表題の通りです。
胆振東部地震よりまもなく9ヶ月が経とうとしています。
余震もほとんどなくなってきたものの、まだまだ思い出したように地震が起こる胆振東部エリアですが
我々震災を免れた人にとってみたら、9ヶ月経ったと言う感覚ですが、被災地にはまだまだ現在進行形で助けが必要な人たちが数多くいます。
今もなお残された爪痕が毎日の生活の中に随所にあり
時が経った今だからこそフラッシュバックしてくる体に染み着いたあの嫌な感覚…
そう、PTSD(心的外傷後ストレス障害)です。
道路をトラックが通っただけの軽微な揺れや、風の音やものが落ちる音などで、あの日を思い出してしまうと言う方が増えてくるのです。
被害のなかった我々には9ヶ月でも、被災地の方にはまだ今の話なのですね。
むかわ町では毎週末にはボランティアを募集していますが、前日や前々日まで応募が0人と言う、まさに震災の記憶が風化してしまった状態へとなっており
復興支援ボランティアセンターも頭を痛めているところです。
現在むかわ町では心のケアをメインに、ボランティアさん達の手を借りて、町民への全戸訪問を実施していますが、とても手が足りず遅々としてプロジェクトが進んでいません。
いまだに被災者全員へ支給される災害義援金等の申請の手続きもよくわからずしていないと言う方もいます。
滅多に人が訪ねてくるようなこともない農村集落ですから、「ボランティアです〜、その後どうしてるかと思って様子見にきましたよ〜」と訪問すると、全員が笑顔になりわざわざありがとうご苦労様だねぇ…と訪問をとても喜んでくれます。
世間話をする中で、日々の生活の問題点や、PTSDの兆候などを探り出し、それを復興ボランティアセンターにつなぐと言う簡単なボランティアですが
全戸訪問調査と言うまさに文字通りの「しらみつぶしプロジェクト」なため、とにかく人手が足りません。
※注
私ではありません(^^;)
もはや時期的に泥だらけになり瓦礫を運び、汗を流し家屋を解体したり…と言うボランティアは数少なくなりました。
むかわ町はほとんどがご高齢の一人暮らしや高齢夫婦の世帯です。
突然訪ねてきた見ず知らずのボランティアでも(もちろんボランティアを示すビブスは着用している)とても温かく笑顔で迎えてくれます。
「ちょっとでも揺れると目が覚めちゃって、また地震が来るんじゃないかなと怖くて夜中に起きちゃうのよ」
↑世間話の中に隠れているこんなフレーズが、PTSDの重要な兆候です。
こんな兆候をセンターに報告し専門家へとつなぐと言う簡単なボランティアですが
莫大な数のボランティアさんの手を借りないとなりません。
1日ぐらいやってみるかな?のような簡単な動機でも構いません。
1人でも、1軒でも、おじいちゃんおばあちゃんが笑顔で過ごしていると言う確認が進めば、ボランティアセンターはとても助かります。
参加のためには、規則により参加前日までに「ボランティア保険(天災タイプ)」に加入しなければなりませんが、これは最寄りの社会福祉協議会(ほとんどの場合は市町村役場内および付近に併設)にて加入することができます。
年度途中のいつ加入しても来年の3月31日まで有効の終期だけが設定される数百円の掛け捨てタイプです。
また、メンタルケアの性質上、高校生以下はご参加いただけません。
活動は経験者と2人1組で訪問していただきますので、「そんなことやったことないよー…自分にできるかなぁ…」と言う方でも安心です。
復興支援ボランティア、お手伝いしてもいいかな?と思う方は私までご連絡いただくか
直接「むかわ町復興支援ボランティアセンター」まで連絡をしてみてください。
Facebookで同名を検索するとすぐわかりますので、そこからダイレクトメッセージを送ると返信がすぐにきます。
活動時間は10時半から15時程度で、正味午前の活動時間は90分、午後は120分程度、聞き取り結果の報告が拠点に戻ってから10分程度ありますが、15時30分には解放されます。
詳細については
私か、むかわ町復興支援ボランティアセンターまでお問い合わせください。
興味がある方、正義の味方、ヒーロー志望の方(笑)からのご連絡、お待ちしております。
むかわや隣町の厚真には温泉施設もあり、帰りはひと風呂浴びてすっきり帰ることも可能ですよ。
Posted at 2019/05/17 13:00:47 | |
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