今年が初開催の富士山ヒルクライム。同じ富士山スカイラインを使用するKOH富士山と違い、こちらのレースは御殿場市側から登るコースとなる。
KOH富士山のコースと比べると、距離は僅かに長いが獲得標高は低い。試走したタイムも参考にして目標タイムを出す。恐らくKOH富士山よりも早いタイム、1時間37分前後になると予想。
…が、長野では先日の台風19号の影響は大きく(ちなみに千曲川の決壊した箇所は実家から数キロしか離れていない)、普段平坦の練習をしている堤防が崩落、登坂練習している道路も数カ所土砂崩落により通行止め、他にも浸水箇所多数で、箱根ヒルクライムから2週間、ほとんど練習らしい練習ができずにレース当日に。
前日から未明までずっと雨が降っていて、さらに会場の駐車場がデコボコの草地のため、AE86で駐車場に侵入すると腹下を擦りまくる(笑)。以前、ぬかるんだ駐車場でスタックしてしまい、脱出不可になった昨年のツールド八ヶ岳が脳裏をよぎる(笑)。が、今回は泥ではなく草なので、無事に案内された駐車スペースまで辿り着く。ちなみに案内されたスペースは、偶然なのだが駐車場の一番奥。出口遠っ…。自転車を組み上げるだけでシューズも自転車も草だらけになり、そこから駐車場出口まで自転車を担いで移動して、さらに草だらけになる。レース開始前で既にシクロクロスでも走ってきたのか状態に(笑)。
駐車場到着時にかなり混雑していて駐車までに時間がかかってしまっていたため、荷物預かりまでの時間が少なく、急いで下山用荷物をまとめてメイン会場へ。
今日もトイレは早めに済ます。まあ、このレースはネットタイム計測なので、自身のスタート順に遅れても、最悪最後尾までにスタートできれば問題はないんだけど。
今回は特に滞りなく、自身の第6グループの移動開始時間に。数キロほどパレード区間があり、スタート地点まで移動するのだが、移動区間でみんな脚を使いたくないのか、かなりスローペース。後方から来た第7グループに追いつかれ、なぜか大きな集団になって、計測開始ラインを通過(笑)。水ヶ塚までの区間は勾配がわりと小刻みに変わるので、急斜面で踏み過ぎないように気を付ける。まだ先は長い。60代の選手、10代の選手、同じ30代の選手の方と、数人で抜きつ抜かれつの流れ。付いてしまうと自分のテンポ・ペース配分がわからなくなってしまうので、敢えて付かずに前半はマイペースで、先発のグループの選手を抜いていく。水ヶ塚の手前から始まる平坦区間で他の選手の後ろに付くが、今一つペースが上がらないので、無理しない程度に自ら牽く。その方が速いし。平坦~緩斜面区間で補給食を摂りつつ、水ヶ塚を通過。この先も平坦区間になるが、変わらず一本牽きで高鉢ゲートへ。気がつけば、ついて来たのは先程の10代の選手だけになっている。ここから勾配がぐっと上がるので、10代の選手を前に出して補給を摂る。まだ残り12kmもある。やはり練習不足なのが大きく、KOH富士山の時と比べても、明らかに脚に余裕がない。どこからいつものペースアップをかけていいのか、脚力の残量の様子を見ながら10代の選手になんとかついて行く。
残り7km、ここまでのタイムと、残りのコースの勾配、残りタイムを計算すると、シルバーメダルはどうやらギリギリの様相。
「ここまで来てブロンズで終われるか!」
と、意を決して追い込みにかかる。
ラスト4kmで残り時間20分弱。おおよそ14km/hで1時間40分を切れる。コースの終盤が相当キツいのは把握しているので、頑張る箇所と休める箇所をうまく使い分けて、サイコンのタイムを計算しながらラストスパートをかける。先程の10代の選手を突き放すと、前のグループで出走していた知り合いと遭遇。「頑張りましょう!」と互いに声を掛ける。これで更に気持ちが奮い立つ。
残り3km、ついに1時間40分切りが射程圏内に入ってくる。ただ、ここは最後がとにかくキツいので油断は禁物。気持ちは切らさずにマージンを稼ぐ。
ついにラスト1kmを切り、残りコーナー2つ。ここから一気に勾配が上がる。当初目標にしていた1時間37分がここで経過。まだもう少し距離があるが、もうダンシングも出来ないほど脚にきている。本当に呻き声を上げながら最後のコーナーを通過。スタッフさんから「あと少し!頑張れ!」の声が飛ぶ。シッティングでありったけの力でペダルを踏み、気力を振り絞ってフィニッシュラインを通過!
サイコンのタイムを確認すると1時間39分台。やった…!と喜ぶ余裕もなく、自転車にまたがったまましばらく動けず(笑)。
先程追い抜いた知り合いがフィニッシュしたので、互いに健闘を称えつつ、ようやく下山に向けて動く。五合目ではお汁粉が振舞われていたものの、今食べると絶対に腹を下してしまうほどに消耗しきっていたので、持って来た飴だけなめて、早々に下山。
下山後、計測チップと引き換えにメダルを受け取る。
シルバーメダル。
お、重い…。いや、実際は全然重くないのだが、ここまでの過程が、これを重く感じさせている(笑)。
結果:1時間39分台、年代別22位/98人。
本当にギリギリでした。総合順位で見ても、自分より後ろの順位でシルバーメダルを取れた選手は数人でした。
多少の練習不足でも、普通にシルバーメダル圏内でフィニッシュできるだろうと高を括ってましたが、まさかここまでギリギリになるとは思ってなかったですね。力不足以外の何物でもなかったです。
今年のヒルクライムはあと残り1戦なので、悔いの残らないように、練習から全力で挑みたいと思います。
次回は11/3 熊野古道ヒルクライムの予定。
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自転車レース参戦記 | スポーツ
Posted at
2019/10/28 21:07:55