
もう2週間前になりますが、11月2日28年ぶりにラリーに出てきました。
もともとは
ラリー出身とは言え、学生時代に3シーズンほど取り組んでいた程度で、最後に出たのはなんと1986年! そんな浦島太郎のラリー参戦記です。
「ラリーにまた出たいな」という気持ちはあったものの、実際にはもう出ることはないだろうと思っていました。それが、今回いろいろな巡り合せで、コドラ(ナビ)を紹介してもらい、サービスはあるチームに潜り込ませていただけることになり、あれよ、あれよと多くの人のご好意に支えられてエントリーに至りました。
エントリーしたのは、
TRDラリーチャンレンジという、トヨタの豊田社長もエントリーされていることで(一部で)有名になったラリーシリーズで、その最終戦の
新城ラリーです。
ちょっとややこしいので補足しておきますと、新城ラリーというのは、全日本ラリー選手権にも組み込まれている有名なラリーです。その全日本選手権のかかった新城ラリー(11月1-2日開催)に併催される形で、地区選手権の新城ラリー(11月1日開催)とTRDラリーチャレンジ(11月2日開催)が併催されています。
ラリー入門向けイベントとされ、エントラントの負担も大きくならないように配慮されていますが、SS(スペシャルステージ=タイムトライアル)が、林道(舗装)で2本、2車線のドライブウェイで2本、公園内の特設コースで1本の計5本設定されていて、実際に出てみると、思っていたよりハードでした。
ここで、エントリーする車両について書いておくと、TRDラリーチャレンジは、
Vitz RS Racingと
86 Racingというワンメイクレース用の車両でエントリーすることが基本で、クラスはこれらの特装車両を前提に分けられており、ラリー用に改造するための部品も詳細に指定されています。
私はレース用のVitz RS Racingでのエントリーですが、レース用とラリー用ではいろいろとレギュレーションに違いがあり、レース仕様のままでのエントリーの場合、E-3クラスという、トヨタ車であれば排気量制限がなく、かつ改造範囲も広いクラスへ編入されてしまい、馬力が1.5倍以上あるAE111やセリカがいるクラスになり、かつレース仕様では機械式LSDが禁止のため、純正トルセンでの参加になるというイタイところがあります。
そんなかんだで、ラリー当日の早朝にコースの試走(レキ)というのを初めて体験し、いよいよ競技開始となりました。
1本目のSSは前を走っていたクルマがコースをふさいでしまい救済タイムの適応を受ることになりますが、私には「これ、救済タイムと違うやん」状態が後で発覚。
2本目のSSは4速にも入る高速コース。調子良過ぎて、スピンしました。バンパ裏のフレームがタイヤに食い込んでしまい、とても全開に出来ない状態でゴール。タイヤがいつバーストするか分からない状態で、正直ここで終わったと思いましたが、気を取り直して、移動区間でタイヤレンチ一本でコドラと力を合わせて、なんとか現場で応急修復。あれは、本当の火事場の馬鹿力だったと思います。
その後がサービスであったのが幸いで、走行に支障がない状態に修復に成功。
公園内特設のSSと、1本目に実質キャンセルになった林道でのSSを終え、残るはSS1本となった時点で、なんとクラス2位にまで挽回。
で、最後のSSは1回目スピンした高速SSです。気合入れて行きますが、スタート失敗でロス。その後、2速から3速に上げる際に1速に入れてしまい、オーバーレブ。クラッチを完全につながなかったので、ブローは回避出来たものの、エラーが入ったようでエンジンが全然吹けなくなりそれで半分以上を走るはめに。やっぱブローしたか?と思うほどで、とにかく遅い。あ~ぁと思いながらゴールしたら、1本目より少し速いだけのタイム。
結局1.5秒差でクラス3位に落ちて終了となりました、残念。
でも表彰台にも立てたのは、サポートしてくれた皆さんのおかげです、本当にありがとうございました。
Posted at 2014/11/16 18:40:59 | |
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