Enough EN-T9  

ヤフオクで購入可能なEnoughのワイドレンジツイーターです。Enoughスピーカーはこれで3個目の購入ですが、今回も良い製品です。
ワイドレンジツイーターにもかかわらず再生可能周波数帯域は300Hz〜とスコーカー並の性能を有しております。

KENWOOD KFC-RS174S(ミッドバス1.6kHzでローパス)と組み合わせて3Way構成にして使用しています。

◯音質
低域からしっかり音が出るスピーカーで非常に情報が豊かです。ボーカル域の聞こえにくかった領域が聞こえやすくなり、普通の2Wayだと薄い中域が濃厚になります。
カットオフが極端に低いワイドレンジツイーターは多数存在しますが、無理やりカットオフを下げて音が破綻する…という残念なものが多いです。しかし、このEN-T9はコーン形状の振動板を採用することで、ツイーターにも関わらず下からしっかりと鳴るようになっています。(付属のネットワークも無理をしない33μFです)
同じような帯域を再生させるスピーカーとしては同社から出ているEN-M2SQがありますが、流石にEN-M2SQのほうが音質的に優れています。しかし、価格もサイズも半分以下なことを考えれば十分すぎるほど良い音が出ています。

付属のネットワークでは1.25kHz/-6dBのカットオフですが、より大ボリュームを求める場合は苦しくなるのでもう少しカットオフ周波数を上げてあげると良い感じにまとまります。(ボリュームを大きめにすると少し音が固く感じます)

◯価格
8000円です。安い。

◯取付性
非常にコンパクト。追加メーターやレーダー探知機で狭くなりがちなスポ車でも楽に設置ができます。座面が広く安定感が高いのも◯です。
ただ、ネットワークが大きいので、そちらでは悩みそうです笑

スピーカーの能率が90dBと高めなので、組み合わせるスピーカーによっては音量が揃わず苦戦するかもしれません。取り付け性に関わるので事前にヘッドユニットの仕様(出力調整範囲)やスピーカーの仕様を確認してください。

◯デザイン
凝った衣装のスピーカーグリルに綺麗な削り出しのハウジング&面取りの付いた台座などビルドクオリティがとても良いです。正直、ケースだけで8000円するんじゃないかと思ってしまいます笑

◯まとめ
エントリー〜ミドルクラスのセパレート2Wayを3Way化するといった用途には勿論のこと、このツイーターとミッドバスを組み合わせた2Wayでも十分なシステムを構築できると思います。
設置場所があるのであればEN-M2SQや一般的なスコーカーを使ったほうが良いと思いますが、値段や置き場所と相談してEN-T9を選んでも良いと思います。オススメです。