オーバーフェンダー取り付け
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
12時間以上 |
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取り付けるオーバーフェンダーはESB社のバトルワークス。
フロントにSサイズ、リアにMサイズ。先に加工されているmu-さんと同じサイズです。
先ずは品質をチェック、FRPの黒ゲルコート仕上げ、いくつかバリ等がありましたが補修仕上げ前提のFRPパーツ、全く問題の無いレベルだと思う。
補修必須を知らず購入し、この状態を見てキズだらけで酷い品質! と思われる方もいらっしゃるようですが、このテのFRP汎用パーツは補修が前提、全体の質は良いと感じます。
2
先ずはアシレックスの280番とリューターを使い、全体を研いでみます。
3
Mサイズは殆ど補修の必要がなく、このままサフェーサー入れても良さそうなレベル、素晴らしい。
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研ぐ前からある程度の補修が必要だと判っていたSサイズ、塗装をチッピング仕上げにするので塗料の性質から考えるとこのままでサフェーサー入れてイケそうな気がしますが…かなり微妙なので凹凸と極小の巣穴にパテ入れます。
サフェ、パテ、サフェと繰り返す羽目になる手間を考えたら今の時点でパテ入れた方が無難と判断。
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細かくチェックして複数箇所、補修でパテ入を入れる部分にはマスキングテープを貼り、パテ入れ忘れ防止の目印。
中間パテとポリエステル薄付けパテを使い埋めます。
パテで整形し直してここで320番で全体を足つけしておきました。
ビス止めの穴は3㎜で穴開け。
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空いた短時間にも出来る作業を少しでも進めたく、パテや研ぎを先にやりましたが、この位置決めを先に済ませてからパテや研ぎでも良いかも知れません。
車両にあてて位置決めして目印、同じく反対側にコピーする為、ポイントとなる箇所の寸法等をメモ。
ドアが開かなくなるので当然リアフェンダーは分割しなくてはならない、側面から見たドアのラインに合わせてカットラインをマスキングテープで目印。
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車両側も穴開けは3㎜、ショートのドリルで。
長いドリルを使う場合は気を付けてゆっくり開けないと奥にいるドア、フェンダーの鋼板までいっちゃいます。
特にリアのドアフェンダー部分は鋼板のアウターと樹脂パーツのクリアランスが狭まっています、要注意。
8
ツラ具合を見る為、糸垂らしてみる…。
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ちょいとはみ出しが過ぎるので出幅を調整する必要アリ…。
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因みにリアはスペーサー無しの全下げに変更、サイドから車両を見た時に水平に見えるよう、これに合わせてフロントも更に車高を下げてます。
リアフェンダーに付けた分割の目印部分でジグソーを使いカット、ある程度ベルサンで切断面の整えて、平らに研ぎ。
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再度、車両に取り付けて具合を見る。
もう少し、あと数㎜フェンダーの出幅が欲しい…。はみ出しをツラに近づける奥の手、いくつか方法を考えたが、簡単かつ材料を買い足さなくて済むこの方法に決定。
部分的に手持ちの厚みが0.8㎜のM4ワッシャー複数枚を噛まして微調整、出幅を稼ぎます。
リアがあらかた決まり、フロントもリアとの全体バランスを見つつ、ステアリングを全開切っても当たらないレベルに、まだフロントの車高は下げが可能なので余裕を持たせて位置決め、ドリルで穴開け、仮固定。
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リアのフェンダーは切りっぱなしではドアを開けた時に見た目も悪く、カットした事により、往々にしてチリが合わなくなる。
この二つの問題点にはFRPを貼り、パテを使って作り足す事にした。
その準備、端材のMDFでフェンダーを立てて固定が出来る簡単な治具を製作、簡単にFRPが剥がれるように養生テープを貼り、クランプ等でフェンダーを立てて固定。
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FRPを貼る部分はしっかり食いつくように足付けして、脱脂してあります。
平面にしたいので、およその寸法で切り出したガラスクロスを2プライ、繋ぎにガラスマットを少量使用。ポリエステル樹脂を染み込ませて翌日まで硬化させる…。
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そして翌朝…、無事に硬化したFRP
のバリを取って両側にカーボンファイバーパテを入れて補強。ポリエステルパテ入れて表面を均して研ぎ。大まかな形はこれで出来上がり。
この後、車両に当てて削るなり、パテ盛るなりして微調整。
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再度車両に仮固定して具合を確認。納得行くレベルにチリが合うまで微調整を何度も繰り返す。
このESBの汎用オーバーフェンダー、汎用ながらクロスビーの純正フェンダーにかなりフィット感が良いのだが…、唯一気になるのがリア後端のこの「浮き」ここは沿わせようがないので隙間を埋める事にした。
養生テープを貼り、中間パテで隙間埋めてパーツ延長成形。
因みにここまでで使用したパテ類はいずれも関西ペイント
※NEOXカーボンファイバーパテ60
※NEOXポリパテ180
※NEOX中間パテ120
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360番、500番と足つけを終えていよいよ塗装します。
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シリコンオフでしっかり脱脂してから塗装。
使用したサフェーサーはPPバンパー等の塗装に使う為に用意してあったロックのクライマックスにエコマルチハードナーフレックス、パナロックシンナー。
4:1の30%希釈、FRPですが柔軟性塗装仕様で塗りました。
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サフェはフラッシュオフを8分取りの3回塗りで終了。
オバフェン固定に使用する付属のM4ビスはダンボールに突き刺し並べてアタマだけを一気に塗っちゃいます。
ミッチャクロン吹いて20分後、チッピングブラック。
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サフェーサーを塗り終えて2時間ほど放置、青空塗装でホコリがたかってるので研ぎます。600番か800番、どうせこの後、チッピング塗装なのでどちらで研いでも問題無し。ササッと軽く研いでラバーチッピング。
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まだ塗料の匂いがかなりして完全乾燥には程遠いですが…。
真冬にこのまま放置しておく訳にも行かないので3時間程の屋外乾燥で日没後、部屋に取り込み暖かい室内でモール貼り。
このテのモール類は寒いと着きが悪い、暖かい場所で少し温めてから貼ると良く着きます、プライマー塗ってから貼り付け。
※注意、モールとプライマーは別購入、このESBフェンダーには付属していません。
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完成、あとはビスで固定するのみ。
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カットして加工を施したリア部分。FRPとパテで作り足した部分もバッチリフィット。
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大きい純正の樹脂フェンダー、樹脂のサイドパネル、樹脂のバンパー、ともすれば手入れが面倒でマイナスポイントとも捉えられるクロスビーの樹脂パーツ類だが、仮にオーバーフェンダーを元に戻したくなった場合には開けた穴を塞ぐか樹脂フェンダー交換で何事もなかったように元通りにする事も出来る。
元に戻す費用はそれなりに掛かりはするがアーチ上げ等で鋼板を切ったり溶接をしてしまったフェンダーに比べれば遥かに安く元に戻せる。
自分はこの車両のリセールの事なんか全く考えていないからそんなことはどうでも良い事だけど…、そう考えると樹脂フェンダーもマイナスなポイントでもないなと思えて来た。
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