車のバッテリーをマグネットプラグで充電する
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
30分以内 |
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題名見たら何のこっちゃ分かりませんよね。車のバッテリーを充電する際、普通は車のボンネットを開いてバッテリー端子に充電器のワニグチクリップを接続して充電すると思います。
私はすでにワニ口クリップの部分をカプラー化させているので、ボンネット開いてカプラーONで充電出来るよう近道&ラクチンにしているんですが、今回紹介するのはさらに近道&ラクチンにする方法になります。
その前にマグネットプラグの説明ですね。これは電子ジャーとか電気ポッドなどの家電に使われることが多いんですが、電極を磁石でピタッとくっつけて通電するようになっているアレです。
要はマグネットプラグを車外へ露出することが出来たら(一応カバーするけど)、もはやボンネットを開く必要も無いというか、ドアやボンネットがしっかりロックされた状態で永遠に充電器をつなげっぱなしに出来るようになります。
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実際の取り付けはバッテリー充電器側から伸びるコードの先端を磁石が埋め込まれたプラグにして、車両側にソケットを取り付けていきます。
使用したマグネットプラグは「岩崎製作所の電源充電用 磁石式コンセント・コード セット」というもので、monotaroで2650円で購入しました。
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カーポートのコンセントから車までの距離はおよそ3mです。当初は室内用の延長コードに頼ろうと思ったんですが、ずっとつなぎっぱなしにするなら雨天もへっちゃらな屋外用の丈夫なコードにしたいなと思って配線コードを改造することにしました。
使用した屋外用配線コードは「延長コード 5m 屋外 防水 ブラック 耐寒 耐熱 電源 延長コード5m 防雨型 PSE認定 丸型プラグ 電源コード 延長ケーブル 屋外用 電源増設 連結可 防雨型コンセント ジョイント 防雨キャップ付 アウトドア インドア PSE 2芯 pse トラッキング防止」という商品名でamazonで1150円で購入しました。
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それとマグネットプラグを受け止めるソケット部分の土台というか、実際は車のバンパーに取り付けることになりますが、ソケット部分を囲うプラケースですね。
プラケースはmonotaroで418円でした。
「モールドケース TB汎用型シリーズH35mm/W54mm/D84mm」
電極がむき出しのままだと不安なのでカバーも買いました。
「樹脂キャップ 平角パイプ ブラック色」
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まずは市販のマグネットプラグの配線コードをカットして頑丈な屋外用コードと連結していきます。それぞれの配線をしっかりハンダ付けした後は保護するために2重に熱収縮チューブを巻きました。
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加工した部分をビニールテープでぐるぐる巻いて肉付けして周りと同じ太さになったら、熱収縮チューブで保護して完成です。
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続いてマグネットプラグを差し込むソケット部分の土台の作成です。ソケットをぴったり囲うサイズのプラケース(H35mm/W54mm/D84mm)をカットして作りました。
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カットしたプラケースにソケットを入れた画像です。ソケットがやや干渉していたので部分的に削ったらピッタリ入りました。右側にあるのはカバーをふさぐフタになります。主に雨やゴミの混入を防ぐ目的がありますが、走行中に落下しないようプラケースとテグスで固定しようと思います。
このケースを車のバンパーに取り付けていきます。
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そうそうひとつ忘れていました。このマグネットプラグは家電用のAC電源なのでどちら側からも差し込めるようになっています。車はDC電源で逆接厳禁ですね。充電用と割り切るなら充電器側に逆接防止機能があるので大きな問題にはなりませんが、実際に充電しようとする際にどちらがプラス側でマイナス側か確認するのは面倒くさいですよね。
そこでプラグ側に凸を付けて、ソケット側に凹みを付けました。画像では見づらいですが互いに一方向でしかハマらないよう加工してあります。
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全ての準備が終わったところで実際にマツダ3へ取り付けていきます。実は計画段階からリヤバンパー周辺にソケットを取り付ける場所を探していたんですが、課題は2つあってひとつは安全にソケットが取り付けられる場所があるかどうか、もうひとつは配線コードをマフラーの熱から回避しながら取り廻せるかどうかで、これらをクリアー出来るか不安でした。
画像はリヤバンパー下です。ここはボディとバンパーを固定するボルトがあって、偶然くぼんでるわけです。しかも良く見るとボルトの横に小さな隙間があって配線コードも通せそうというか、マフラーに近づくことなく室内へ引き込めそうに思いました。最初に発見した際、天から「今すぐ常時充電システムを構築せよ」という言葉が舞い降りたように感じました。
本題に戻ります。このくぼみにソケットが埋め込まれたプラケースを固定していき、配線コードを室内へ引き込んでいきます。
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リヤバンパーから室内へ引き込む場所です。ラゲッジルームの左側をバラしていくとテールランプを引き込むグロメットがありました。
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画像中央のふたつのグロメットのうち最初は右側のテールランプの配線コードと一緒にしようかと思ったんですが、加工がちょっと大変そうに思えたので左側の小さいグロメットのほうに穴をあけて配線コードを引き込みました。
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室内へ引き込めたら後はどんどん前へ引っ張ってくるだけです。後席左側から助手席へ伸ばしていって最終的にバッテリーへ向かって引っ張り続けます。
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バッテリーを元に戻して配線コードの長さを合わせます。まだこの時点でバッテリーと配線コードはつなげません。最終的な取り付けはリヤバンパーのソケット取付後になります。
仮にバッテリーに配線コードをつなげてしまうとソケット取付時に誤ってプラスとマイナスの配線コードを接触させたら大変です。この部分の接続は最後の最後ですね。
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バッテリーからリヤバンパーまでの途中に5極リレーを入れました。目的は2つあってまずひとつはサブウーファー用の配線コードをバッ直にしたかったのと、もうひとつは走行中にバンパー下のソケットへ通電させたくなかったからです。
サブウーファーのプラス線はヒューズから取っていて何の問題もありませんでしたが、最大10Aなので安全を優先して今回のバッ直ラインから分岐するようにしました。
それと充電用の配線コードは5極リレーの白線(エンジン停止中に通電、始動後は断線)にしました。車側のソケット部分は磁石になっていないので、勝手に何かが引っ付くことも無く考えられるリスクというリスクも無いんですが、走行中にリヤバンパー下をバリバリ通電しているというのもいかがなものかと思った次第です。
この配線には別途15Aのヒューズを入れました。万が一外に露出している配線やソケットが短絡しても影響無いようにしました。
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最後はリヤバンパーへのソケット設置です。マグネットプラグのソケットにはプラス線とマイナス線をそれぞれ接続して一式プラケースへ収納しました。固定は全て両面テープです。
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リヤバンパーのくぼみにプラケース(マグネットプラグのソケット入り)を設置した画像です。フタ部分には外しやすいようテグスで取っ手を作りました。
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フタを開けた画像
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マグネットプラグを差し込んだ画像。
もっとカチッとくっ付くかと思ったらモソッという感じでくっ付きます。プラグ単体で試したら強くガチッとくっ付いていましたが、耐候性の配線コードが重いんだろうと思います。
ちゃんとくっ付くし、充電したまま誤って走行した際には簡単に外れやすそうなのでこれで良しとします。
最後はバッテリーへプラス線とマイナス線を取り付けて終了です。
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ちなみになぜマグネットプラグで充電しようとしたかというと、理由は2つあります。
ひとつはネズミ?か何かの小動物がバッテリー充電中にエンジンルームに侵入してくるからで、バッテリーケースのスポンジをかじられたり、バッテリーの上に小さな糞がいくつかあったりしました。
それとこれまでの充電方法では通りから丸見えというか、いつ充電器が盗まれてもおかしくないしエンジンルームが開けっぱなしというのもいかがなものかという懸念もありました。
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「ボンネットを閉めきった状態でバッテリー充電出来たらな~」と思って当初から電極を露出する計画をしていたんですが、これまでのカプラーでは露出に耐えられないし、防水カプラーとかも一緒で耐久性に難ありと思っていました。
ヒントはCTEKのマグネットアダプターでフェラーリ等で多くの実績があったので「これだ!」と思いましたね。本家CTEKは高価なので、有り合わせのものでDIYしたという流れです。
今後はボンネットを完全に閉められるし、充電している状況も通りからは見えないので理想通りというか、この2つが叶うと常時バッテリー充電器へつなげっぱなしという環境が整います。
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常時充電し続けるというのはトリクル充電が可能となるので、バッテリーにとってはこれほどの恩恵はないわけです。
バッテリーはほぼ3年使用しているので、これからトリクル充電したところでどれぐらい数値が改善していくか分かりませんが、今後変化があったらまた報告したいと思います。
今のところ520CCAあるので良くも悪くもない状態かなと思います。
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バッテリー外したついでにバッテリー液の確認をしたら結構減っていました。ロアレベルギリギリだったのでアッパー近くまで継ぎ足しました。
今後は充電器につなぎっぱなしになるので余計にバッテリー液が減りやすい環境になります。マメにチェックしていこうと思います。
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