ツラツラとブログにこのカーボン堆積問題を書いてきました。
まずは問題点やリスクを、前回は着目点を書きました。
今回は実際にどうやってカーボン除去を行うのか書いていきます。
ボンネットを開けてエンジン上部のカバーを取り外します。
カバーを取り外した後の画像。
中央やや右の黄色で囲った丸に注目。
ここには10円玉くらいのアルミの円柱がありますがここにドリルで穴を開けて内部まで貫通、タップでネジを切ってボルトで蓋をしてあります。
ボルトはM10。
この部分はコールドEGRのバルブとホットEGRのバルブ直下でここからインマニ内部のスロットルシャッターバルブ裏側にあるEGRが噴出するパイプにつながっています。
完全暖機後はスロットルシャッターバルブがほぼ全閉じでインマニは負圧になりますからこのボルトを外すことによって外気を吸引します。
吸引した外気は最もカーボンが堆積する場所に当たります。
最もカーボンが堆積する部分、しかもこれ以上ない吸気上流部にカーボン除去剤を吸引させることが可能になります。
ワコーズのRECSは最近入手が難しくなってきましたのでRMC3Eを使っています。
この手のカーボン除去剤はディーゼルならば不燃性でなければエンジンを破壊します。ご注意を。
RMC3Eはまだ2回ほどしか使用していません。
が、RECSと比較すると吸引された除去剤が同一時間内に多く入るとRECSはカリカリと水蒸気爆発音っぽい音が聞こえ肝を冷やしますがRMC3Eは多少多く入っても何ら変化はありません。
カーボンとの親和性が良くカーボンに触れた瞬間に染み込むのが速いからなのかな?と思っています。
また、吸引される除去剤の噴霧粒子も微細より大きめで吸引されたほうがインマニ内部のカーボン除去率も大きいように感じます。
ですがリスク回避のため極端な速度では吸引させていません。
微細な粒子はそのまま排気ガスと一緒に排出されますが一部はEGRと共に還流しEGRクーラーのカーボン除去にも効果があると感じています。
が、やはり粒子は比較的大きめでしっかりとカーボンに吸引させた方が効果が高いと感じました。
作業終了後、200㎞くらいは熱でカーボンに染み込んだ除去剤が活性化するのでしょうか、作業直後よりも徐々に効いてくる体感があったため分解し内部を確認したところ目視にて効果を確認できました。
除去剤の量は220ccを約20分で。
RECSだと50分ほどはかかりますから結構な速度で吸引できます。
霧吹きで吹き込まなくとも、またインタークーラーを通過させることもありませんから作業が非常に楽です。
いつになるかわかりませんがこのボルト穴加工の方法、カーボン除去剤用の配管加工もアップしたいと思います。
お困りの誰かのための参考になれば幸いです。
Posted at 2022/03/22 15:53:40 | |
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