• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+
イイね!
2015年05月31日

【90's コラム】トヨタ・スープラ(1986)

【90's コラム】トヨタ・スープラ(1986) 初代MR2を「ミッドシップ・ラナバウト」と呼んだように、めったに自社の製品に「スポーツカー」という表現を使わないトヨタが、久々にそう名乗ったクルマを送り出してきた。それがスープラだった。時は1986年、十分な排ガス対策を施してなお「速いクルマ」を作れる。そういう技術の時代になっていた。

その構成はカタいというか、きわめてコンベンショナルなもので、直6エンジンとFRという組み合わせだった。そしてスタイリングにも、その(コンサバな)コンセプトはしっかりと適用された。……というより、メイン・マーケットであるアメリカとアメリカ人にとっての「わかりやすい」スポーツカー。その狙いでカタチを極めたというのが正解に近いのかもしれない。

おもしろいことに、公開当時は、80年代のクルマにしてはいささか“60年代的”な印象もあったこのスタイリングだが、多少の時間が経った今日の目では、そうした伝統性がむしろ新鮮に映る。はじめからカッコウは古かったと、シニカルになるべきではないだろう。

レーシングカーであれば、つねに最新の技術とトレンドが入っていなければ速くないし、他車にも後れを取る。そういうレーシングカーはやっぱり「美しくない」し、そもそも勝てないクルマなら、レーサーとしての意味もない。しかしスポーツカーというのは、そうした“最新鋭”でなくてもよいのだ、おそらく……。このスープラ、そしてユーノス・ロードスターが、その証明である。

(カーセンサー」誌、1995年。「昭和名車伝」より加筆)
ブログ一覧 | クルマ史探索file | 日記
Posted at 2015/05/31 12:16:29

イイね!0件



タグ

今、あなたにおすすめ

ブログ人気記事

【 音が・・・】
ステッチ♪さん

定年退職時に、「1000万円」以上 ...
京都 にぼっさんさん

ハーレーで行く 兵庫県川辺郡猪名川 ...
☆じゅん♪さん

夏休み4日目の朝活
彼ら快さん

参加することに、
138タワー観光さん

200万円弱なカババ トヨタ クラ ...
ひで777 B5さん

この記事へのコメント

コメントはありません。

スペシャルブログ 自動車評論家&著名人の本音

プロフィール

「【 20世紀 J-Car select 】vol.14 スカイラインGT S-54 http://cvw.jp/b/2106389/39179052/
何シテル?   01/15 10:59
家村浩明です、どうぞよろしく。 クルマとその世界への関心から、いろいろ文章を書いてきました。 「クルマは多面体の鏡である」なんて、最初の本の前書きに...
みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

愛車一覧

スバル R1 スバル R1
スバル R1に乗っています。デビュー時から、これは21世紀の“テントウムシ”だと思ってい ...
ヘルプ利用規約サイトマップ

あなたの愛車、今いくら?

複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!

あなたの愛車、今いくら?
メーカー
モデル
年式
走行距離(km)
© LY Corporation