
話は違うが車を語る上でよく話題に出るのが直進安定性。
アライメントの問題もあるが、基本的にホイールベースの短いスポーツカーの直進安定性は悪い傾向にある。
NDロードスターなどは高速道路上において常に舵を当てていなければならなかった。
他にもスポーツカーの直進安定性についてはネガティブな話を散見するが、私はそうは思わない。
舵を当て続けなければいけないということはドライバーに「ある一定」の集中力を要求する。
集中力を要求されるということは、一方で眠気の抑止に繋がる。
一見、便利なシステムが仇となるケースは他にもある。
しかし「利便性」が世の中を席巻する中、そんなことをいったところで誰にも聞き入れてはもらえない。
この度、BRZに乗るに当たり、私はマニュアルシフトのモデルを選んだ。
捉え方を変えれば「不便を楽しむ」と言ってもいい。
BRZはNDロードスターに比べ、シフト操作に少々クセがある。
だからこそ、バシッと決まった時は余計に楽しい。
私はMT初心者よりエンストが多いかもしれない。
アクセルを煽ればエンストはしないと分かってはいても、繋がるか繋がらないかの瀬戸際で繋ごうとする。
エンストは物理的な機械への負担もあるだろう。
坂道などは、後続車にピッタリと着かれ、背中にプレッシャーをヒシヒシと感じながら発進するのが楽しみの1つでもある。
坂道発進が苦手な人にとって、ヒルスタートアシストはドライバーの一助となる一方で、上達を先送りにしているといってもいい。
そういう考え方は確かに古いのかもしれない。
しかし坂道は苦痛な場所などではなく、MT車にとって一番楽しい場所なのである。
私はアシストをOFFにした。
ぜひ、坂道発進の楽しさを知ってもらいたい。
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2022/08/26 19:07:25