NISSANが、やらかした

今秋の月曜の夕方、各メディアでフラッシュ（いわゆる速報）でながれた、カリスマ会長の逮捕の件。

フランスはルノーから傾いたニッサンに加わって、多摩地区と神奈川の工場を閉めながら諸々建て直して、しまいには三菱自動車にも首を突っ込み、アライアンスを形成するようになりと。

それが、急転。
有価証券報告書をちょろまかし、海外に私邸を会社のカネで造らせたり、その他あれこれと埃が出できたりと。

結局、今般の顛末を見ているととどのつまりはカネの亡者だったというオチでしょうか。

特にリストラクチャリングの憂き目に遭った社員及び協力会社の各位からすると怒りがこみ上げていることでしょう。

リストラするなら、自らも腹をくくれととあるメーカーの社長が言っていましたが、これはその真逆で、血を流させておきながらてめえは私腹を肥やし、究極のイエスマンを周囲において会社を支配して・・・と、まるで権力者のよくあるパターンを地でやっている様に思いました。

確かに、これがニッサンに来てから５～６年はよかったけれど、その後は大した事をしているようには思えませんでした。
それでも、ＮＯＴＥが（軽を除いて）ニホンで一番売れるようになり・・・というところで、冷や水どころか液体窒素をかけられる状態に。

しかも、今回の顛末を知っているのも本社の中でもごく限られた人物で、それも司法取引に応じた上で。
何せ今般の件は東京地検特捜部案件ですので、相当センシティブな案件でしょう。

ちなみに、その堕ちたカリスマは羽田空港でビジネスジェットを降りたところで東京地検の係官に任意同行を求められ、逮捕を経て、今は「小菅プリズン」にいるらしいです。

拘置所の片隅で何を思うのでしょうか。
もう一人逮捕されたの代表取締役と。

それよりも、残された社長を含めた役員連中は、しっかり事の顛末を社員にも、ユーザにも説明する責任はあると思うのです。
もちろん捜査が入っていますので、言える範囲も限られているとは言え。

それにつけても、平成最後にすごい経済事件が発生したなと。
よかったね、積×ハウスとふと思うのでした。


2018/11/21 19:50更新　肩書きが誤っていましたので修正しました。