車の車高調のリア側がどうやら曲がってしまったか固着してしまっていてリアの車高が明らかに違う状態だったので急ぎで車高調が欲しかったんですがタイミング良くヤフオクに程度がいい物が出品されていたので悩んだけど即決価格で落札しました。
落札したのは以前から気になっていた
KYB リアルスポーツダンパー Spec TR です。
レビューはまた取り付け後にしますが元2輪サスの開発関係の仕事していたので仕様見た段階で凄く気になっていました。
まず4輪だけしか乗った事がないまたは公道用車両にしか乗った事がない人にはあまり馴染みがないと思いますがDLCコーティングがインナーチューブにされているのを見てこれはガチだ!ってなりました。
DLCとはDiamond-Like Carbon(ダイヤモンド・ライク・カーボン)の略称です。
エンジン部品なんかにも使われているようですが自分的にはDLCと言えばKYBの上位モデル向けのサスに使用されるコーティングって認識です。
たかがコーティングでと思う方もいると思います。実際自分も昔そうでした。
しかし実際その恩恵を調査した時に知りこれは凄いってなりました。
何が凄いかと言うとフリクションが下がります。サスのインナーチューブと言えば摺動部ですから、もちろんフリクションを下げるように磨かれていますが実際表面の粗さを測定すると案外粗さがあります。人間の目や指で触った感触ではわからないレベルですが。
しかしDLCコーティングをすると表面の粗さが下がります。結果的にフリクションも下がります。表面の硬度も上がります。
表面の硬度が明らかに高くなるのも本当に凄い!って当時感嘆しました。
自分が担当していたのはモトクロス用のサスでしたがダートを走るモトクロスにおいてチッピングは避けられないんです。
チッピングとは飛び石などでつく傷です。
DLCコーティングされたサスはこのチッピングによる傷がインナーチューブまでほとんど到達していなかったんです。
コーティングだけが剥がれているだけなのを見てこれは凄いってなりました。
たかがコーティングされどコーティングなんです。
そんなDLCコーティングを今回落札した車高調には使用されています。
モトクロスのレース車両やスーパースポーツのようなロードやオフのフラッグシップにしか使われていない物を使用している段階で真面目に作ったのがわかるのでずっと気になっていました。ですがこの車高調の新品の実売価格が26万弱定価だと28万弱します。
まあオーリンズとかとだいたい同じぐらいするんですよ。
だから気にはなるし欲しいけど値段がな…ってなってました。
中古でもたまに出てくるけど状態がいい物が出て来ないので…
今回は緊急事態でなるべく早く車高調を入手したい中で偶然状態がいい物が出てきたので落札しました。
Posted at 2022/02/20 11:01:57 | |
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