そもそもインマニ内部のカーボン堆積問題などに代表されるカーボンはEGRガス内のPM(カーボン)が原因ですがそのPMはインジェクターで生成されます。
噴射した燃料がキレイに燃えなかったがゆえにカーボンが生成される。
このPMを可能な限り少なくしたなら諸々の問題はおきないのですがそれはちょいと難しい。
冬前にインジェクター先端部の脱着清掃を行なってしまい検証のしようがありませんが、皆さんの記事などでディーゼルウエポンでインジェクター先端部の清掃の可能性はあるのかもしれないと思ってます。
ことの発端はテイクさんのいま何?でミン友さんのKFがインジェクター清掃の警告が出たこと。
KEにはこの機能はないのですが、調べるとDPFの強制燃焼と酷似した動作っぽい。
逆にいうとKEでもDPF強制燃焼を行うとインジェクター先端部の清掃が可能なのか?って気もしますがそこはKFと違うところでもあるよねって言われればそれまで。
テイクさんのKFは通勤距離が短くインジェクター清掃の警告が出てもおかしくないそうですがディーゼルウエポンを使っているせいか1度も出ていないとのこと。
ひょっとしたらインジェクター先端部の洗浄まではいかなくても汚染防止くらいにはなっているのかもしれません。
過去実験でディーゼルウエポンでの燃焼室とシリンダー上部、ピストンリングから上に生成されるカーボンリングをディーゼルウエポンで除去することができました。

これは洗浄前の様子。

これが燃料タンク2回分後。

これが洗浄後。
ディーゼルウエポン1本分、軽油50Lに対して30ml濃度で約4か月後の画像です。
ガチガチに固まったカーボンが見事に消失しています。
撮影の都合上1枚目はカーボンがオイルによってツヤツヤしてますし3枚目はそのオイルをパーツクリーナで洗い流していますから、うっすら堆積したカーボンが流れていますが、シリンダーの地肌が見えるくらいにはキレイになってます。
2枚目の画像から剥離ではなく溶解または燃焼によって除去されていること(2枚目画像でカーボンリングの上端または下端側から斜めにカーボンが除去されている様子から)がうかがえます。
洗浄過程の様子から軽油内のディーゼルウエポンは噴射された燃料中に微細な液体として作用しているのではないかと考えています。
ディーゼルウエポン自体が燃えることはないでしょうし、堆積したカーボンが燃焼熱によって燃えるならリング中央から消失するでしょう。
(リング上端と下端はヘッドやピストンリングによって冷却される)
ポスト燃焼時の噴射によって除去されたとも考えられますが、圧縮が抜け着火できない燃料内ではそもそも液体のまま作用するしかありませんから。
燃焼ガス中のディーゼルウエポンですが、カーボンリングに当たるのはもちろんですが、噴射後の燃焼ガスは高速のためインジェクター先端部にも当たるでしょう。
ただ、インジェクターはコモンレールですから超高圧燃料が噴射される時に気化熱なりでインジェクター先端部が冷却されます。
この冷却がディーゼルウエポンの洗浄性にプラスに働くのかどうかは未知の部分かなぁとも思います。

デポジットクリーナーで噴射口周辺部のカーボンが除去された様子がこの画像からうかがえますが、その周辺部までは洗浄されていない様子。
ディーゼルウエポンはこのインジェクター先端部から一番遠いシリンダーのカーボンを除去できますから、時間はかかろうともインジェクター先端部も少なからずキレイにできるのではないかと考えたのです。
かなり時間がかかりますし、ディーゼルウエポンも2本分は必要かもしれません。
また、デポジットクリーナーとは洗浄作用や部位が異なるので並行使用も必要でしょう。
だが、非分解で洗浄の可能性があること、デポジットクリーナーとディーゼルウエポンの購入価格と使用するための手間を無視するならば有効かもしれません。
効果が出たのを検証できるのが8か月~12か月後になるかもしれませんが、非分解で行えるのならばやってみる価値はありそうです。
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2023/02/09 08:52:06