ちょっと忙しかったので書くタイミングを逸してしまい、
気にはなりつつもどう扱おうか考えていましたが別件と絡めて書きます。
まず1件目。
5/1の読売朝刊に名簿だけで全面5ページ半、
1面などの関連記事を含めると丸8ページを使って報じられていたのは
大東亜戦争の終戦後に旧ソ連によって拘束され、収容所に送られて亡くなった方々の事。
4/30に厚労省によって新たに公開された1万723人の方の名簿、
これは旧ソ連が作成し、ロシアが保管していたものを基に厚労省がまとめた物だそうです。
2000年以降に入手されたものの、シベリアの調査を優先して公表されていなかったとか。
これつまり、
シベリアの地以外にも収容所がありそこで大勢が亡くなっている、という事です。
まず、不完全なままでも随時公表できなかったのか?と思いましたが
遺骨収集活動にしてもしかりですが、恐らく
予算が付いていないから
遅れているであろう事は想像がつきます(・_・;
※左巻きの方が大好きな「グローバル・スタンダード」だと
政府は自国民の遺骨収集にもっと注力するのが当たり前なんですけどね~?
実は4/30の櫻井よしこさん達のパネルディスカッションの前に、
主催者のJCI(
名古屋青年会議所)がまとめた報告映像が20分ほど流されまして、
その中に満州で終戦を迎えて旧ソ連に抑留された帰還兵の方が出ていらっしゃって・・・
「(1月に亡くなった)大叔父と同じ境遇の方だ!」
と思ってそのお話が他人の事として聞こえなかったんですね。
その方いわく、
「満州の凍土の下には、収容所で亡くなった私の戦友達がまだ大勢埋められているんです」
「一切れのパンを食べる気力・体力もなくなって、翌朝パンを抱いたまま冷たくなっていた」
「今の平和は与えられたもんなんかじゃありません。大勢の犠牲の上にあるんです」
「戦後70年平和だったとよく言われますが、ではこの70年間、ただの一日でも良い、
この世界で戦争の無かった日がありましたか?」
・・・。
で、その翌朝にこの膨大な名簿を見てしまい・・・息が詰まって言葉なんて出ませんでしたね。
それと対照的だったのが2件目。
今日、憲法記念日の朝刊に載っていた名簿です。
「総理!そんなに戦争したいですか?
私たちは、平和的生存権を要求します!」
というスローガンの「市民の意見30の会・東京」による意見広告です。
まぁ主張がいろいろと書いてありますが
>国の「存立」とは?
>安倍政権はこれまでも、憲法が政府を束縛するという立憲主義の大原則を踏みにじり、
>法の番人と言われる内閣法制局長官の首をすげ替える一方、
>
人びとの知る権利を恣意的に制限する特定秘密保護法を施行するなど、
>集団的自衛権の行使を容認するための政策を強行してきました。
>
>首相が主張する「積極的平和主義」「切れ目のない安全保障」が何を意味するかは、
>はっきりしています。日本への直接攻撃がなくても「国の存立に関わる事態」ならば、
>中東であれアフリカであれ出かけて行って戦争に参加するということです。
>
しかし、私たちはあなた方政府に「国の存立に関わる事態」かどうかの判断を任せるつもりは
>
全くありません。
>
>
日本もかつては、帝国主義国家として朝鮮・中国を侵略し、
>「自存自衛」のためと称して東アジア・東南アジア全域に戦線を拡大しました。
>
>70年前の戦争で、日本人310万人、アジア2000万人を超える犠牲者を出した私たちは、
>
そのことを胸に不戦を誓い平和憲法を制定したのです。
>戦後70年首相談話への要求
>戦後レジームからの脱却を唱える安倍首相は今年、戦後70年の日本の歩みを
>総括する談話を準備しています。
>私たちはこの談話で、特に次の3点がはっきり示されることを要求します。
>
・明治時代以来、アジア諸国に対して日本国家が犯した侵略・犯罪行為の
>
すべてに対する謝罪と可能な限りの補償。とくに、慰安婦問題についての誠意ある対応。
>
・領土問題は、いたずらに帰属を争うのではなく、その周辺の平和を維持するための環境と、
>
土地・資源を活用するための互恵的ルール作りをめざすこと。
>
・沖縄の人びとにとくに負担を強いている米軍基地の一日も早い撤去を実現するため、
>
日米安全保障条約と日米地位協定をゼロから見直すこと。
>
沖縄県民の意思を尊重し、辺野古地区に新しい軍事基地を建設するための
>
すべての工事を直ちに中止すること。
>すべての人に平和的生存権を!
>平和に対する脅威は、武力ばかりではありません。
>野放図な経済成長神話や原子力発電の安全神話により、
>地球環境と地域社会が破壊され、経済格差がますます拡大しようとしています。
>
私たちは、憲法前文が保障した平和的生存権、すなわち、
>
「恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利」が、
>
わたしたちだけでなく、どの国の人びとにも保障されるべきことを主張します。
---------------------------------
>
人びとの知る権利を恣意的に制限する特定秘密保護法
内閣官房HPには
>特定秘密の保護に関する法律とは、我が国の安全保障に関する情報のうち
>特に秘匿することが必要であるものの保護に関し、
>必要な事項を定めるものです。
> この法律は、特定秘密の漏えいを防止し、国と国民の安全を確保することを
>目的としています。
と明記されていますが安全保障に関する情報なんて公開したら
テロされ放題なんですがその危険性はガン無視ですか?
>しかし、私たちはあなた方政府に「国の存立に関わる事態」かどうかの判断を任せるつもりは
>全くありません。
政府はあなたたちの大好きな憲法に基づいて組織・運営されているわけですが
それを全否定するんですか?
>日本もかつては、帝国主義国家として朝鮮・中国を侵略し、
日本帝国が朝鮮半島を侵略したことはありません。併合です。
この点は明確に間違っています。
>そのことを胸に不戦を誓い平和憲法を制定したのです。
「平和憲法」という呼称の憲法はありません。
現在の日本国憲法の事について主張しているつもりであれば
それは戦後GHQにより押し付けられたものであり
70年間も憲法を改訂していない国は「グローバルスタンダード」から見ると
非常に稀です。
>・明治時代以来、アジア諸国に対して日本国家が犯した侵略・犯罪行為の
>すべてに対する謝罪と可能な限りの補償。とくに、慰安婦問題についての誠意ある対応。
韓国の方ですか?戦後補償は全て完了していますが。
慰安婦問題とは何でしょうか?「軍による組織的強制連行」の証拠は
ただの1件も出ていません。
民間による人身売買に関する補償の請求は母国政府にして下さい。
>・領土問題は、いたずらに帰属を争うのではなく、その周辺の平和を維持するための環境と、
>土地・資源を活用するための互恵的ルール作りをめざすこと。
北方領土も竹島も尖閣諸島も日本固有の領土ですが
それを「いたずらに」主張してはいけないのでしょうか。
>・沖縄の人びとにとくに負担を強いている米軍基地の一日も早い撤去を実現するため、
>日米安全保障条約と日米地位協定をゼロから見直すこと。
>沖縄県民の意思を尊重し、辺野古地区に新しい軍事基地を建設するための
>すべての工事を直ちに中止すること。
沖縄を中国領にしたい、と主張されている様に見えますが違いますか?
>私たちは、憲法前文が保障した平和的生存権、すなわち、
>「恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利」が、
>わたしたちだけでなく、どの国の人びとにも保障されるべきことを主張します。
日本国憲法の生存権は明確に日本国民を対象としたものです。
「生活保護を外国人にも無尽蔵にばら撒け」という主張されているように
見えますが違いますか?
最初に戻ります。
「戦後70年平和だったとよく言われますが、ではこの70年間、ただの一日でも良い、
この世界で戦争の無かった日がありましたか?」
9条原理主義者は復員兵の方のこの質問に答えられるでしょうか?
「日本が戦争に巻き込まれなかったのは9条があるから」なんですよね?
だったら一刻も早くISILやボコ・ハラム、核保有国を訪問して
ご自慢の9条を布教すべきでしょう。
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美しい日本 Returns | 日記
Posted at
2015/05/03 16:20:18