デントリペアスクール3日目 (裏に補強がある位置のサークルデント)
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今日は1日目にやった野球の硬球が当たった丸いサークルデントが課題ですが、難易度が上がって裏側に補強が入った位置の凹みを直して行きます。
先ずは1日目と同様にプッシュツールを使ってサークルデントの修復をします。
ここまでの練習の成果もあって自分でも驚く位に直せる様になりました。
あれだけ苦労していたツールコントロールがウソの様に自在に突く位置をコントロール出来て、しかも力加減もアウティを作ってしまうギリギリの突き加減もパネルの動きや状態で随分見切る事が出来ている自分に驚いてしまいます(゜o゜)
いや、講師の先生の指導力ですねw
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続いて今日の課題である裏に補強が入った位置のサークルデントを直します。講師の先生の模範修理の実演と説明を受けた後に実際にやってみます。
画像のツールがハンドツールと呼ばれるボディパネルと補強の隙間からアプローチする為の専用ツールです。
水抜き穴やドアシールの固定用の穴などからもアプローチ出来る様に細く長くなっています。
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基本的には初日に使用したプッシュロッドツールで凹みを裏から突くといった方法は同じなのですが、裏に補強がある事で同じツールは使えないので、隙間に入る細いロッドのハンドツールという工具を使って補強を支点にテコにしたりひねったりして凹みを突いていきます。なので凹みを狙って突く自由度は格段に制約される事と、力の加減を極端に問われる修理になります。
色々な形にロッドが曲げてあるものを数種類ある中から使い分けてその位置で使いやすい物をチョイスするという感じです。
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裏側から見るとこんな感じ
今時のクルマは超高張力鋼鈑と言って薄い鉄板に板バネの様な張力を持たせてプレスした際にドアパネルやボンネットといった部材に使用されています。鉄板を薄くする理由は車体を軽くして燃費を上げる事が一番の理由ですが、薄くてもそれなりに対衝撃吸収性や強度も兼ね備えなければならないので、その強度を持たせる為に裏骨が必要な訳です。
一番イメージしやすいのは傘ですかね?開いた傘がパンと張りがあるのは骨があるおかげですしね。そんなイメージです。
今は更に薄くて張力の高い超超高張力鋼鈑というものまで出て来て、更にボディの鉄板の厚さを薄くして軽量化を進めて燃費を上げるという感じが主流の様です。
それが故に補強やドアのサイドドアビームといった補強部材がデントリペアをするには障壁になるので、このハンドツールを使いこなす事が出来ないと色々な位置の凹みには対応出来ないという事になります。
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細いハンドツールに慣れた所で、今度はホエールツールと呼ばれるクジラの尾っぽの様な形状のハンドツールに持ち替えて凹みを突きます。突くと言うより捻って使うのでツイストツールという側面もあります。
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先端が広くて薄いのでボディパネル裏面と補強のクリアランスが厳しかったり、先端部分で補強とパネルを繋いでいるシールコーキングを突いて切って補強の中に先端を滑り込ませるという使い方をします。
(実際の作業では切ったシールコーキングは再度コーキングします。やらないと隙間でパネルがその部分だけベコベコになっちゃいますしw)
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画像は先生が書いた修理のイメージです。
多分σ(^-^;)にしか分からないのでw
まぁ絵によるメモみたいなもんデス...(笑)
ポンチングで広げる...
富士山の裾野の様に突いて意図的にアウティにしてパネル面の肌を整えていく...( ..)φ
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画像を見て気付いた方もいらっしゃるかも知れませんけど、講習用のワークスペースは講師の先生の趣味の物で溢れていますw
何でもコロナ禍でかなり増えたんだとかww
物凄い趣味人な方でもあるので追々紹介していきたいと思います(^-^;)
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