国道42号旧道 矢の川峠(尾鷲側から頂上まで) その7
投稿日 : 2014年07月24日
1
暗くなると路面の凹凸が見えにくくなり、ライン取りに著しい支障が出る。
何とかして明るいうちに下山しなければならないが、おおよその平均時速は4~5km/h。10kmぐらいあるが大丈夫か?
慌てているので写真を撮る余裕などあるわけがないんだが、それでもところどころ写真を撮っているのでその一部を。
誰かが柱に石を積んでいる。多分リピーターの仕業だろう。ぃゃリピーターって…本気過ぎて敬服する。
ひとつ積んでは父の為…
2
見事な切り通し。
もの凄い手間のかかった工事だったのだろうとため息が出る。
3
素掘りのトンネルをバックに片輪嵌めて1枚。
…嵌めてるんじゃねぇよ最初から最後までずっとこんな感じで走ってんだよ(
4
洞窟の入り口、って言われたらそうだとしか見えない一枚。
何度も言うが、ここは
国道42号の旧道
である。
5
矢ノ川峠開鑿記念碑とある。
昭和15年のことだそうだ。
開通から74年を経て、今も(一部の酔狂に)利用されているなんて、当時の関係者の方々は想像出来ただろうか。
現状こそ廃道だが、当時の難工事を思い、一礼。
6
どうにか下山完了。
記念に1枚。
「こんな道路の真ん中に停車して写真なんて撮ってたら後ろの車から怒られちゃう大変!」なんてな。犬しか居らんだわ。
こんなところに停車して写真を撮っている姿は、現行の42号を走る車から奇特な目で見られていたことだろう。
※矢の川トンネルは現在補修工事中で片側交互通行通行となっており、大部分の車は現行の国道42号を通らず、熊野尾鷲道路に迂回している。
そのため、この周辺を走行している車両はごくわずか。
すでに迂回路も国道指定されているため、いずれは現国道の指定が解除され県道落ちするかも知れない。
そうなると、今走ってきた廃道が旧国道であったと想像できる人も居なくなるのだろう。
7
似たような写真が続いた当ギャラリーに最後までお付き合いいただき、まことに有難う御座いました。
総括。
路面状況:
・2014年現在、乗用車での進入は不可能。最低地上高約15cmのうちの車ですら腹をこするレベル。
・当たり前だが枝の張り出しが完全放置なので、車は傷だらけになる。下取りを少しでも気にする人は立ち入り禁止。
・離合ポイントはたくさんあるが、そもそも離合する車両は無いし、崖側のポイントに乗ったら崩落するかも知れないので避ける事。
・携帯電話の電波は茶屋跡と、道中のごく一部で届く。通話は可能だが通信は不可能という場所が多いのでハイドラは切れる(というかここでハイタッチ発生させた人が居るならスゲェ)。
必須および推奨仕様など:
・2台で行くことをオススメする。転落時に通報できる体制を整えておかないと、永遠に発見されないことになる(皆まで言うな
・スペアタイヤは必ず持参する事(皆まで言うな
・砂や泥ではないのでオールラウンドタイヤでも構わない。
・LSDは必須ではないが、あったほうが多分楽。変なことをしなければ対角スタックは起こらない。
・4WDのローレンジがない車両ではかなり厳しい。
・トレッドの広い車両では崩落地点を通過できない。
・上記条件から考えると、4輪車ではもはやパジェロミニかジムニーしか安全に通行できる状態ではない。
注意点:
・湧水が濁っていたり、噴き出すような湧水が有る場合、また真新しい亀裂などが見つかった場合は即刻引き返す事。ここはもう山肌を走っているに等しいので、頂点まで行って下山するまでの間ぐらいどうにかなるだろう等と思ってはいけない。
・道中で車外に出ることはオススメしない。イノシシの目撃証言がある他に、時々車が気性の荒い蜂に襲撃される(体験談)。
・リフトアップしている俺の車に死角はなかったとか言ってハイペースで走っていると崩落が始まるかも知れないので極力静かに走る事。
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職場から現場まで4時間半、アタックに4時間、帰宅に3時間(高速使用)。
夜勤明けで寝てないので帰途は死にそうだった(自業自得だわな
15時間ほど泥のように眠って起きたら身体中が筋肉痛。慣れない事はしてはいかんなぁと思った次第。
ひとまずおしまい。
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