でした。
万歳っ!!

重ね重ねですが、リムガードが薄いのでPOTENZA S001Lのマッスルっぽい外観が好みだった私的にはひ弱そうに見えてしまう点が残念です。

色々な場所での評価が良い良い良い良い良い‐だったので、乗る前から良いに酔っていたのかもしれません。


４輪交換して約1ヵ月慣らし含め660㎞走行。
ドライ、ウェット、普段乗り、高速走行、ちょっとワインディングを体感しての感想です。

ウェットのグリップは確実にあると実感しました(安全対策として満足です)
恐らくS001Lよりも質量が軽いためと想像しますが、ステアリングが軽いです。
その分もあるのかもしれませんが、サイドが柔らかいのと併せて、操舵のダイレクト感がボケる印象。
ISに初試乗した時に感動して、乗る毎にワクワクした‐キャッチコピー的には"スッキリと奥深い"感じ、素人的には"運転が上手くなったんじゃないか"と勘違いさせてくれる人馬一体感が薄らいだ感想です。
PS4Sはしなやかと言えば確かにそのとおりかもしれませんがS001Lの舵角入力に忠実に回頭する感が好印象だったので、そこがスポイルしてしまったことに戸惑っています。

一応添えますがしなやかにタイヤが変形する(のではないかと思う)とバイコンパウンドテクノロジーで外側に配置されたドライ用コンパウンドの効きが高まる‐ので高グリップするのだと解釈します。
すなわち高速コーナーとかに重きを置いている設計なのではないかと素人的に想像しています。

サーキット走る予定が無くて、私のように日常使いだけれどS001Lで感じるキビキビとしたダイレクトなハンドリング感が好みの人には諸手を上げてお薦めしません。

端的に言えば今のところ私には扱い難く感じてしまっているタイヤです。
低速時はハンドルを小刻みに操作しないと車が思った分の回頭してくれない、或いは回頭し過ぎてジタバタしないといけない印象。
こと堕走車庫入れではドアスタビ外した時の体感に似ています。
間違いなくサイドが撓み易いのだと考えます。

高速での直線安定性は申し分ありませんが、そこはS001Lも同じでした。

それから轍に負けがちです、信号停止時にハンドルがぐにゃっ‐と持って行かれがち、、、
これも恐らくサイドの柔らかさに起因しているのではないかと推察します。

タイヤ銘柄変更による操舵感の変化を顕著に感じられるのも、究極(??)の車庫入れを自己修行している副産物かもしれません‐要するに多くの方々には無問題なことで、多くの高級スポーツカーに採用されていることからも優れたタイヤなのは間違いないと思います。
‐が、今の私には宝の持ち腐れ状態です。

乗りこなせる様に、尻が慣れる様に精進しなければ、、、

総論
信号待ちで横に並んだポルシェが同じの履いてるの見るとちょっと嬉しかったりします。


値段は前後＋工賃＋パンク保証込み(2025.2値上げ前の発注でした)