
Gr.Aエンジンの製作を依頼している間、単に指を咥えて待っているだけではなかった。ボディ、足回り、エンジンはGr.Aスペックになる。あとやらなければならないこと…、それはギアボックスだ。
このプロジェクトを開始した時、どこまで改造するか考えた。1967製A110 1300Sは過去にFIA HTPを取得しており、再取得を目指して整備している。Clio Gr.AもHTP取得を目指すことを目標とすることにした。と言うことは1992年当時のFIA J項と現代のK項に準拠する必要がある。フルスペックのGr.Aにしなくとも、Gr.Nに毛が生えたようなmini Gr.AであってもHTPが取得できる。もちろんその方がコストも抑えられる。ならばその程度の改造で良いかと考え、ノーマルのギアボックスにノンスリだけ入れようとLSDを手に入れていたのである。

使わなかったLSD。欲しい方がいたら適価でお譲りしても良いが、街でほとんど見ることのないルーテシアMk1に今更そんな需要はないだろうw
しかしボディが完璧に仕上がった時点で考えが変わった。ギアボックスもGr.Aにしようと思い立ったのである。WilliamsのGr.Aはシーケンシャルギアボックスを使用していたがそこまでではなく、16S時代のクロスレシオドグミッションを手に入れようと考えた。
フランスやイタリアにはドグミッションのギアセットを販売している業者もいるが、日本で組み立てるよりも現地のスペシャリストに製作を依頼した方が効率的と判断して依頼する業者を探した。そして見つけたのがLamdev developpmentである。一人親方のギヨームは普段はアルピーヌディーラーで納車前整備をしているが、副業でラリーカーのミッション製作、整備をしていて厚い信頼をユーザーから得ている。FBを通じてどのギアセットを使うか、ファイナルギアレシオをどれくらいにするか、補強ケースにするかなど密に連絡を取り合い製作の依頼をする事になったのである。実は初コンタクトは水漏れが発覚する前の2023年の11月のことだった。
Lamdev Developpmentは製作注文のウェイティングリストがあったのでいつ自分のギアボックスが製作されるか分からずにいた。そして2024年の6月に製作が開始されたと連絡が入り、7月末には完成したのだった。

製作途中には画像も送ってくれて非常に安心して待つことができた。
発送はかなり大きい部品であるため時間を要した。輸出手続きがかなり面倒だそうだ。
しかし無事、10月に木箱に入ってドグミッションが届いた。

左が元々のJB5ミッションで右がGr.A JC5ミッション。JB5にはリジットマウントが付いているのが見える。
早くドグミッション独特のキーンとしたノイズを聴きたい!
Posted at 2025/08/24 01:04:40 | |
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