樹脂カバー修理
目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
3時間以内 |
1
2025.5.7
破損させた樹脂カバー類の修理を行ったので、覚書として記録します。
いままでの素人DIYによる作業でやらかしてまして、各所の樹脂カバーの爪やクリップ類を破損させてます。
トリムクリップやプッシュリベットは交換出来ますが、折れた爪はどうすれば良いのだろうかと思案していたところ、最近の車の内装パネル類はPP(ポリプロピレン)が主流だということを知りました。
成型のしやすさ、強度、安全性などの利点からPPが多用されているそうですが、接着剤やプラリペアによる修理に向いていません、というか接着が出来ません。専用の接着剤で接着しても強度が出ないと思っています。
これは交換するしか無いか、と思っていたところ、YouTubeでハンダゴテを使用した熱による溶接修理方法があるというのを知り、この機会にチャレンジしました。
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樹脂パネル。PPと記載されています。
ポリスチレンや、ABSなら接着剤による接着、プラリペアで再生も可能だったのですが。
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ラゲッジルームの内装パネル。
取り外す時に爪を折ってしまいました。
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バルクヘッドカバーは、外す順番を間違えて、爪のある方から持ち上げたため爪(ボディパネルに引っ掛けるフック)を破損させました。
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バルクヘッドカバーのトリムクリップも、間違った順番で外したことにより、無理な方向に力がかかり破損
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バルクヘッドカバーを固定しているプッシュリベット。
外すときの工具の無理な力のかけ方により押さえる側のピンが欠けてしまいました。
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トリムクリップはAmazonで購入。エーモンの製品には該当品が無く、オートバックスの店頭にも同等製品が置いておらず、少し探すのに苦労しました。ボストンの型番:BC5542というアンカークリップとして見つけました。
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プッシュリベットはオートバックスに置いていましたが、前述したクリップを購入するついでにAmazonで購入しました。
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2カ所折れた爪のうちの1つ目。
ハンダゴテによる接着の写真は、1人作業により、集中して作業していて撮影するのを忘れました。
爪やフックなど、力がかかる部分は熱による接着だけでは強度が出ないので、針金やホッチキスの針などを埋め込む事で補強できるそうで、ホッチキスの針を埋め込んでみました。
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2つ目の爪の修復
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指で力を加えても取れないのが確認できました。
溶接部分は、これまた素人作業で綺麗ではありませんが、ボンネットを閉めたら見えない部分だということもあり、多少の不出来も覚悟の上で思い切って作業しました。
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ラゲッジルームの内装パネルの爪も、綺麗ではありませんが、見えない部分ですし、パネルの付け外しを何度か繰り返しましたが、外れることがない強度で修復が出来ています。
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バルクヘッドカバーの修復部分は、表側からも溶けた場所が分かりますが、裏側の修復痕と比べると、自分では上出来でした。
これが、目立つ部位やボディに面した場所であれば、パテ盛りや塗装も考えないといけないでしょう。
また、今回使ったハンダゴテはハンダ付けをする時の、尖ったコテ先のままで使用しましたが、ハンダゴテのコテ先をボルトや加工した銅管などに取り替えて綺麗に平らにならすこともできるようです。Amazonで溶接専用のコテ先が販売されているのも確認しました。
内装の樹脂パネルは取り外しなどで壊したくはありませんが、修復方法を知ったので、ある程度思い切って自分で作業ができると思いました。
自分のスキルアップにもなり満足です。
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