
先日のオフの帰りに実家に戻った妻をピックアップするため長野へ。義父義母とは約8年ぶりのご無沙汰。親不孝を許せ。父は80、母は75。まごうなき高齢者である。ある意味で長生きすることは本来素晴らしいはず。だが現実はそう簡単ではない。
父はすっかり衰弱し体重が30キロも減ったとか。昨年までは要介護だったが法が変わりこの春から不適格に。足が悪く腰の曲がった母が世話をしている。弱い者イジメとはこのこと、はらわたが煮えくり返る。
広い家の中で二人が使うのは台所とそれに続く居間の二部屋だけ。他の部屋は使っておらず痛み放題。妻が前日から掃除したりレンタカーを借りて買い物したり病院に連れて行ったりと忙しく働いた。そうとは知らず遊び呆けたオレは立場がない。
引退してからが1日の時間が長い、と父は言う。
母が飼っていた猫が病気で死んだとき、「ホッとした」と母が言う。
二人の悲しそうな笑顔が見ていられなかった。
長野をたたんでこっちに来いと提案するが、「まだ5年は大丈夫」と強気な返事。だが本心は死んだ猫の如く日々の介護の世話がどれほど大変かを知っているからなのだろう。同時に我々夫婦もそれを本当に覚悟できているのかと問われれば、はなはだ心もとないのが実情である。
自分もあと十数年経てば同じ立場になる。老齢は誰もが通る道とはいえ、その時子供に面倒を見てくれと頼めるだろうか? いや子供は面倒見てくれるのだろうか?
お国のためにと長い間社会貢献してきた彼ら高齢者たちを置き去りにする現実を憂う。
国民目線で政治を行うと約束した新政権。はたしてそれを期待していいか大きな不安がある。
ディープなブログですまない。画像と本文はおそらく関係がない。と思う。
Posted at 2009/10/06 18:57:33 | |
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