
3月22日(日)
【コトの始まり】
ドン!
鈍い音が、chérieちゃんの左側後ろから聞こえてきた。
え、なに、この音
もしかしてぶつけた?
自宅へと続く私道を左折したときのことだ。

このブロックの角で擦った
あわてて見てみると、左側リアドアと車本体にさーっと横に傷がついていた。
本体にはうっすらと凹んでいるのも確認できた。
顔は一気に青ざめ、
深いため息がもれた。
次の予定が差し迫っており、とにかく急いでいた。
1時間後、帰宅。
起こったことが信じられない。
夢ではないかと、往生際の悪いこともチラッと脳内をよぎる。
もう一度chérieちゃんを見に行くが、やっぱり傷はついていた。
しかし、感傷に浸っているヒマはない。
大至急、板金屋さんを探さなくては。
県内のなるべく近いところ、かつ輸入車の対応可の工場3軒を目標に、ネットで検索するもののなかなか見つからない。
以前頼んだ低コストすぎる板金屋さんは論外だ。
その1年後、低コスト板金の尻ぬぐいをしなくてはならなかった。
必死になって見つけだした板金屋さんは、仕事はちゃんとしていたかもしれない。
しかし、あまりの対応のひどさにもう二度と利用しないと決めたのだった。
なので、また新しいところを探さなくてはならない。
根気よく探していると、何とか4軒見つけることができた。
それぞれの工場に写真付きで見積を依頼するメールを入れた。
この晩は落胆のあまり、食事も喉を通らなかった。
ごめんね、chérieちゃん
私ってダメだな
運転なんかもうしたくない!
と、やさぐれたり、落ち込んだり…
寝る前に、みん友さんのwoody中尉さんがブログで紹介された
「マーラー交響曲第5番、第4楽章「アダージェット」を聴いた。
ゆったりとした音楽にぼんやり耳を傾けるうちに、冷静さを少しだけ取り戻したように感じた。
【見積依頼と工場選定】
見つけ出した4社は次のとおり。
<R社>
HPでは、熟練の作業と最新の設備をそろえていることをアピールしている。
メール返信なし。
電話を何度か入れるも留守電になるだけ。
4日経過して諦めかけたころ、電話の着信履歴がポツンとあった。
もしかしたらすでに工場はいっぱいで、さばききれないのかもしれない。
あまり忙しい工場だと作業もおざなりになる可能性もあるので、候補から外す。
<B社>
新車や中古車の販売、カスタム、整備、パーツ取り付け等を手広く商っている。
近頃は全国展開もしているようだ。
メールした翌日に返信はあったが有料の見積のため、候補から外す。
<S社>
板金をメインにしているようだ。
メール返信なし。
電話したところ、県外での板金作業になることがわかる。
30分程度で概算見積を出してくれた。
この金額が大体の目安となった。
引き取り引き渡しは市内で行われるものの、県外での作業なので、なんとなく候補から外す。
<W社>
近隣の板金業者。
ぶつけたその日に電話が通じたものの担当者不在のため、翌週土曜日に見積りのため訪問。
スタッフが写真を撮影したものを、板金業者があらためて見積もる形式。
5日ほど待たされて出てきた金額は、2社(S社と後述の1社)の2.5倍だった。
驚愕の金額に「ドアごと取り替えちゃうとか?」と訝しんだが、私はお金持ちではないので、候補から外す。
去年3月にコーティングを依頼した工場にもメールしてみた。
板金塗装後に再コーティングが必要かどうかを知りたかったからだ。
「鈑金塗装屋さんまだお決めでなければ協力会社さん、ございますので明日以降ご連絡お待ちしております」
と、その日のうちに返信があった。
結局、ズヤファクトリー経由で板金を頼むことにした。
理由は2つ
・板金工場の対応の悪さに辟易していた。
ズヤファクトリーのSさんの対応の良さは、コーティングの時に証明済
・再コーティングをしてもらう都合上、一か所でまとめたい
輸入車向けの板金工場がネット上ではなかなか見つからないので、どこかを通したほうがいいのかもしれないと思うようになったのもある。
結局、いろんな整備工場はあるものの、板金はほとんど外注に出してるんだと思う。
ネットを見ても、「板金やります!」とあっても、具体的な描写がないのがその証拠だ。
【入院と退院】
4月11日(土)夕方、chérieちゃんを預けた。
その前に造幣局の「桜のさんぽみち」を見に行くことにしていたが、気が重くてなかなか出発できない。
でも、遅くなると八重桜の写真もキレイに撮れなくなる!と心を鬼にして出かける。
八重桜の話は
こちらへ

来年こそは朝のうちに出かけようと心に決める
「桜のさんぽみち」は十分楽しんだ。
いよいよ、連れていかなくてはと、またまた心は沈みがち。
そんな思いも工場に着き、Sさんの顔を見たら少しだけ気が晴れた。
「あれだけ雨が降っていたのに、サビていないのは防サビの加工が十分にされているからですね」
Sさんは擦れたドアの部分を確認しながら言った。
22日に擦って以来、ほぼ毎日雨だった。
桜の満開も雨で楽しめなかったほど。
雨空を見ながら「あーあー」とchérieちゃんがサビないか心配し、早く工場を決めなくてはと焦っていたのだが、chérieちゃん自身は大丈夫だったみたいだ。

またね、chérieちゃん!
代車は不要。
最寄りの大宮駅まで歩いて、その後電車に乗って帰宅した。
4月18日(土)午後、chérieちゃんを迎えに行った。
久しぶりに対面するchérieちゃんは光り輝いていた。
まるで全体をコーティングしたかのようだ。

思った以上にキレイになっていた
タイヤも含む洗車も室内清掃もしてあって、とても嬉しくなった。
もちろん擦れた部分もキレイに修復されていた。
「よかったですよ。これがあと1週間遅かったら、作業をお受けできなかったかもしれないです」
戦争の影響で塗装の材料がそろわず、断りだしている業者もあるらしい。
間に合ってよかった。
【他人の不幸に励まされる】
話は前後するが、自身の不注意にものすごく落ち込みつつ、板金業者を探さなくてはいけないプレッシャーに押しつぶされそうになってた時に励まされたのは、まさに「他人の不幸」話だった。
①ちょっと前に、みんカラの偉大な先輩も盛大にぶつけていた!
おそらく私の擦り以上に激しい損傷だと思う。
なのに明るい。
私みたいにこの世の終わりのようにメソメソしていない。
「ブログのネタになった」くらいに思っているのではないだろうか苦笑
ということで、ここで
コラボさせてもらいます。
②職場の同僚から聞いた、壊されたパソコンの話
買ったばかりのPCを持って、お世話になっている知人の家へおじゃましたそうだ。
セットアップしている最中に、PCに無知な知人にコンセントを抜かれてしまい、PCは一気に使用不可となったとのこと。
「その人に弁償をしてもらわなかったの?」と聞いたら、
それを切りだせるような間柄ではないと返ってきた。
唯一の救いは一括購入していたこと。
もし分割払いだったら、使えないPCのために払い続けることになり、それはさすがに辛かっただろうと話していた。
それ以来、同僚はPCを買うのを辞めてしまったそうだ。
まだchérieちゃんは乗ることができる!とへんな安堵感があった。
ただ彼女からは、車をぶつけたことをきっかけに車の運転を辞めてしまう女性が多いと聞かされた。
③ズヤファクトリーのSさんの話。
chérieちゃんを預けた時に聞いた話だ。
その前の週に、奥様が車を廃車にしたそうだ…涙
交差点でぶつけられて、エンジンの修理代金のほうが高くついたため、急きょ車を買いに行ったとのこと。
「車を急に買うなんて、お金持ちですね」とびっくりして言うと
「フルローンですよ」と返ってきた。
怖すぎる!
車を廃車にするほどの事故にあったら、私なら当分車には乗れないと思う。
車がないと生活が成り立たないのでとSさんは言っていた。
「事故慣れしているんですよ」
この3つの話を思い出しては、私なんかまだマシなほうだと何度も言い聞かせて、chérieちゃんが戻ってくるのを待った。
話を戻そう。
キレイなchérieちゃんに嬉しくなって、ドライブがてらずっと気になっていたお店へ行ってみることにした。
でも、運転は怖かった。
またぶつけるんじゃないかとヒヤヒヤした。
この状態はおそらく数か月から半年は続くと思う。
これを教訓に心を入れ替えて運転をしようと思う。

天井の高さに解放感がある

キャロットケーキがあったので、それにした

お庭には翌週から出られるとのこと。

もっと大事に運転にするからね、chérieちゃん