昨年の年末に驚くべきニュースが報じられました。
「2030年代に自動車電動化へ」
前々からいつかはやってくると思っていた「エンジン車の終了」が現実的になってきました。
”まだ10年はある”とみるか、”もう10年しかない”とみるか、人それぞれだと思いますが、私は後者でした。
今まで、インプレッサ・セダンWRXを皮切りにセダン、ハッチバック、クーペ、オープン、ステーションワゴン、ミニバン、SUVと、ボディでいえばバス、トラック、1BOX以外、エンジンでいえばV8・12、BOXER6、直3、ディーゼル以外は乗ってきました。
早ければあと10年で乗れなくなる(新車の販売が無くなるだけでエンジン車自体には当分乗れる?)エンジン車で、今乗っておくべき車は?と考えたとき、パサートは快適なAT車で、それはそれで何の不満もなかった(あえて言うとやっぱりわかっていたけどステーションワゴンより荷物の積み下ろしがしづらい)のですが、今後、電気自動車でも十分代わりになるし、何ならエンジン音が無い分、今のパサートよりもさらに”快適”な車に今後も乗れる(「運転」という行為そのものが無くなるかも)ことを考えると「今しか乗れない車に乗ろう」ということになりました。
と、いうわけで、パサートとは「お別れは突然に」ということになりました。
パサートは一昨年の12月に購入しましたが、当時はまだ「新型コロナウイルス」という言葉すらなく、その後、コロナの影響で中古車価格が暴落したこともあり、購入したことを後悔しましたが、今度は「エンジン車廃止」という今までに無かった、そして今後もない理由で車を買い替えることにしました。今度こそ長く乗るつもりだったのに・・・
新しい車は「電気自動車では体験できない車」をテーマに検討し、先にも書いた通り、エンジン種別ではV8・12、BOXER6、直3、ディーゼルに乗ったことが無いので検討しました。
V12は「発熱が凄く故障しやすい上に部品点数が多いので修理代が高価」だというのを聞いていたため、ボツ。先代センチュリー、東京にいたときにタクシーで乗ったけど静かだったなぁ。あ、静かな車なら電気自動車で乗れるか。
V8ならアメ車だろう、ということで、一時期本気で購入を検討した「キャデラック」のセダンを探したところ、現在ではトップモデルですらV6(V8はエスカレードのみ)に・・・。アメ車も変わったのね。そうよね、カマロも今や直4だし。
かといって、他のV8もいわゆる昔のアメ車のような「ドロドロ」とした音が出るV8搭載モデルはなく、V12同様、静かなモデルばかりなのでこれもボツ。
BOXER6は以前、レガシィが出たときに欲しかったけど、今は国内では売ってないし、ポルシェは・・・(持てる人は持てるんでしょうけど)サラリーマンには買えても維持できない(消耗品が性能最優先で取替サイクルが凄まじく速いらしい)のでボツ。
ディーゼルはトルクは凄いけど、エンジンが重いので頭が重く、ハンドリングが悪いため、主な車の使用用途が長距離でなければ選ばない。よって、今の使用状況(長距離をあんまり乗らない)では選択肢から外れる(買えるし、興味もあるのでボツではない)。
となると、ガソリン直3?でも、以前レンタカーで借りた1000cc直3のヴィッツは常に微振動してたし、遅いし、無いかなぁ、と思っていた矢先!N-ONEに6MTのRSが発表されたとの情報を入手。まさかMTの試乗車なんてないよなぁ、と思いながらホンダのHPを検索すると、意外や意外、それともホンダが本気でRSを売ろうとしているのか試乗車が県内にあったので見に行くことにしました。
初めてディーラーに行った日に一般道を試乗。自分の中で軽自動車といえば20年前のスバル・プレオをよく代車で乗っており、その時のイメージがあったので「やっぱり軽は近距離しか乗れないよなぁ」と思っていたのですが、さすがはターボ車、強力なGは当然ないものの、遅い、とも思わない。エンジン音も静か。現在、日本の新車販売台数の4割を軽が占めるだけあって、競争が激しくなって物が良くなったのか、それとも価格もかなり良くなった(高くなった)ので当然なのか、一般道を乗った感じでは「主張が強い」エンジンではなく、音も”RS”というより”プレミアム”のほうが似合うほど静かなエンジンだなぁ、という印象でした。乗り心地も良く、シートが先代よりも分厚くなり、普通車並みのサイズになったことが原因のようです。
後日、再度ディーラーに行き、自腹で高速を試乗させてもらったところ、当然、3.5ℓ級のトルクがあるパサートのような力強さはありませんが、決して遅くもなく、ストレスなく加速していく様子と安定したハンドリングでほぼ、私の心は決まりました。
私の最後”かもしれない”ガソリン車はN-ONE RS(MT)に決まりました。とりあえず、MT車としてはこれ以上の物は個人的には必要ないです。86のレンタカーにも乗りましたが、2ℓNAですら一般道ではモンスター級に感じるほど”楽”ではあるけど”楽しく”はなかったんですね。決して悪い意味ではなく、サーキットなら楽しいんだろうけど、一般道では振り回すにはパワーがありすぎる感じ。6速1,000回転からでもアクセルを踏み込めば加速しましたからね。せっかくのMTなのにあまりシフトチェンジする必要が無い、みたいな。思い返せば1.5ℓの初代ヴィッツRS(もちろんMT)が今まで乗ってきた車の中で一番楽しかったなぁ、ということで、小さくて軽い車が私には合っていることが改めて分かったので、荷物を積む必要があるときはレンタカーを借りると割り切って、N-ONE RS(MT)を契約しました。
色は白で納車は「5月くらい」とのこと。結構かかるんですね。ちなみに、車がまだ出たばかりなのでナビの取り付けセットが存在せず、社外品は現時点では付けられないとの事。2DINならどれでも一緒だと思ってました。
あと、無限マフラーが2月に出るようですが、純正が結構静かだったのですが、無限マフラーの音質がわからないので買おうかどうか迷っています。メーカーがYouTubeにアップしれくれないかなぁ。
とりあえず、パサートは残価設定で契約し、あと3年の支払いが残っていましたが、売却し、売却額とほぼ同額が不足していたため、急遽貯金を下ろすことに。
貯金に手を付けたくなかったけど、さすがに今回は仕方がない・・・。買わなくて「あの時買っときゃ良かった」と後悔するくらいなら買うしかない!
ちなみに、今、長距離を走ることが無いので軽にしましたが、荷物を積んで長距離を走る必要が発生した場合は「ATの最後のエンジン車」を買うかも。
ディーゼルか、某最後の最善か無かのワゴンか。
新しい車が来てもいないのに、もう、車種選定は始まっています・・・さてさてどうなるか。
しばらくはディーラーから有償で借りた15年落ちのライフ(縦長テール最後のやつ)で生活です。
Posted at 2021/01/10 21:46:53 | |
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