
タイトル写真は鹿児島県薩摩川内市の甑島列島の下甑島にあるナポレオン岩、その名の通り横から見たらナポレオンの横顔に見えると言うモノですが、ただの岩礁と思いきや意外と大きく標高127mもある沖瀬と言う無人島との事。
甑島は大通りは片側1車線の新しいよく整備された道路で走りやすいですが、それ以外は狭い道や荒れ放題の道ばかりでアウトランダーでここに来るのも一苦労でした。

(GOGOEVより切り抜き、急速充電器は3基の表記ですが実際は4基あります)
甑島列島は上甑島・中甑島・下甑島の3つの有人島から構成されていますが2020年に開通した甑大橋によって陸路で3島移動できるようになり話題になったと思います。

(甑島列島の一番の観光名所と言うべき甑大橋、山口県の角島大橋と似たような感じですがあちらより長大です)
甑島列島は上下約38kmしかない小さい島ですが急速充電器4基あります、事前に調べましたが情報が殆ど得られなかったのでメモです。
甑島も五島列島と同時期に同じようにEV導入を推進した島でアイミーブやコムスなどが多数配備されたようですが、それらは殆ど無くなっていました。

(薩摩川内市広報2013年8月号より)
EV事業に失敗したのかと言うとそうではなく要は機材更新をしっかり行っているようで結構な数のEVが走っており、上甑島のレンタカーでは日産のサクラが多数並んでいました、また島内の業務用車両なのか日産のe-NV200も複数台見かけました、というかEVは日産車しか見かけませんでした。
五島列島はアイミーブが沢山残っていたのに対してこちらは残らなかった違いはなんでしょうか気になる所です。

(上甑島里港のレンタカーのサクラ軍団)
甑島列島には上甑島に急速充電2基、下甑島に2基の計4基がありますがe-mp対応のものは35kwかせ2基、ピヨチャージのものが50KWが2基となったおり後述しますがこちらは一般利用できない様制限をかけられているので実質南北2台だけとなります。
①上甑島里港

甑島列島の玄関口里港の駐車場にあります、まあ島で一番賑わっている所です。
よくある耐塩仕様の小屋のタイプでニチコンの35KW急速充電器が入っています、ここはe-mp対応でしたがエコQ電は使えず、とは言え離島なので有るだけありがたいですが。
②下甑島長浜港

下甑島長浜港駐車場に1基あります、同じく35kwQCですがこちらはe-mpの他にエコQ電対応にて15分毎275円と言う料金設定、まあ三菱カードよりか安いです。
そして注意する事として上記写真のとおり駐車スペースに停めたら充電器の扉が車に当たると言う明らかな設計ミス、半開きにしたら充電出来なくもないですが東シナ海の離島の港にて海風も強く強風で扉が開き車に当たることになるでしょう、反対側に停めるしかなかったです。
もう一つ注意点として、長浜港は駐車場がそのままフェリーの乗船車両の待機スペースになっているようでフェリー発着時は車が駐車場の通行路まで溢れてきます、充電器にたどり着けない時がありました。

甑島のガソリン価格は200円代と離島価格にてエコQ電15分/275円ならコストメリットがあるので充電しました。

約15分で5%から54%まで充電、35kw級のQCにてバッテリーが少ないアウトでも此の程度。
それにしても年会費2500円で分33円の三菱カードってメリット無いよなあ。

上記は長浜港にあった嘗てのEV推進事業の残骸、コムス用の100Vとアイミーブ用の200V充電器が朽ち果ててました、使えるかどうかは分かりませんが遊休設備になっているのなら勿体ない話です。
③上甑島里港・ホテルエリアワン

上甑島里港の真ん前にあるホテルにある50kw急速充電器です、これが曲者なので紹介します。
写真を見ると公共の急速充電器である青い「EV」マークと看板がある誰でも使える場所に見えます。
ここのQCはテラチャージの充電ネットワークで、ピヨチャージというアプリをダウロードして充電すると言う奴で会費無しで使えます、ここ甑島の充電スポットも21円/分で使用できるとの事でした。
しかし実際に使ってみるとアプリでQRコードを読み込み認証して充電は開始するも直ぐに充電が終了してしまいます。

充電完了メールが来ていましたが11秒で終わっています。
ネットやアプリ上では誰でも使えるとなっていましたが実際はホテル専用って感じです、化石燃料突っ込めば走るPHEVはどうでも良いですがEVでこんな紛らわしい充電スポットには遭遇したくないですね、旅程もズレてしまうし紛らわしい設備です。
④下甑島・小さなホテル

甑島列島下甑島の最南端にある急速充電スポットですがこちらも上記と同じ経営なのかピヨチャージのQCで例によって充電開始しても10秒で強制終了の仕様となっていました。
そして配置場所も凄い独特でホテルの車寄せのど真ん中にあります、普通ならこんなところで充電なんてと思いますがここの小さなホテルと言う所はウィークリーホテルと言う奴でその時は利用客が居なかったのか訪れた時には無人で誰も居ませんでした。
何れにせよ公共の急速充電スポットの看板を備えた設備をレンタカーだけで独占していいんでしょうか、と言うのも青看板を備えてるQCって補助金使ってるじゃ。
たぶん本土の都市部に会ったら少なからず苦情が来そうです。
番外 普通充電スポット 甑ミュージアム

下甑島鹿島地区にある恐竜の化石や地層などの展示を主とした施設です、リニューアルオープンしたばかりとのことで綺麗な所でした。
観光目的で訪れたらしれっと普通充電の表示がありました、建物の側面200Vコンセントが1基あります、ネットの充電マップやこの施設の公式サイトなどで調べても充電設備があるとは記載されておらず、公営施設で充電スポットが無記載と言うのは今の時代珍しいような気がします。

ミュージアムの受付の人に普通充電出来るのかと確認したところ使っていいとの事、折角なので有難く充電させいもらいました、また充電料金なども請求されること無く無料でした。
ただ余程珍しかったのか充電に際して受付の人やそのほかの施設職員までゾロゾロ付いてきて充電ケーブルを指すところ見ていました、それらの人に聞いたところ「充電器の利用は知っている限りこれが初めて、EVレンタカーの利用者が稀に充電出来ないか尋ねて来るが充電ケーブルを持っていないので充電出来ない」と言っていました。
まあ、どこにも情報発信をしなければ誰にも認知されませんし、九州の果ての鹿児島の離島にケーブルを積んだEVが事前情報無しにたどり着く確率は高くないでしょう。

(甑ミュージアムにて、中身は博物館と言うより公民館のような雰囲気)
あと職員の人と雑談途中に充電について以下のようにやり取りしました
『充電して何km走れるの?』
「満タンで80km程度です」
『えったったそれだけしか走れないの?』
「この車はバッテリーが大きいハイブリッド車なんですよ」
『それPHEVって奴でしょ、でも燃費すごく良いんでしょ』
「燃費はあまりよくないです、バッテリーが重くて12~15km/Lぐらい」
『えぇ・・・』
と言った感じにアウトのEV航続距離や燃費を言うと皆さん閉口してしまいます、久しぶりにテンプレートみたいなやり取りをしました。
自宅周辺で乗れば燃費を安く出来るよと力説することも出来ましたが実際には片道1000km以上走り本州九州越えてさらに海を越えてこの甑島に来ている現状なので説得力皆無でしょう。

(下甑島鹿島地区の遠影、手前に廃校になった中学校と老人ホーム、そして甑ミュージアムが続いてます)
さてこの普通充電器ですが殆ど周知されず何でこんな所にあるのでしょうか、と気になって調べて見たら甑ミュージアムは以前は薩摩川内市役所鹿島支所だったようです、そして過去の写真を見ると少なくとも10年前には充電設備があったため恐らく昔のEV推進事業の残骸なのでしょう。
どこにも周知されず忘れ去られた設備ですがEV充電の看板は掲げてるのでEVで甑島を訪れた際は利用してみてはどうでしょうか、ケーブルは持参しないといけませんが。
以上が甑島で見た急速充電器でしたが実質的に使えるのはエコQ電とe-MPネットワークの35KW級QC2台のみです、ピヨチャージの50KW級QCが使えると計画立てて上陸すると失敗するので注意してください、とはいえ最近のEVなら九州である程度充電してから渡れば難なく走破出来ると思います。
以下は旅のメモ

上甑島里港に停まっていた初代リーフ中期型24kwhハロゲン仕様、薩摩川内市の名前が入っていますが公用車なのでしょうか、販売時期からしてもう10年以上経ってますが現役で走っているみたい。
バッテリーが劣化しても離島で近距離使用だけなら長く乗れるのでしょう、久しぶりに初代リーフをまじかで見ましたが内外装ともに個性的なデザインです、いい意味で。

同じく上甑島里港にて、つけ揚げ(さつま揚げ)の暖簾を掲げたe-NV200が朝のフェリー乗り場で出店をやっていました。
EV推進事業で上甑島にe-NV200が40台導入されたようですがきっとそのうちの一台でしょう、他にも梯子を載せた建設業者のe-NV200とかも走ってましたし本土より甑島の方がEVをよく見かけました。

下甑島より九州からの日の出、朝焼けで真っ赤になっていますが海を挟んでさらに薩摩半島を超えて噴煙を上げる桜島が見えます。

(下甑島の松島展望台より)
甑島の西側海岸は断崖絶壁が続いていますがその中に三景観の松島に似たような地形があります。
海がきれいなのかコバルトブルーの海面で島の海面下の部分まで透けて見えているのが凄い所です、ただしこの展望台まで来る道は狭いし駐車場も1台ぐらいしか止めるスペースが無いようなアクセスの悪い場所です。

(甑島列島最標高の尾岳604mにて)
「100%絶景の島」とキャッチコピーで謳われている甑島ですが地理的に平和で長閑な場所とは行かないようで下甑島には航空自衛隊の基地やレーダーサイトがあり東シナ海に睨みを利かしています。
下甑島は急峻な地形ですが山の上に空自の基地がある為に道路は整備されており甑島列島で一番高い尾岳は簡単に登れます、空自基地手前にある登山口に車を停めて少し歩けばあっという間です。

(上甑島の長目の浜)
天橋立のような潟湖です、甑島列島のもっとも有名な観光スポットでしょうがあまり人がいませんでした。