
暑い夏は出かけないのが通年の過ごし方。
なのにいろんな思いが重なって、海辺へ出かけてみたくなった。
出かける人のほとんどいない時期。
多くの人が移動し終わったお盆以降に狙いを定める。
あとは天気予報とにらめっこ。
ずっと雨続きなので、曇り☁の日に行くことにした。
そもそもどうして出かけてみようと思ったのか。
① 青いロングスカート
これがなかなかのお気に入りで、これで海辺を歩けたらステキだろうなぁと想像した。

上は薄い水色のTシャツを合わせた
② キャロットケーキ
浦和(埼玉県)で、アフタヌーンティーをした時にキャロットケーキに魅せられた。
しかも近頃はキャロットケーキがじわじわと人気で、「キャロ活」なる言葉もあるという。
キャロットケーキ食べたいなぁと何となく探していたら、お出かけするのにぴったりのカフェを見つけた。

HPより拝借。分店は東京・練馬にもあるけど、もちろん本店に行くよ~
場所は茨城県日立市。
海辺にも近いカフェ。
青のロングスカートで、海辺を散策しつつ、キャロットケーキを楽しむのはどうかしら?
当日は5時半に出発した。
なんといっても平日の朝だ。
通勤ラッシュは避けたい。

首都高→外環→常磐道のルートで
(本当はもっと手前のICで降りている)
3つも高速を乗り継ぐので、やたら料金がかさむ。
よって、もう少し手前の東海村のICで降りて、海辺を走ることにした。
でもね、思っていたのと様子が違うのよね。
砂浜がない!
どこかの海水浴場の駐車場に停めて、海へむかって歩いていけばいいのだろうけど、なんとなく通過してしまった。
気を取り直して、いわゆる日立駅にある映えスポットへ行ってみることにした。

海直結の絶景カフェ
…曇り空だし仕方ないよね。

HPより拝借。本来はこんな感じ!

HPより拝借。カフェの横にある展望スペース。
曇り空でもいいからこういう写真を撮ろうと思ったのに、まわりにいろんな看板が置いてあったからあきらめちゃった。

日立駅のホームと工場の煙突
もう少し北上して様子を見てみよう。

日立バイパスを走ってみた

浜の宮ロードパークにて。ガラガラだから、こんな横置きも可能。
なぜか大量の鳩さんがいて、エサかなにかをつついている…
鳩さんがちらほら映り込んでいるのはご愛嬌ということで。

潮風を感じられて、とりあえず満足???
ランチは日立駅近くの「山文魚(やまぶんうお)」に予約を入れておいた。

HPより拝借。ステキな外観。
おさしみと煮魚で迷った末、「うちのさしみは白身魚がメインなんです」の若女将の言葉におさしみにすることにした。

ひじきが太くてながい!
子供の頃はひじきが大のニガテだった。
今は食べられる、すごく好きと言うわけじゃないけど。

鯛のにこごり
おかしらの辺りが出てきた。目の周りのゼラチン質が好きなので嬉しかった。
あっさりとした味付けが美味しい。
ひじきの煮物は甘めだったけど、こっちはそうでもない。
これなら煮魚にしてもよかったかも…なんて思ったりもする。
むしろ両方食べたい!(心のさけび)

おさしみ6種類
コチ、鯛とスズキとマグロ、ハモだったと思う。
あと一つなんだっけ?ハモの上が思い出せない。
魚の種類を2回聴いたけど、やっぱりメモすべきだったのか笑?
「左上のコチはスダチと塩で食べてくださいね」と若女将に言われる。
美味しくいただきました!

あら汁は、味噌じゃなくて塩で味を調えられていた。

水菓子は梨とマスカット。
女将さんから「どちらから来たんですか?」と聞かれ、おしゃべりが始まる。
「大宮からです」
ちなみに関東とその周辺部で聞かれた時は「大宮」と答え、
それ以外の地域では「埼玉」と答えるようにしている。
「まあ、遠くから」と驚かれる。
ふふん、この辺は想像の範囲内。
「カフェを目当てに日立に来たんです」
するとそのカフェで来月、若女将(女将の娘さん)のお友達が個展を開くという。
お知らせのカードをもらった。

観覧車に乗るわんこ、カワイイなぁ
若女将からはありがたいアドバイスをもらった。
・キャロットケーキは取り置きをお願いしたほうがいいこと
・席の予約もしたほうがいいこと
平日だから大丈夫かもしれないとは思うけど、と言われたけど、万が一を考えて速やかに連絡を入れた。
今すぐカフェへ行くのは、お腹もいっぱいなので少し時間を置くことにして、動物園へ行くことにした。
小高い丘に、日立市かみね動物園がある。
昭和なレトロ感たっぷりな雰囲気に心も踊る。
動物園だいすき。
蒸すけど、曇り空のおかげかそれほど暑くはない。
1時間半程度、のんびり見てまわった。
動物達も暑さのせいなのか、平日だからなのか、のんびりくつろいでいた。
ガラガラかなと思ったけど、わりと子供連れの家族がぼつりぼつりといて、それなりににぎわっていた。
入口付近にはおばあさん象が2頭いた。
札を見ると40年近く生きている。
1980年代中盤からここの動物園にやってきて、今遊びにきている子供達のお父さんやお母さんが子供の頃にもいてくれたんだろうなぁと思うと、心にじーんと来てしまった。
もっともっと長生きしてね。
ちなみにおばあさん象たちは何かに夢中なのか、ずっとお尻を向けていた。
お顔、見たかったなぁ

HPより拝借。まさにこんな感じだった。
暑さに負けたのか、目の前のはちゅウるい館へそそくさと入る。
は虫類が好きなわけではない、ほぼクーラー目当てだ。

コーンスネーク。頭は親指くらいのサイズしかない小さな小さなヘビ。
見ているうちに、つぶらな瞳がカワイイなぁと思うようになった
頭を石の上にのせて、のんびりしている。
そのほうが涼しいし、楽なんだろうね。
皆、考えることは同じなんだと微笑ましい気持ちになった。

アルビノ種のニシキヘビ。珍しいなぁ

THE・ヘビ!のニシキヘビ

リスざるは二重のドアの先で、放し飼いされていた。
なかなかお顔は見せてくれないけど、近くで見られるのが楽しい。
親子連れを見ていると、ホッとするものがある。
少子化というけれど、地方へ行けばまだまだ2人や3人の兄弟姉妹が普通にいたりする。
少子化に一番いいのは地方の経済をしっかり整えてあげることなんじゃないかと思う。皆が皆、都会を目指しているわけじゃない。
そして女性を大切にして、女性の意見をしっかり聞くこと。
女性を大切にしている地域は、カラッとして明るい地域だ。
あとは違いを受け入れる寛容性も大切。
「こうであるべき」ではなくて、自分らしく生きられるのが一番いい。
こんなことを考えながら歩いていたら、そろそろ時間になった。

すてきな一軒家。入る前からワクワクする

カフェの名前は O'keeffe "オキーフ"

広々した空間に、席が5セットだけ。
「お好きな席を」と言われたが、どの席にするか迷う。
結局、人目につかない目の前に絵のかかったソファ席にした。
ソファのほうがくつろげそう。

この辺りの景色だ!

水がおいしいので、コーヒーも美味しかった。

お目当てのキャロットケーキ!
ここのキャロットケーキは、いわゆる本場とは真逆のあっさりとした、人参の入ったケーキといった感じ。
これはこれでおいしい。
そうそうキャロットケーキを知らない人のために、ちょっとばかり説明を…
・発祥はイギリス。アメリカやヨーロッパでも親しまれている
・すりおろしたにんじんを生地に混ぜ込んで作る。にんじんの甘みとしっとりとした食感が特徴。ケーキの色も茶色っぽい。
・生地にはシナモンやナツメグ、ジンジャーなどのスパイスやナッツ類がふんだんに使われており、ケーキの上にはクリームチーズフロスティングをのせる
つまり人参臭さはないけどスパイシーで、食感も滑らかというよりいろんなものが入ったゴワゴワ感もあり、その上に甘い砂糖衣が乗っかったケーキ。
本棚の本をチラッと見たら、魅力的な1冊があった。

澁澤龍彦著「高丘親王航海記」表装も美しい
昭和62年の出版なので字は小さいし、文章もちょっと読みにくいところはあるんだけど、引き寄せられるように1章だけ読んだ。
奈良時代の帝の御子である高丘親王が、お供を連れて天竺まで旅に出る話だ。
途中うつらうつらしながら、のんびりと読書。
壁側の席でホントによかった。
そして私より前にいた2人の女性がずっとおしゃべりに興じてくれていたので、私も時間を気にせずに2時間ほど滞在した。
おかげで帰るためのエネルギーを蓄えることができた。
続きが気になったので、そのまま本を引き取ることにした。
この本は幻想的なところもあるので、のんびりとゆっくり読むのがいいみたい。
カフェのおともとかね。
5時になったね。
そろそろ帰ろうか、chérieちゃん。
霞ヶ浦の北端あたりまで、カーナビの地図を頼りに下道で移動した。
自宅の設定はしないで、自分でルートを決めて走る。
高速道路は景色が単調だから、帰りくらいは周りの、生活の景色を見てみたい。
千代田石岡ICから常磐道に乗った。
ずっと快適だったのだけど、外環に乗り換えで激混み。
ま、わかっていたけどね。
外環も西へ行けば行くほど空いていき、後は渋滞知らずで帰宅できた。
本日の走行距離:352km
これだけ走れば、満足満足。