目的 |
修理・故障・メンテナンス |
作業 |
DIY |
難易度 |
 初級 |
作業時間 |
1時間以内 |
1
中古で購入したドロースティフナーをオーバーホールします。
オーバーホール内容は、以下の通りです。
・リンクボールの交換
・オイルシールの交換
・各種磨き
スティフナーの分解は、禁止されていますので、自己責任になります。
2
まずは劣化具合の確認です。
リンクボールはダストブーツに亀裂が入っており、性能劣化するのは時間の問題です。
3
リンクボールは、THKのAL8ですが、現行品はBL8に置き換わっているので、4箇所全て置き換えます。
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次にオイルシールです。ダストリップの部分が劣化しており、外から水が侵入してもおかしくない状態です。
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最後にバーの部分です。
画像では分かりにくいですがが、表面がザラザラしており、ダストの付着が多く見受けられます。
これらの問題を解決するために、スティフナーを分解していきます。
6
スティフナーは結構なトルク+ネジロックで締められているので、かなりの腕力で分解します。
スティフナーの中身はグリスが少し入っていますが、種類は不明です。稼働部の鳴き防止などの用途だと思います。
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オイルシールの外しですが、まずは、オイルシールのはめあい部にラスペネを吹き付けておきます。
オイルシールにバーを突っ込んで、テコの原理で外します。
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テコの原理で力を加えると、はめあい部が外れます。
9
バーは、ステンレス製なので、錆びることがないので、ピカールで磨き上げることで、表面がツルツルになり、オリジナルの輝きが蘇ります。
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オイルシールの新旧比較ですが、ダストリップ部の劣化が一目瞭然です。
シールの裏側の写真はないですが、密閉されているため劣化がほぼ無く、外部からスティフナーへのダストや水の混入はなさそうです。
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スティフナーに新しいオイルシールをはめこみました。
正しいオイルシールの嵌め方は、圧入しなければいけませんが、ラスペネを吹き付ければ指で簡単にはめることができました。
これで、しばらくは過酷な環境下でも心配なく使用できます。
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オイルシール取り付け時の注意ですが、桜シールさんから画像を拝借しましたが、ダストリップとシールリップの間にグリスを充填しておく必要があります。
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最後に、スティフナーの稼働部(バネ)には、リチウム万能グリスを充填しました。
元々のグリスの種類が分からなかったので、THKのリンクボールで採用されているグリスと同スペックのグリスを使用すれば、間違いないと考えています。
グリスの量は、スティフナーの性能を左右するものではないので、適当にバネの隙間が埋まる程度充填しています。
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スティフナーはシーリングされているので、シールテープを巻いて対処しています。
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あとは、スティフナーを組み立てることで、オーバーホールが完了です。
各部が新品に置き換わっているので、本来の性能を取り戻し、安心して使えそうです。
くどいですが、スティフナーの分解は、禁止されていますので、自己責任になります。
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