エンジンオイル交換&オイル考察
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
エンジンオイルは前車のゴルフ6からVW504オンリーの私。交換もずっとディーラーにお任せでした。
だって15.000kmも持つ夢のオイル!フォルクスワーゲンとカストロールが手を組んで作ったそこらへんにはない高性能オイルだってずっと信じてたからです。
でもGTIのオイル交換はディーラーで2万円オーバーなので、「DIYでやったらどれくらい違うのかな~」ってケチな浮気心がおきて、軽い気持ちでいろいろ調べてみると、オイルの迷路に迷いこんでしまいました(^^;
で迷ったあげく自分なりに出した答えが
・VW504って普通のオイルじゃね?
・これに2万円かけるのもったいないぞ!
・同等クラスのオイル(VW504認証オイル)で十分だよね?
・認証オイルの中ではSUNOCO SVELT EURO C3 5W-30一択?
・よし今回からオイル交換はDIYでやろう!
です。
僕なりに一生懸命調べてこのオイルに決めた訳ですが、選択の決め手となった各オイルの性状比較を備忘録としてまとめましたので、最後に掲載します。あと気になるオイルも調べてみました。興味があれば最後までご覧ください。
その前にまずはオイル交換の手順からどうぞ(^^)/
2
下抜きです。GTIはアンダーカバーを外さなくていいので楽ですね。
お馴染みの樹脂製のオイルパンとドレンプラグ…
ドレンプラグは専用工具があるみたいですが、トルクスでもOKでした。T27がピッタリサイズ。簡単に外れます。
ちなみに締めるときもこのプラグは、トルクレンチは必要なく、はめ込み式で、同じトルクスで1回転くらいひねるとカチッとハマります。
・マイナスドライバーでもいけるかも
・ドレンプラグは再利用不可
3
オイル量は5.7Lなので、オイルトレイはそれ以上の量が入るものを準備。
抜けるまで約20分くらいかかりますので、コーヒーを飲みながら待ちます(^^♪
ポタポタ状になったら、エレメントを外しますが、エレメントを外すとけっこうオイルが落ちますので、オイルトレイはそのままで。
全部オイルが抜けたら、新品のドレンプラグをセットします。
写真のとおりオイルトレイの目盛りは、6Lに届きそう!たぶん残らず抜けたようです。
抜いたオイルはポイパックに入れてごみとして処分します。
4
次はエレメント交換です。
エレメントはエンジンルームの中ですね。
エンジンのカバーを外し(上に引っこ抜くだけ)、エレメントハウジングの周りに念のためペーパーを当てがいます。
ハウジングの頭にロングエクステンションバーを付けたラチェット(サイズ32mm)をかけ、エレメントを外します。
写真一番下はエレメントを外したところ。
中にオイルが溜まっていますが外すと徐々に落ちていき、しだいになくなります。
5
外したエレメントハウジングからフィルターを抜きます。回しながら引っ張ったら抜けました。
GTIはハウジングは再利用で中のフィルターとハウジングのパッキンだけ交換になります。
下の写真は新品フィルターを入れたところ。この状態でもとに戻して、トルクレンチで締め上げます。
締め付けトルクは25Nm+5とハウジングに書いてありましたので、僕はトルクレンチの下限値が28からだったので28で締めました。
ちなみにこのハウジングも樹脂製。
6
最後に抜けた量の新油をオイルフィラーから注ぎます。
僕は添加剤として信頼の丸山モリブデン(2缶目)も一緒に投入しました。
めでたしめでたし。
ディラーの半額程度でオイル交換が完了しました(^-^)v
【備忘録】
・Caristaでサービス→サービスインジケータのリセット→オイル交換のリセットを実施
・交換走行キロ:27,598km
・交換オイル:SUNOCO SVELT EURO C3 5W-30 4,593円(4L)+3,054円(1L×2)
・オイルフィルター:MANN FILTER 06K115562 1,430円
・ドレンプラグ:elring 06L103801 550円
・ポイパック:エーモン 6.5L 359円
7
最後にオイル考察ですが、オイルって化学合成油にも3段階あるって知ってました?当然VW504は化学合成油な訳ですが、値段的に一番いいオイルだろうと思いきや…
はっきりとはわかりませんが、写真のデータのとおり恐らく中間グレードであるグループⅢに位置するVHVIをベースオイルに使っている化学合成油と思われます。
なんではっきりしないかと言うと、グループのカテゴリーやオイルの性状はオイルメーカーで公表していない場合が多く、私たちは粘度とAPIやACEAなどの規格などで、判断するしかないのが実情かと思います。
ただ、VW504(507というディーゼルの規格も同時に満たす必要あり)というアプルーバル(=認証)を取得しているオイルはACEAというヨーロッパ規格のC3を取得する必要があるようで、このC3はDPF搭載のディーゼル車の規格になり、ガソリン車のA3規格の上位互換になるようです。
つまりVW504・507の認証を取るためにはガソリン車のA3より厳しい灰分などの排出基準やHTHS粘度の基準を有するC3をクリアする必要があるということです。
特にASEAの基準はAPIやILSACの基準よりハードルが高くなるので、添加剤をより多く使うことが要求されるなど、全体的にACEA規格を取得しているオイルはかなり贅沢なオイルと言えるようです。
でこの同じASEA C3を取得した5W-30の各社のアプルーバルオイルの性状を比較する場合、重要となるのが、粘度指数とHTHS粘度になると思います。
それぞれの数値の意味は写真データに書きましたので参考にしてください。
そうすると、公表されているデータの中ではSUNOCOのSUVELT EURO C3が数値的にも値段的にも申し分なく一択でした。
でもこれは素人の判断であって、その他にも見るべき部分はいっぱいあるのでしょうけど、目に見えて判断できる数字的な部分がまるで公表されていませんので、ある数字で判断するしかありません。
まったく性状を公表してないelfもありますし…。また、肝心のVW504の性状もまったくもってわからないのも困りものです(>_<)。
ただVW504を取得している他社のオイルは、みなVHVIと思われる値段設定ですので、VW504もVHVIとみて間違いないと思います。しかも、VHVIを開発し化学合成油に押し上げたのは、VW504を製造したカストロールに他ならないからです。
と言っても正直なところ素人には判断つかないのが実情なので、メーカーの基準を満たした安全なアプルーバルオイルからまずは使ってみるのが一番かと思い5銘柄の中から選びました。
でも昨年からVW504は、粘度が0W-30になり製造メーカーもシェルになったとか…
これはどういうことなんでしょうね?
これはひょっとしてAPIの新規格SPとILSACのGF-6に対応したとか?
この新規格は、直噴ターボエンジンの低速時のミスファイヤーであるLSPIとタイミングチェーン磨耗に対応した規格だそうです。
何でもこれまで当たり前に化学合成油の洗浄成分として使われていた添加剤が影響していたことがわかり、それに対応した規格だそうです。
そういえば、僕の前車のゴルフ6もタイミングチェーンが伸びてエンジン始動時にガラガラいってましたから!これ、影響してた可能性大です(^^;
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ということで、最後は、アプルーバルオイルでありませんが、API新規格SP取得オイルも含めちょっと気になるオイルを比較してみました。(一番上のMotul V300はグループⅤ(エステル)で有名オイルなので、参考の為、載せています。)
ちなみにSPとACEAを同時取得したオイルはまだ出ていないようです。これが出れば直噴ターボのゴルフには最強かと思います。
あと自分は公道しか走りませんので、グループⅢ以上のオイルは必要なく、VW504と同等レベルのオイルでなんら不満はありません。このレベルのオイルを7、8千キロで交換していけば十分かと思っています。
そしてできるだけ安いに越したことはありませんから、写真データのTAKUMIやMIKADOのオイルが非常に気になってます。ここのオイルはきちんと性状を明らかにしているオイルが多く非常に好感が持てるし、ホームページからも拘りを感じます。
MIKADOはAPI SPとACEA同時取得オイルを現在開発中とのことで、今後が楽しみです。またMIKADOのブログは非常に参考になる内容が盛りだくさんで勉強になります。
次はこちらのオイルに行きそうな自分がいます(^^;
長々とすいません。まだまだオイル初心者なので、間違いなどあったかもしれません。その場合はコメントにてご指摘いただけると幸いです。
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