マスターシリンダー OH(純正流用)

ABS撤去に伴い、流用の為
keiのAグレードのマスターシリンダーを
入手しましたので分解洗浄後
オーバーホールします。

まずマスターシリンダーからリザーブタンクを
外しますが、これまたキツイ…

ピン1本で留まってるだけですが
このピンが全然抜けません…
プラスドライバー等を当てがって
慎重に叩いて、ある程度抜けてきたら
バイスプライヤーでグリグリやって
引っこ抜きました。

再利用不可なので新品を注文します。

タンクは洗浄後、少しでも黄ばみが
取れれば…と漂白剤に1日漬け置きしました。

洗浄でタンク自体は綺麗になったものの
漂白剤漬け置きで黄ばみは取れませんでした…

次にマスターシリンダー本体を
分解していきます。

ここに爪があるので軽く起こしてやると
簡単にリテーナーが取れます。

中身を出しました。
ピストンはこの向きで入っています。

内部洗浄後、シリンダー先端だけ
鋳物っぽくなかったのでバフ掛けしました。

サンドブラストする為マスキングします。

カッター等は不使用でドライバーの
シャフト部分をマスキングを切りたいRに
当てて何度もゴリゴリするとマスキングが
擦り切れてこんな感じに綺麗に出来ます。

ガラスビーズでサンドブラストしました。
新品同様です(^^)

こちら側が一番汚れと腐食酷かったですが…

サンドブラストで見違えるように
綺麗になりました。

ブラスト後、マスキングを剥がし
汚れが内部に入らぬよう再度マスキング。

やっとオーバーホールに入ります。
使用するピストンキットはセイケンの
200-62611

あといつも通りMonotaROの耐熱グリス

キットの中身です。

タンクを固定する所のパッキンが
入ってませんでしたので別途純正品を
購入する必要があります…

あとはとても簡単で、ピストンを
入ってた向きと同じように入れて
リテーナーで蓋をしたら完了です。

内部や各シールに耐熱グリスを塗布して
組みました。

次にタンクを組んでいきます。

51232-70F00 はタンクのシール

51240-75F50 はタンクを固定するピン

51220-77M00 はタンクのキャップ

になります。

シールに耐熱グリスを薄く塗り
先にシリンダーに組みました。

あとはシールの穴とタンク側にも
薄くグリスを塗布しタンクを組みます。

ここが結構難関
タンクを押しながらピンを圧入していきます。
これがまた入っていかないしタンクは
抜けようとするし大変です。
この設計者の顔が見たいです。

とりあえずピンの出幅が左右均等に
なるまで圧入しました。

整備書ではこのようになっています。

完成です。
美しい…

タンクがもう少し白ければまるで新品のよう…

本来のABS有りとの比較です。
かなりシリンダー形状が違います。

今回かかった費用は
Seikenリペアキット200-62611　5369円
51232-70F00 ｸﾞﾛﾒｯﾄ ﾘｻﾞｰﾊﾞｺﾈｸﾀｰ　176円×2
51240-75F50 ﾋﾟﾝ　347円
51220-77M00 ｷｬｯﾌﾟ ﾘｻﾞｰﾊﾞ　1155円

合計7223円でした。