
あーさっき書いた日記がなぜか確認ボタンで消えてしまったー、、、
覚えているうちにものすごい速さで打ち直す。。
あと、前回日記を日付間違えてUPしちゃったので再UP。紛らわしくてすみません。
さあ!気を取り直して!どうもトライズです。
昨日に引き続き、楽しい楽しいカムの話いきます。
カムシャフトの性能を決定付ける重要な要素は次の3つです。
・作用角
・リフト量
・中心角
この3つの様々な組み合わせで、エンジン自体が燃費重視だったりパワー重視だったり高回転型だったりトルク型だったりいろいろ変わります。
では、それぞれの要素について説明します。
まず、「作用角」
これは、カムの出っ張ってるところの開始から終わりまでの角度です。
カム断面図を見ていただくと、360°中、120°くらいがでっぱっています。
ただ、この角度をそのまま作用角と呼ぶことはほぼありません。
このへんのお約束がカムプロフィールを難しくしている一因だと思うのですが、昔のエライ人を呪う他やりようがないので、なんとか覚えましょう。
作用角の表記の仕方は2種類あり、
ひとつはクランク角基準で、バルブの開いている角度を表すもの。
220°とか260°とかが、この表記です。
もうひとつは、カムそのものの角度のうち、でっぱり初めから中心までを作用角と呼ぶもの。
60°とか72°とかは、こちらの表記。
換算としては、クランク角式÷4=カム表記式となるんですが、最近はほぼクランク角式で統一されつつあるので、そっちで話を進めます。
作用角は、チューンドエンジンやレース用になるほど、大きくなります。
最近のエコエンジンでは作用角は200°くらい
AE86のレース用カムなんかは300°越えとかもあります。
次に、リフト量。
カム断面から見て、でっぱってないところの直径(ベースサークル)から飛び出している量がリフト量です。
ロッカーアーム式のエンジンの場合、カムリフト量とバルブリフト量が異なる点に気をつけなければいけません。
例えば、SR20DEのロッカーアーム比は1.43なので、
バルブリフトが10.0mmなら、カムリフトは1.43で割って、6.99mmとなります。
そして、中心角。
クランク角ゼロ度(ピストン上死点)を基準として、カムの中心がどれだけずれているかを、クランク角基準で表記したもの。
これは、だいたいどのエンジンも110°前後。設定範囲も極端に大きいわけではなく100°~120°くらいになるはず。
カムプロフィールのうち、作用角とリフト量は、カムシャフトの製品そのものに左右されますが、この中心角はスライドカムスプロケットを導入することで多少調整できます。
後々、必要に応じて中心角は調整したいと思います。
さて改めて、今回搭載するカム。
P11用カムシャフトの拡大写真。
3つ山1組になっていて、手前のとがっているカムが低速用。奥の高速用カムは、とがりが鈍く、一回り大きくて明らかに作用角が大きいのが分かると思います。
えっと。
次にSR20系のカムプロフィールを一覧にまとめてようと思うんですが、それはまた明日がんばります。
それではまた。
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VEシルビア製作日記 | 日記
Posted at
2013/10/28 00:10:00