人為淘汰の話です。（サイエンス・シリーズ？）

平家蟹（左の写真）って知ってますか？

ちょっと不思議な事象に出会うと、すぐに神様だとか霊的な物と結び付けたり、奇跡として片付ける方がいらっしゃいますが・・・確かに僕も、子供の頃はそうでした。
子供の頃の僕に、そういった非科学的な考え方を改めるきっかけを与えてくれたのが、某ＴＶ番組で観た「平家蟹の人為淘汰」の話でした。

平家蟹は、主に瀬戸内海に生息する蟹の一種で、甲羅が人面のような形をしいて、また足の形も他の蟹とは随分違って（後ろ足二本が、まるで甲羅の人面の口から生える牙のよう・・・^^;）、かなりグロテスクな外観をしており、それ故、「壇ノ浦の合戦で源氏に破れた平家一族の怨念が宿ってそのよう形に成った」等と云われいます。

しかし、番組では、それは怨念等では無く、人間の手による人為的な淘汰（人為淘汰）によってそのような姿形（すがたかたち）に成ったと言うのです。

例えば壇ノ浦付近で、突然変異か何かで「甲羅が何だか人面っぽく生まれた蟹」が漁師の網に掛かったとします、すると漁師は「これは・・・平家一族の怨念が宿った蟹なのでは？」と、恐れたり不憫に思ったりして、その蟹を海に帰すワケです。
つまり、甲羅が人面に似ていれば似ている程、海に帰される（生き残って子孫を残す）確率が高く成るワケで、生き残った人面に似た甲羅を持つ蟹同士が交配を繰り返し・・・その後、現在まで約８百年続く人為淘汰の繰り返しで、更にどんどん甲羅は人面に似て来て、今の姿に成ったと言うのです。

この話をきっかけに、僕は世の中の森羅万象全てを科学的に捉えるように成りました。

皆さんはどう思われますかー？

<object width="480" height="385"></object>

★←後で調べてみたら、上記の仮説に否定的な意見もあるようです。(^-^;)