コロナ禍の中、相棒と二人っきりで過ごすことが多くなっている。
今日は雨、オープンの楽しみはないが、湘南方面に先週購入した絵を引き取りに行くことにする。
今日はBMW ALPINA B4Sカブリオレに2年10ヶ月乗ってきた今、心に感じていることを書いてみようと思う。
私は、このクルマの不思議な魅力はどこから来るものか、実は今でもよく分からないでいる。
BMWから受け継ぐスポーティさを職人の手により更に磨きをかけハイパワーに仕上げたエンジンや補強部品。スポーツモードで走るとベース車との違いは明らかではあるのだが...
しかし、このクルマに乗ると、なぜかそのような乗り方よりも、力を抜いてゆっくり走る方が楽しい😀
ALPINAの魅力は、以前のクルマに感じるスポーティな魅力よりも明らかに倍増している。
いや、ゆっくりと空を飛ぶようなスムーズさは、実は素早くスポーティなのである。まさに、私のスポーティという曖昧な概念の指す方向性が変化してしまったように思う。
また、乗り心地というのは不思議なもので、会社の重役が乗る高級車の乗り心地とは明らかに異なるものだ。
このクルマは、路面の状況をしっかりと伝えつつも、明らかに軽快に路面の凹凸をいなしてくれる。
以前は、路面が荒れているところを走るのが嫌だったのであるが、今はむしろ楽しんでいる自分がいる。このクルマの乗り心地はスポーティであり、それが超絶レベルと感じている。
20インチを履いてなぜこんな乗り心地なのだろうかなどと言った局所的な「なぜ」ではなく、もっと広い「なぜ」がわからない😅
たまに後部座席乗せてもらう高級なクルマは快適ではあるが退屈なのだ。だから最近ではマイカーで出かけるようにしている。
ALPINAは高級感はあるが、そこに心が囚われるような楽しさがある。
ただ、それがどんな仕組みからくるものなのか、論理的に考えても分からない。
この乗り心地をALPINAマジックというらしいが職業柄、どうしてもそれを言葉にしたい想いが押し寄せてならない。
BMWという私を虜にしたメーカーの車体をベースに、職人が手がけたクルマに乗って感じてみたい。私がALPINAを選んだ理由のひとつはこのことだった。
考えるな感じろ。この言葉は私は大好きだ。
しかし、感じ方を考えたくなってしまう。
今言えることは、「創り手と使い手の知情意レベルの心の共鳴」という感覚である。
ALPINAの(情)緒豊かな心を震わせるようなデザイン性と、職人技的エンジニアリングによる(知)性が、ALPINA創業時からの伝統的なクルマ創りの(意)志として、使い手としての私の(情)感を通して伝わり、己の人生の(意)志と(知)性に意識の中で共鳴しあうことで、私の人生に、より良き影響を与えているのだと思う。
ALPINAの謎は、単なる知性の領域で伝えられないものが多すぎるのかもしれない。
Posted at 2021/03/22 07:32:58 | |
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