「リンク式スロットルにあって、ワイヤー式スロットルに無いもの」「ロマン!やってやった感!」
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
30分以内 |
1
「セリカはどうなったー!?」
は、はいぃ、やややってますぅ!
「純正に従って、リンク作動であるべし!」なんて、言わなければ良かった・・・
しかも、よくよく見れば、2TGや18RGモデルのリンケージと違ってるし!おのれ、シングルカム!
再現しても、かっこ良くないよ・・・
だが大風呂敷を広げた以上、実現しなきゃ・・・
さもなくばJA◯Oに通報されちゃう・・・
なのに・・・
スリーブの樹脂、崩壊してら!
これは使い物にならぬ!
代替品は、ないかいな〜
2
こんな時こそ新旧融合!
ただの樹脂ではない、樹脂軸受の雄、オイレス工業入魂の逸品、その名も『オイレスブッシュ』!
内径8mmで・・・ピッタリだ!気持ちがイイぞぉ!
さあ、素早く3回言ってみましょう。
『祝・樹脂軸受』
3
アクセル側リンケージの巻バネの上下には、バネの受け皿的な樹脂スリーブが付いています。
オイレスブッシュのスリーブ部分が外径10mmくらい(このノギス、若干狂います)、バネの受け皿の穴径は、8mmです。
その穴を、10mmに拡大します。
4
そこに新旧融合!
完全に嵌合するようになりました。
それをリンケージのシャフト穴に嵌め・・・
あれ、これじゃバネの受け皿になってない?
順番を間違えました。
5
リンケージのシャフト穴に、外からオイレスブッシュ、リンケージアーム、バネ受け皿の順に差し込み・・・
あれ?この曲がっている所、受け皿が来るには不自然な形してるなぁ?
お前・・・本当は曲がってなかったんだな!?
6
曲がりを伸ばして、恐らく正常な形に収めました。
“純正然”、これなら疑われまい!
7
さらに・・・こんな物まで投入しましょう。
『PTFEワッシャー』!
スベリ芸を極めたワッシャー、確かカローラのスロットルリンケージで使ったんじゃなかったかな・・・?
コイツをリンケージシャフトの根元と頭の留め金の下に挿入、ここにオイルやグリスでも注ごうものなら、トゥルットゥルに回りまくるはずです(巻バネの範囲内ですが)。
8
さて、前回製作のヒンジ付きスロットル円盤ですが・・・
悟った通り、ヒンジは廃止します、やはりブラケットを作ります。
端材に生命を与えましょう〜
アングル材を2つ用意、片方はクッションゴム(なるべく硬め)を付けるべく、16mm径の穴を2箇所開けました。
ギリギリだけど・・・
9
アングルとアングルを、高さ、突き出し具合も考慮して若干オフセットして溶接、もう片側のアングルには、例の円盤の固定用のボルト穴を設けます。
10
とりあえず、ベースにジンクスプレー塗布、その上に余っている塗料(耐熱シルバー)で塗ってみました。
耐熱シルバー、耐熱ブラック(艶消し)に比べ、乾いても手に付きませんか・・・?
乾ききってないのかな?それを嫌って、表面にクリアーも吹きました。
ゴム土台は、純正ヒンジに付いていた物を流用・・・したかったのですが、めちゃくちゃ硬くて(土台としては理想的だったのですが)穴に収められず・・・
他の車種の物(何かのアクチュエーター固定板に付いていた)で、径が合う物を見つけたので、採用しました。
純正よりやや柔らかいのが、チト残念。
11
早速、ヒンジに代えて装着してみます。
位置、高さのオフセット具合・・・悪くないのでは!?
12
上:ヒンジ付き円盤
下:新作ブラケット付き円盤
スロットル連動側のリンクとの接続も確認してみましょう。
スロットル側のシャフトは、円盤の中芯より若干オフセットしています。
押しレバーの長さ等も、検討が必要です。
13
スロットル連動側のコネクティングロッドを、とりあえず適当な箇所に繋いで、アクセル連動側リンクの様子を見てみると・・・
『様子を見る』も何も、長過ぎる!
そう、前回のヒンジ付きスロットル円盤だと、今回の位置固定円盤よりも、正面から見てもっと右側にあったのです。
それが今回、左側にズレたため、同じリンクシャフトでは、“長過ぎる”のです。
14
前回もやった、試しに2連シャフトの片側を、ターンバックル式のシャフトに変更してみるも・・・
結局、足りない!もー、いっつもそう。私の人生の縮図のそのもの。
15
打つ手なし・・・
そんな時に、『在庫過多』というのは、強い味方になります。
このシャフト、めちゃくちゃ余っているんです。
何せカローラのスロットル製作の際、大量のスロットルに散ってもらいましたからねぇ・・・
だから・・・作っちゃえ、短縮シャフトを!
失敗を恐れずに!失敗しても、耳穴ホジるくらいには使える!
元々のネジ山を基準となるガイド代わりにして、ダイスでネジ切っていきます。
変な方向に力を掛けると、ネジ山が歪んでいく恐れもあるので、なるべく均等に、そして、回し進めては一旦戻し、削りカスを取り除いて(削りカスを残したままだと、コイツがダイスの歯に噛んで、真直度をずらす恐れがあります。経験談)、少しずつ削り進めていきます。
16
もともとネジ山長が20mmくらいでしたが、倍の40mmくらいまで伸ばしました。
ネジ山も、概ね均等に彫れているようです。
そして、短縮。
先端20mmを切り落としました。
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M5のナットも、ピロボールも無事回りました。
18
早速装着、長さは・・・良いでしょう!アクセル連動側は、コレで完成かな?
19
ただし・・・
装着位置が、円盤の高い位置(時計でいうと、11から1の辺り)でないと、ブラケットの山に当たりそうです。おやまぁ〜
数年前まで、こんな事言わなかったんですよ?
この先の調整幅が限られるなら・・・切り落とすしかありません。
せっかく塗装までしたのに・・・
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ひとまずこのままスロットル側のリンケージも詰めていきます。
押しレバーも数種類試し、物によってはアクセル側のリンクがやはり山に当たったり・・・
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長い押しレバーを使うなら、クラッチマスターと反対側に移す必要があったり・・・
ところがこれが、光明を見出す結果になりました。
円盤、並びにブラケットに架かる力の均衡が取れたと言いましょうか、かなり回転(アクセルリンケージの動き)が、滑らかになりました。
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アクセルリンケージを全閉から全開に引っ張り、スロットル開度を見てみると・・・
惜しい!!全開寸前!
でもその“寸前”が欲しい!
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後は、レバー比の変更あるのみです。
そしてやはり・・・ブラケットの突出は、それを阻害するのでした(TT)
削るしかないか!
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なんと、削る画像撮影忘れ・・・みんカラーへの道は、まだまだ険しい!
そして、押しレバーは既製品(金色スチール製)から、どこかのショップオリジナル?に換えました。
少しだけリーチが長いです。
円盤側、アクセルリンク側とスロットルリンク側とで、円盤の中心からの距離が
アクセルリンク<スロットルリンク
としました。
その結果・・・
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キマったーーーっ!!
そして、全閉のスロットル戻りも確認、これで0〜100の開閉が実現できます。
という訳で・・・
4スロ、完成!
さあー、ハーネスがんばる!
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