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イイね!
2006年06月03日

Jazz Samba Encore !

Jazz Samba Encore ! ワールドカップイヤーの今年、
Samurai Blue を応援するのは当然のことだけど。
僕にとってのワールドカップは昔からブラジルと
相場が決まっている。
さすがにペレの時代は記憶にないけれど、
神様、仏様、ジーコ様の頃より僕は、
ブラジルサッカーの虜なのだ。
カナリア軍団の流れるような身のこなし
欧州の強者どもも太刀打ちできぬあの動き
その源はどこにある?

サンバだ♪
ロナウジーニョの足技、アドリアーノの強さ、カカの色気
2/4拍子、独特のリズムを刻むサンバの国でなくては存在しえぬ、イレブンなのだ。
浅草サンバしか知らぬ僕は躍動するあの国のビートを、メディアを通じてしかわかりえないのだけど、
スタン・ゲッツが63年に発表したこのアルバムに、その片鱗を感じることはできる(ような気がした)。

白人のサキスフォン・プレイヤーであるゲッツがブラジルの音と出会った、1963年。
名作、GETS / GILBERTO が誕生する。
ジョアン、アストラッドのジルベルト夫妻とアントニオ・カルロス・ジョビンの協力の下
ブラジルの民族音楽であったボサノヴァを全世界に知らしめた、Jazz史に残る一枚。
イパネマの娘があまりに有名なこのアルバムを、本来ならば記すべきなんだろうけど。
あれはボサノヴァであって、サンバではない。

だから、Jazz Samba Encore ! なのである。
末尾にアンコール!のワードが追加されたこのアルバム、名の通り続編である。
初代 Jazz Samba は、チャーリー・バード( Charlie "BIRD" Parker ではないことに注意 )をギタリストに
迎えて吹き込まれた、初のボサノヴァ・アルバム、と歴史は言うけれど。
僕としては、その後の GETS / GILBERTO こそがボサノヴァであり、
パート2である Jazz Samba Encore ! に、ブラジリアン・ジャズを感じるのだ。

もちろん。
アメリカ生まれのチャーリー・バードがラテンのリズムを刻む Jazz Samba もまた名作ではあるけれど、
ネィティブ・ブラジリアンがサポートするGETS / GILBERTOJazz Samba Encore ! には、(ブラジルの音という意味において)及ばないのではなかろうか。
この続編でゲッツのサックスと競うは、ルイス・ボンファのギターである。

LUIZ BONFÁ
秀作、黒いオルフェ、の作曲者。
59年に公開された映画、黒いオルフェはリオのカーニヴァルを舞台にした哀しき恋愛映画。
狂乱するサンバの街で繰り広げられる貧しい青年と純粋な娘の、オルフェス神話。
この映画を彩る音楽は、ボンファとジルベルトのコンビ。
そうなのだ、彼らにはやはり、サンバの血が流れているのだ。

だから、Jazz Samba Encore ! STAN GETZ & LUIZ BONFÁ なのである。
6月22日の決戦を前に、このアルバムを聴くべきなのである。

とはいえ、このアルバムもタイトルとは裏腹にボサノヴァであった。
ロナウジーニョの超バランスを理解できるかもしれない、2/4拍子は刻まれていない。
サンバではないけれど。
これからやってくる真夏を、太陽が輝く浜辺を、陽炎が沸き立つ午後の街を。

想うには最高の一枚、クールなボサノヴァなのだ 考えてる顔
ブログ一覧 | Jazz | 音楽/映画/テレビ
Posted at 2006/06/03 16:00:12

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この記事へのコメント

2006年6月3日 16:47
自分もボサノヴァが好きです。

そういえば毎年サンバ隊が阿佐ヶ谷にもきます。
けど一度も見に行ったことがなく、駅を降りたら陽気で派手な女性がいてびっくりした記憶があります。
あと、Jazzフェスティバルもありますが、6年間すんでいて一度も行ったことがありませんが、今年は行ってみようと思います。
一緒に行きませんか?
そして、Jazzの解説をしていただけるとうれしいです。
コメントへの返答
2006年6月3日 16:52
阿佐ヶ谷ジャズストリート!
あれは素晴らしい♪
駅前広場の第七艦隊ビッグバンド、神明宮の山下洋輔、ライブハウスのいろんな人達(笑)
一時期、毎年のように足を運んでいました。
うん、ぜひ行きましょう。
秋ですね (^^)

浅草サンバカーニヴァルは、一度、ご覧になった方が良いですよ。見れば人生観が変わります。
よろしければ、夏の下町をご一緒に (^^;
2006年6月3日 17:04
ペレは1つ世代が上かもね♪
ジーコは、リアルタイムと言うか、最近だったりして・・・(滝汗)
@自分の憧れは、オランダのクライフで~す♪
コメントへの返答
2006年6月3日 17:17
Jazzにjubiloさん?と思ったら...
そっちに反応しましたか(笑)
クライフも良い選手でしたよねぇ~♪
オランダって僕も好きなナショナルチームのひとつなのですが、アメリカ大会以来のオランイエはどこまで進撃できるのでしょうね (^^;
2006年6月3日 18:25
またしても♪

ルイスボンファのボサノヴァ♪は私の好きな感じで、何枚か持っています(^v^)

これ・・・なんか良さそうなアルバムですねw
夏の、夕方のドライブにイイかも♪

明日はゆっくりCDショップに行ってきま~す
コメントへの返答
2006年6月3日 21:37
ボンファを知ってるとは...
PAOさんも相当にボサノヴァな方ですね♪
ボンファは相当にテクニシャンなんですが、それを感じさせぬ優しいギターが良いですね (^^;
このアルバムでは、彼の(当時の)奥様も歌われてます。アストラッド・ジルベルトとはまた違った物憂げな感じが面白いですよ。
2006年6月4日 23:46
夏が近づくにつれてサンバやボッサが聴きたくなりますね。
心地良いんですよねぇ。メモメモ。
まあ夏場だとバリバリロックは正直暑苦しかったりするってのもあるんですけど^^;(好きなんですけどね)
コメントへの返答
2006年6月5日 10:15
涼しげな感じが、ネ (^^;
ボサノヴァ聴きながら ...
若かりし頃に過ごした江ノ島の甘い一夏に想いを馳せたいとこだけど。なぜか、ツェッペリンの爆音と共に水戸街道を疾走したりしてます。
暑い夏に暑苦しいヘビメタもまた、風流なり(笑)

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東京の下町で暮らしております。 ノスタルジー香る街並みに巨大な電波塔が完成し 足下の住民は悲喜こもごもでありますが ... 昭和の情景にも平成の風景にも違...
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