たいそうなタイトルですがなんことない、オイルキャッチタンクの事です。
内燃機関は化石燃料を燃焼した時のエネルギーを動力に変換する機関。。。って説明はググれば山ほど出てきますからどうでもいい。。。
燃焼ガスは排気されますが、一部はシリンダーとピストンのクリアランスからエンジンブロック側に漏れてきます。
潤滑のためにピストンのオイルリングで掻き落とされたオイルで細かい霧状になったオイル、オイルミストはこの漏れ出た排気ガスと混ざります。
化石燃料の燃焼後の排気ガス中には大量の水分が存在します。
マフラーからポタポタ凝集した水が垂れる理由がこれですね。
ブローバイガスには水分、オイルが大量に含まれているんですが、水分は吸気流量が多い&蒸散しますから大丈夫なのですが、厄介なのがオイルミスト。
蒸散しないのでいろんなところにくっつくんです。
インタークーラー出口付近にオイルが溜まる理由がこれ。
インタークーラーの冷却部分は熱交換のために細い通路になってます。
しかもその通路が沢山あります。
で、細い通路の壁面に付着したオイルミストは互いにくっつき溜まりに溜まって流速の落ちるインタークーラー出口付近で溜まると。
もちろんスロットルシャッターバルブ以後のEGRからのカーボンにもくっつき、これがドロっとしたカーボンになり、熱が加わってカッチカチにもなる。
で、構造上どうしようもないならば、せめてオイルミストを少なくしてあげてドロッと&カッチカチのカーボンを減らしてあげたらカーボン除去剤で比較的簡単に除去が可能になるよねって考えからオイルキャッチタンクを付けてます。
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この位置がオススメかも、っていうよりここしかないって感じ。
ホースが透明だとカッコ悪いのでビニールテープを巻いてます。
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タンクは排水時に楽なのでヒューズボックスの固定ナットをを蝶ナットと入れ換えて友締め固定、蝶ナットを外せばタンクのドレンタンクが回せます。
ドレンゲージの穴からシリンジで吸引するのもアリですが大昔のガラスシリンジじゃないとシリンジのピストンゴムがオイルでやられて2、3回で使えなくなります。
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オイルミストが水分と一緒になり乳化しヘドロのようになってます。
が、これが正解です。
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エンジンから出たブローバイガスはキャップの部分にあるフィルターチャンバー内のステンレスフィルターにぶつかり、凝集してタンクに落下します。
![](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/061/069/085/6db471dba9.jpg?ct=2554eda072a4)
たまにで良いのでこのチャンバーごと取り外して中のステンレスフィルターも洗ってあげてます。
パーツクリーナーで綺麗になります。
もとに戻して終了です。
タンク内にステンレスフィルターを入れてる方がおられますが、清掃が大変&効果が半減しますのでご注意を。
Posted at 2022/03/25 08:36:44 | |
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