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やずースポールのブログ一覧

2025年10月13日 イイね!

霧と雨と石灰に泣いた久万高原ラリー

霧と雨と石灰に泣いた久万高原ラリー久万高原ラリーの前に、来年度の全日本ラリー選手権が1戦増えて9戦になることや、クラス分けが大幅に変わることが発表された。

どんどん世界基準に近くなっていくような流れがあり、スピードと同時にコストもアップしていきそうなのがやや心配。来年一番頑張らなきゃいけないのはスポンサー探し、なんてことにならないといいけど。

久万高原ラリー自体は6クラス中3クラスの覇者が決定済みでやや消化試合っぽい感じもするけどまだ決まっていないJN-1、2、5クラスは緊張感マックス。

今回も「普通に走ったら誰が速かったのか」を探るべくレースペース順位を出した。この段階になると誰が速いのかほぼ分かってるけど、JN-2の貝原選手やJN-2MCCの最上選手、米林選手、岩堀選手などの新たな速さが見えたのが収穫でした。

●算出方法
・ペナルティやタイム加算カット(lo)
・49位以下の成績カット(lo・選手権対象が48台のため)
・デイ離脱とリタイヤカット(re)
・最低順位1つカット(bo)
・残った順位の平均をレースペースとした


【JN-1】レースペース

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 1位は同率1.43でコバライネンと新井大輝選手が並ぶ。1位を各4本ずつと2位を3本ずつも同じ。勝利の女神がちょっとよそ見した瞬間に新井大選手が石灰でズルッと滑ってしまった感じで、見る側としては不完全燃焼でした。

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【JN-2】レースペース

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貝原選手が初の1位。正式順位でも初優勝を飾りました。山田選手は選手権を見据えて安全策を取った模様。三枝選手、小泉選手、大倉選手はなかなかのペースを刻むも上位二人には追いつけませんでした。

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【JN-2M】レースペース

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最上選手が初のレースペース1位。北海道の2戦をスキップして猛特訓していたのでしょうか。米林選手といい走りを見せていましたが残念ながら共にリタイヤ。岩堀選手もがんばりMCCで2位表彰台獲得。

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【JN-3】レースペース

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上原選手がレースペースでは1位ですが正式順位では曽根選手が優勝と逆転現象が起きました。山口選手が復調したようでよかった。

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【JN-5】レースペース

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松倉選手のリタイヤであっけなく河本選手がシリーズ優勝。順位だけで見ると、SS1の河本選手全体14位という好走に焦ってしまったように見えるけど実際はどうなんでしょう。

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【JN-X】レースペース

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なんの波乱も起きる気配なく天野選手が優勝。4選手ともSS1が最低順位となっています。このクラスは競争原理が全く働いていないとしか思えず、選手のモチベーションも上がってない気がする。

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来週はいよいよ最終戦ラリーハイランド。JN-1とJN-2の年間チャンピオンがここで決まる大一番です。


Posted at 2025/10/13 02:19:05 | コメント(0) | ラリー | クルマ
2025年09月25日 イイね!

ひび割れでタイヤ交換は、楽しさ不足のサインかも

ひび割れでタイヤ交換は、楽しさ不足のサインかも
タイヤのひび割れが始まった時に溝が残らないようにしっかり使い切りたい。それを実現する方法として、エコタイヤからグリップ高めのタイヤに変えて摩耗を早める方法を以前考えました。

溝はまだあるけどひび割れでタイヤ交換。原因と回避する方法

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もちろん、この方法には転がり抵抗が増えて燃費が落ちる、乗り心地が硬くなりがちというデメリットもあります。エコ重視の人や子育て真っ最中でファミリーユースメインの方にはメリットはあまりないでしょう。


●グリップがいいと運転が楽しい

ですが、タイヤのグリップを高くすると安全面では有利に働きます。制動距離が縮まり、雨の白線やマンホールで滑りにくくなる。万が一急ブレーキでABSが作動してもグリップ復帰が早いので心強いなど安心材料が増えます。

さらに、安全なだけでなく運転をもっと「楽しくする」きっかけにもなります。
・コーナリング時の安定感が増す
・高速走行時に接地感があって頼もしい
・ハンドル操作のタイムラグが減る

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例えばこんな高速コーナー。同じスピードで走っていてもグリップの低いタイヤの場合アウトにはみ出ていきそうな感覚に襲われますが、グリップが良いとラインをトレースするようにインに向けて曲がっていってくれます。

コーナーで横Gを受けているとき、それがヒヤヒヤするものなのかワクワクするものなのかで、走りの楽しさが全然違ってくるのです。


●運転する楽しさ足りてますか?

ひび割れでタイヤ交換する人が多い理由は、この「楽しさ」が不足していることも関係あるんじゃないかと思っています。

車やタイヤをエコに振ればどうしても運動性能は落ちるので無意識に慎重な運転になります。

すると運転する楽しさが減ってしまい、次第に「つまらない」「飽きた」と思うようになり、結果さらに乗らなくなり溝が残ってしまう、という悪循環におちいってしまうのです。

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いい車もある、時間もある、元気もある。だけど走り出せない。
それって実はタイヤチョイスのせいかもしれない。

そんな時タイヤのグリップ力を上げると、同じ車とは思えない新鮮な驚きが得られます。運転しているだけで楽しくなり、次のコーナーが待ち遠しくなることでしょう。


●せっかくならもっと楽しく

さらに「小さな楽しみ」を持てば効果は倍増します。どれか一つでもハマれば走行距離なんてすぐ伸ばせます。

・聖地、道の駅・温泉、サービスエリア巡り
・滝・道路・絶景の百選巡り
・峠ステッカー、道の駅切符、スタンプ収集
・車で推し活(アイドル、アスリート、イベント)
・県道全走破の旅、旧街道をたどる旅
・ラーメンの旅、ソフトクリームの旅
・60分のパジャマドライブ

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結局、タイヤは消耗品。ならば「ひび割れて途中で捨てる」より、「走る楽しさと一緒に溝まで使い切る」方が、ずっと得した気分になれるはずです。ちょっとグリップの良いタイヤで、もう一度走る楽しみを取り戻してみませんか?

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駐車さえ楽しめるくらい運転好きに戻れるといいですね!
(あざとい動画とはいえ、ホントに楽しそうなので掲載)
Posted at 2025/09/25 22:09:08 | コメント(0) | ドライビングテクニック | クルマ
2025年09月16日 イイね!

相次ぐトラブル、コースアウト。全日本ラリー「ラリー北海道」はサバイバル祭り

相次ぐトラブル、コースアウト。全日本ラリー「ラリー北海道」はサバイバル祭り普通乗用車をベースとする全日本ラリーの選手にとって、最も過酷なレースとなったラリー北海道を、独自のレースペースで振り返ります。

●算出方法
・ペナルティやタイム加算カット(lo)
・60位以下の成績カット(lo・選手権対象が59台のため)
・デイ離脱とリタイヤカット(re)
・最低順位1つカット(bo)
・ギャラリーステージ順位カット(×)
・残った順位の平均をレースペースとした
青文字=SS順位(太字はヤムワッカリバース)


【JN-1】レースペース 

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JN-1の1位は新井大輝/立久井大輝組。チャンピオンシップでもう失敗は許されない状況でよく踏ん張り優勝。いつもは順走していたコースを逆走するヤムワッカリバース(青太字)で勝負をかけるなど、戦略巧者的な側面も見せてくれました。

2位は0.8位差で奴田原文雄/東 駿吾組。前回カムイで優勝した勢いで連勝したかったところですが新井選手にはばまれました。でもペース的には上り調子なのでターマックでも優勝争いしてほしいです。

3位は勝田範彦/保井隆宏組。正式結果はリタイヤでしたがSS1でトップを取り、勢いを取り戻した感があったので残念です。ラリージャパンまで続くターマック戦に向けて更なるスピードを見つけたいところでしょう。

勝田選手始め、鎌田卓麻/松本優一組やコバライネン/北川紗衣組など、今回はあまりリタイヤしなさそうな選手が多く離脱しました。

同じくスバルの新井敏弘/小坂典嵩組もリタイヤしましたが、ペースで見ると今季初めて福永選手を抜き6位に入っているので、今後にちょっと期待。

ヤムワッカリバースJN-1最速は新井大輝選手で15:11.6。

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【JN-2】レースペース

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大挙16台が参加したJN-2。レースペース1位には石川昌平/大倉 瞳組が初めて入りました。正式順位でも3位表彰台を獲得しグラベルでの強さを発揮。欲を言えば大竹選手を追いかけてほしかったですが1分近く差が付いてしまいました。

2位の内藤学武/大高徹也組も前戦ラリーカムイから好調が続いています。スタートは出遅れましたが徐々に挽回。セクション2では全体順位で一桁台を連発しています。残りのターマック戦に期待です。

3位に前回カムイの記事で「異端児枠」として紹介した松岡孝典/坂口慎一組。SS5までは2位で、大竹選手とも1秒差でしたが魔のヤムワッカリバースで力尽きてしまいました。

ベストテンには地元の関根正人/松川萌子組やスバルで参戦の原澤潤平/磯田卓組、近藤拓/松本真直組もランクインしています。

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11位以下では13位に現在ランキング2位の山田啓介/藤井俊樹組。虎の子のGRヤリスを出せない歯がゆさもあると思いますが、最終SS12で全体7位、クラストップの速さを見せています。旧車エボ9で良い気づきがあったのではないかと思います。

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【JN-2/MCC】レースペース

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モリゾウチャレンジカップ1位には安定の大竹直生/橋本美咲組。早くもMCC暫定チャンピオンを獲得。おめでとうございます。

恐るべき大躍進を遂げたのはレースペース3位、正式5位に入った米林慶晃/木村悟士組。これまで奥井選手や松原選手の活躍に隠れがちでしたが、ラリホで急に速くなり長尾綱也/安藤裕一組と大接戦を展開。その差はわずか0.7秒。

まだ大竹選手とは1分以上の差がありますが、あまり大きくタイムを損失することもなく12のSSを走破。奴田原選手の秘蔵っ子らしいですが、まだ初心者マーク付きのビギナーだけに末恐ろしいです。

JN-2で7台が餌食となったヤムワッカリバース最速は大竹直生選手の16:47.1でした。

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【JN-3】レースペース

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参加がわずか4台しかなかったJN-3。しかもそのうち2台がリタイヤしたためタイムシートには山本悠太/立久井和子組と加納武彦/島津雅彦組の名前だけとなりました。

次回久万高原ではもう少し盛り上がってほしいですね。JN-4や5では色々な選手の活躍で面白そうなことが起きてるので。

競技は山本選手が3分以上の差をつけて圧勝し今年もチャンピオン決定。おめでとうございます。

2位の上原淳/漆戸あゆみ組はSS6で全体18位と一瞬光る走りを見せましたが、今一歩上位に届きません。曽根崇仁/小川由起組は4台の中でも下位にいることが多く、いい走りが見せられませんでした。

ヤムワッカリバースJN-3最速は山本悠太選手の17:27.3。

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【JN-4】レースペース

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スポット参戦した小舘優貴/伴 英憲組がいきなりの優勝。JN-4といえばスイスポだけかと思ってたらまさかのFTO出現。往年の三菱ファンが久しぶりに湧きました。

FTOのV6・2000ccNA(180ps)に対しスイスポは1400ccターボ(140ps)と不利で、ジリジリと引き離される展開。小舘選手は2年かけて準備してきた甲斐あって表彰台の中央をゲットしました。青森のお店も盛り上がりそうです。

2位には鮫島大湖選手がランクイン。ヤムワッカリバースの最速も18:07.6のタイムで獲得。今度こそ優勝するかと思っていたら思わぬ伏兵にやられた感じです。

藤原選手も2位奪還目指して猛スパートしSS11では4.8秒差まで迫りましたが、SS12フィニッシュまであとわずかのところでコースアウトしてしまいました。藤原選手はいつもドラマ作ってくれるので観てる方もワクワクします。

高橋悟志/箕作裕子組は3位入賞でチャンピオンの栄冠を手にしました。おめでとうございます。

※4位の筒井選手以下のSS12は32位ですが、ノーショナルタイムタイム(救済措置で付与されるタイム)のためカウントしていません。(JN-5、JN-Xも同)

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【JN-5】レースペース

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JN-5クラスは河本選手が欠場のため松倉拓郎/山田真記子組をおびやかす選手は現れず、4分42秒5の差をつけて優勝。ペースでも4大会連続1位と安定して速いです。ヤムワッカリバースJN-5最速は18:09.1で、JN-4に迫るタイムをマークしました。

ミッドフィールドでは小川 剛/山本祐也組と三苫和義/遠藤 彰組の2位争いが白熱。小川選手がジリジリと追い上げ12秒差で2位表彰台を獲得。

中溝悠太/竹下紀子組と原口 真/春日美知子組のヴィッツ4位争いも勃発。引き離したかに見えた最終SS12でコースアウトし、リタイヤとなりました。

原口選手は2004年と2005年の四輪駆動部門B(インプレッサ)のチャンピオンで、今でもグラベル戦のみ参戦しています。

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【JN-X】レースペース

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JN-Xクラスは天野智之/井上裕紀子組が優勝し年間チャンピオンも獲得。おめでとうございます。全てのスペシャルステージでクラス1位で、注目していたヤムワッカリバースでは2位を1分以上引き離す快走。

今回もRAV4ではなくアクアでの参戦でしたが、併催のXCクラスのスピード(トップの番場 彬/梅本まどか組でもJN-5クラス2位相当)を見ているとその理由もうなずけます。やはりレースでデカい、重い、高いは悪なのです。

2位にはCR-Zの中西昌人/山村浩三組が入り、清水選手の指定席を奪いました。ヤムワッカリバースJN-X最速は天野智之選手の19:28.0。

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カムイからちょっと間が空き、忘れた頃に開催されたラリホでしたが、次回「久万高原ラリー」は再来週と割とすぐ。その2週間後には高山でラリーハイランドが行われ、全日本ラリーは一気にフィナーレとなります。

JN-1の奴田原勝田コバライネン新井選手。JN-2の大竹山田選手。JN-5の松倉河野選手などチャンピオン争いがどうなるか注目です。

Posted at 2025/09/16 18:45:34 | コメント(0) | ラリー | クルマ
2025年08月10日 イイね!

溝はまだあるけどひび割れでタイヤ交換。原因と回避する方法

溝はまだあるけどひび割れでタイヤ交換。原因と回避する方法
「溝はまだあるけど、ひび割れてきたからタイヤ交換した」というパーツレビューをよく見かけます。溝を使いきれないのはちょっともったいない気がするので、回避する方法を考えてみました。

タイヤがひび割れる本当の理由
方法1「次期タイヤは転がり抵抗性能を落とす」
方法2「走行距離目標を持ってドライブに出る」
方法3「格安タイヤにシフトする
ひび割れの許容範囲はどこまで?
溝は残り何ミリまで使えるの?


タイヤがひび割れる本当の理由

ひび割れの原因は紫外線だとか空気圧だとか言われてますが、一番の要因は溝の寿命が長くなったこと。

どんなにケアしていてもタイヤはゴムという性質上3年から5年でひび割れが始まりますが、その間に使いきれないほど溝が長寿命化したのです。これは現在の主流がエコタイヤになったことと関係しています。

エコタイヤは燃費に優れ、環境にもお財布にもやさしい、まさに今の時代に合った選択です。でもちょっとした落とし穴もあって、転がり抵抗を抑えるために接地面に硬いゴムが使われているので、なかなか溝が減らないのです。

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ミシュランプライマシー5、ブリヂストンエコピアNH200、ヨコハマブルーアースGT AE51

例えば、AAのタイヤならローテーション込みで5万kmくらい走らないとスリップサインに到達しません。3年でひび割れるタイヤなら年1万7,000km、5年なら年1万kmくらいの走行距離が必要になります。

これってなかなかハードル高いですよね。多くのドライバーがそんな長距離走りきれないので溝が余ってしまいます。

ロングライフといえば聞こえは良いですが、ユーザー目線で見るとタイヤ代1本につき1〜2万円を捨てているようなもの。これに納得がいかないという方はタイヤ選びから考え直すといいかもしれません。

ひび割れる頃に溝も使い切れたら一番いいですよね。


方法1「次期タイヤは転がり抵抗性能を落とす」

ひび割れるまで走りつつ溝も使い切る具体的な方法ですが、次のタイヤを選ぶ際、転がり抵抗性能ランクを下げてみます。するとトレッド面のゴムがやわらかくなり、同じ距離を走っても早く摩耗するので、溝だけ残る可能性が低くなります。

◎具体策A
ひび割れが始まった時、溝が3〜4mm残った
→転がり抵抗性能を1ランク落とす
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あと少しで溝が使い切れたのに...という人は、転がり抵抗性能を1ランク下げます。もしAAのタイヤを履いていたら、次はAのタイヤという感じです。

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・転がり抵抗性能 AA→A
・燃料効率(EU)B→C
・トレッドウェア(US)400→300
・製品例 ファルケンアゼニスFK510、ブリヂストンアレンザ LX100、ヨコハマアドバンフレバ V701

◎具体策B
ひび割れが始まった時、溝が5mm以上残った
→転がり抵抗性能を2〜3ランク落とす
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溝が半分以上残ったという人は2〜3ランク下げて、さらに摩耗を早めてみます。AAからBまたはCという感じ。BCはもう低燃費タイヤではなくなります。

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・転がり抵抗性能 AA→B or C
・燃料効率(EU)B→F
・トレッドウェア(US)400→240
・製品例 トーヨープロクセススポーツ2、ブリヂストンポテンザS007A、ヨコハマアドバンスポーツV107

もっと極端な例だと、年間5,000kmも走らないなら、71RS、A052などハイグリップタイヤを履いても3〜5年持ちます。転がり抵抗C、トレッドウェア200です。



方法2「走行距離目標を持ってドライブに出る」

「転がり抵抗性能下げるなんてデメリットしかない!」
「わざわざ燃費悪くするなんて何考えてるんだ!」
「エコタイヤに交換したばっかりなんだよ」

という方は、年間10,000kmを目標にロングドライブに出掛けます。

月間830km走る必要があるので日常で考えたらかなり大変ですしガソリン代の方が高くつくのでコスト的には本末転倒ですが、何か楽しみさえあれば、有意義な時間となるでしょう。(その辺りは続編で)

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けけろんさんの359km慣らしルート 


方法3「格安タイヤにシフトする

最後に、ちょっとそれどうなのという手段ですが「転がり抵抗性能表示があるような高級タイヤをやめて格安タイヤにシフトする」という手もあります。

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格安タイヤは、一般的に溝がすり減るのが早いのでこれを利用します。燃料効率(EU)やトレッドウェア(US)の値が同等でも早く摩耗する傾向があります。

どれくらい早く減るかは製品によってバラつきがあるのでギャンブル要素が高いし、ハードに使うと摩耗が加速するなど使い方で大きく変わりますが、高価なタイヤに比べ摩耗を早められるのは確か。

タイヤに期待するものが少ない(使用頻度が少ない、短距離・街乗り中心)という方は、格安タイヤの方がメリットがあるかもしれません。万が一溝が余っても価格が価格なので損失も少なく済みます。


ひび割れの許容範囲はどこまで?

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ちなみにひび割れたタイヤはどこまで使えるかですが、表面的なものであれば問題ないので走っても大丈夫(上図2〜4)。側面がパックリ奥まで裂けたりメリメリと断裂していたら末期で要注意〜要交換です(上図5)。


溝は残り何ミリまで使えるの?

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また、残り溝の限界ですが、メーカーは4mmとか50%で交換を推奨していますが、ちょっともったいないので2mmくらいでしょうか。スリップサインが1.6mmなので爪1枚分多く残っているくらいが目安。ドライでは大丈夫ですが、ウェットでは上図のように制動距離が伸び始めるポイントなので無茶は禁物です。


ひび割れでタイヤ交換を回避する方法まとめ

1、転がり抵抗性能を落として摩耗を早める
2、年間走行距離目標をクリアするため旅に出る
3、格安タイヤに換えて摩耗を早める


Posted at 2025/08/10 16:18:46 | コメント(0) | ドライビングテクニック | クルマ
2025年07月13日 イイね!

真夏の乱気流。全日本ラリーのレースペースに異変あり

真夏の乱気流。全日本ラリーのレースペースに異変あり後進の育成や高齢者ドライバーのスキルアップなど教える役割が最近増えていた奴田原文雄選手。

「教えると自分が減る」と言いますが、前半戦の成績も振るわなかったので、もうこのまま引退してしまうのかと考えたファンもいたのではないでしょうか。

しかし!そんな心配を吹き飛ばす快走を「ラリーカムイ」で見せてくれました。弟子の大竹選手もJN-2クラスで総合優勝を獲得。

突如として速くなった奴田原選手を始め、グラベルで急上昇した選手も多く(その逆もあり)たくさんの異変が起こったラリーカムイ。

リザルトから「もしトラブルなく普通に走ったら誰が速かったのか」をレースペース順位として算出しました。

●算出方法
・ペナルティやタイム加算カット(lo)
・55位以下の成績カット(lo・選手権対象が54台のため)
・リタイヤカット(re)
・最低順位カット(bo)
・残った順位の平均値を計算
・小さな赤文字は全体順位


【JN-1】レースペース順位
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1位の奴田原文雄/東駿吾組はロングコースで特に速いペースを見せて総合優勝。他を寄せつけない強さをグラベルで発揮しました。他の選手のマシントラブルに助けられた部分もありますが、安定して速かったのは奴田原選手だけでした。

2位はコバライネン/北川紗衣組。ショーコースでは速いのですが、勝負となるロングコースでは奴田原選手に及ばず。しかし苦手とするグラベルで2.2位のペースはさすが。ドライブシャフトの破損もダメージを恐れず攻めた結果だったのではないかと思います。

3位に鎌田卓麻/松本優一組。正式順位でも2位を獲得し、SS1位も2本取っているのでペースが本物になってきた感じ。課題は2日間の競技のうち、いつもどちらか1日の成績が低いことでしょうか。今後は戦略に加えて臨機応変さも求められるかもしれません。

9位の新井大輝/立久井大輝組は整備不良に泣かされる結果に。もうこれ以上のミスは許されないのでダブルチェック、トリプルチェックを徹底して欲しいものです。

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【JN-2】レースペース順位
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1位の内藤学武/大高徹也組は最終的にリタイヤに終わりましたが、ようやく見せてくれた速さに期待が持てました。2日目はちょっと欲が出てしまったかもしれませんが、ペースには手応えを感じているのではないでしょうか。

2位には松岡孝典/坂口慎一組がランクイン。旧車とも言えるGRBで健闘しました。ラリー飛鳥ではオープンクラスながら全体7位に入っているのでポテンシャルはまだまだ高そう。異端児扱いですが残り3戦のどこかに出てラリー界(特にSUBARUワークス)を刺激して欲しいです。

わずか0.2の差で3位の石川昌平/大倉瞳組。シーズン前半は中位に沈んでいましたがここに来てようやく結果が出せました。レースペース推移で見ると超右肩上がり!ラリーカムイが起爆剤となるといいですね。

ターマック戦の主役だった3組、三枝聖弥/木村裕介、小泉敏志/村山朋香、貝原聖也/藤沢繋利組は6、7、8位と下位に沈みました。三枝選手は初日全く走れず、小泉貝原両選手はグラベル初参戦だったこともありペースが上がりませんでした。

でもXの投稿を見ると何か楽しそうでいい感じです。次戦に期待!

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【運営について】前回ブログでコース解説をお願いした北海道のれいぽんさんより

スーパーSSは野球場ではなく資材置き場のような場所に設営したのでコースの広さが足りずレイアウトも短めだったようです。

スーパーSSの設定自体は多くの人に実際に足を運んでもらいラリーを知ってもらうという部分では必要だと思います。中学生以下の入場を無料にしたりと続けて行って欲しい良い部分もありました。

来年以降はラリー競技のスピード感や選手の信じられないようなテクニック、マシンの迫力などの魅力がより伝わるように改善していって欲しいです。
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【JN-2・MCC】レースペース順位
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モリゾウチャレンジカップの1位は大竹直生/橋本美咲組。驚くのは全体でも8.7位に入っていること。過去4戦の最高位が三河湾の12.0位だったので一気に3.3位上げたことになります。

2位のジョーンズ/トムソン組も12.5位と大きくペースアップ。本当はもう少し速いペースを期待してましたが何か歯車が合わない感じでコースアウトリタイヤに終わりました。

3位に長尾綱也/安藤裕一組。ターマックでの低迷が嘘のように快走し表彰台も獲得。ジョーンズ選手に1.0差となかなかの走り。新コース「サンフラワー」での連続8位はお見事!

MCCはカムイで全体にペースアップ。大竹選手はJN-2全体でも優勝を果たしました。今回グラベルということで他のクラスと同じグラベルタイヤが履けたのではないかと見ています。

もしそうならタイヤ一つでこんなに速くなったということ。非MCCのJN-2選手は要注意ですね。

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【JN-3】レースペース順位
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1位は山本悠太/立久井和子組。11本中10本でクラストップタイムを出しながら最終的に2位と44秒差と差は控えめ。昨年リタイヤした反省からかダメージを抑える走りをしたと思われます。憎いです。

2位に上原淳/漆戸あゆみ組。SS6オーキッドショートでトップに0.5秒差まで迫るなどクラス2位を7本とる速さを見せました。あと一歩が惜しいシーズンが続いています。

3位に地の利を活かして加納武彦/萱原直子組がランクイン。一時最下位まで落ちたもののSS9/11ニューサンライズで連続2位に入るなど挽回しました。

ちょっと気になるのが5位の山口清司/丸山晃助組。ラリーが進むにつれて順位を落とし最終的にリタイヤ、5戦終了してのレースペース推移は右肩下がりと調子が出ません。マシンが限界?

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【JN-4】レースペース順位
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1位の藤原友貴/宮本大輝組はSS3でコースアウト、デイリタイヤした以外はクラストップタイムを記録しました。

初グラベルにも関わらず大活躍ですが、全体順位27.0位は実は平凡で、上位クラスをおびやかす程ではありません。コースアウトのダメージが残っていたのかもしれません。

マシン不調の2位高橋悟志/箕作裕子組はさらに遅れて全体32.4位。ペースでいえば完敗に近く、鮫島選手に迫られる場面もありましたが、クラス優勝を死守しました。

3位にはわずか0.3位の差で鮫島大湖/船木佐知子組がランクイン。初日の22.9秒差を一時2.4秒差まで詰めましたが逃げ切られてしまい悔しい結果となりました。

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【JN-5】レースペース順位
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1位松倉拓郎/山田真記子組の速さが際立ったJN-5。全体25.7位はJN-4を飛び越え、JN-3クラス三位に相当する速さです。デミオからヤリスに乗り換えてもその速さは健在で、ウニウニとリアを滑らせながら快走しました。

2位の河本拓哉/有川大輔組も善戦しほとんどのコースで2位に入りましたがペースで4.8位、タイムで1分26秒の差をつけられてしまいました。次戦ラリー北海道では耐え忍んでミスを待つしかなさそうです。

3位小川剛/山本祐也組は開幕当初こそ河本選手を追う勢いでしたが徐々に後退。トップからは2分56秒と大きく水を開けられています。

シーズン前半注目していた中溝選手はヴィッツに乗り換えヤリスを温存。こちらもターマックに戻るまで我慢です。

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【JN-X】レースペース順位
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1位の天野智之/井上裕紀子組が旧仕様車アクアに戻したのに異常に速かったJN-X。グラベルこそRAV4じゃないの?と言いたいところですが、これだけ速かったら文句も言えません。水を得た魚といったところでしょうか。

2位清水選手から海老原選手、中西選手まではレースペースが似通っていて2位争いは熾烈でした。インプレッサの木村選手は相変わらず苦戦中。

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次はラリー北海道でカムイと同じくグラベルラリーです。すでにコースも発表されています。

新井大輝選手やコバライネン選手、内藤選手や高橋選手など雪辱に燃えるドライバーがたくさんいるのでどんな戦いになるか楽しみです。

Posted at 2025/07/13 23:03:10 | コメント(0) | ラリー | クルマ

プロフィール

「霧と雨と石灰に泣いた久万高原ラリー http://cvw.jp/b/2229197/48708333/
何シテル?   10/13 02:19
やずーです! V36スカイライン買って初めてクルマって面白いと思いました。今はルーテシア4RSで林道をグルグル徘徊中! F1、WRC、全日本ラリー追っかけ
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