コスモテック コスモパルサーCP-13
★ポイント★
12.0V付近で50mA程度の大電流を消費する仕様は問題あり!
AmazonでKivner KVN-BTF12と並んで結構売れているコスモテック(COSMOTEC)のコスモパルサー(Cosmo Pulser)CP-13をポチっとしてしまった。
これまでに、エルマシステムののび~太、フェニックスデザインのバッテリリフレッシャHBR-1000、HBR-500、KivnerのKVN-BTF12、と電気パルスでサルフェーションを除去する装置を利用してきたので、ついつい違いを知りたくて購入した。
さっそく、簡単に評価をしてみた。
消費電流が少なくバッテリ負荷が小さいのが売りのようだ。
複合パルスによりサルフェーション除去効果が高いと取説に記載がある。
パルスをオシロスコープで確認してみた。
パルス電圧が9.2Vと想像以上にちいさく、周波数が5.59kHzと低めに抑えられていることで消費電流を抑えている模様。
複合パルスは確認されたがメインパルスに対してとても小さく、これで効果があるのかは懐疑的。メーカからそれを裏付けるデータは開示されてないし。
以上からは、サルフェーション除去能力はあまり高くはなさそうな印象が残る。
消費電流を電圧ごとに細かくチェックしていたところ、大きな欠点があることを発見!
バッテリ電圧が低下した時は、動作停止して消費電流を抑える回路があるが、動作停止する『12V付近で非常に大電流を消費する現象』が確認された。
通常動作時には8mA以下に抑えられているが、11.9-12.0Vでは50mAに迫る電流が消費されている。
これは大きな問題だろう。
新品バッテリに装着した車のバッテリ劣化を予防する効果はある程度は期待できそうだが、劣化が進行したバッテリを再生させることはあまり期待できそうもない。
そして、バッテリが弱り電圧が12V近辺まで下がった瀬戸際の状態では、大消費電流により最後のとどめを刺す仕様はいただけない。
取説で気になったのが動作電圧。11.9~13.1Vの範囲でしか動作しないということ?
それだとエンジンがかかってバッテリ充電されている期間はほぼ動作停止してしまうことになる。
いやいや、それはないでしょう。
回路を確認すると、11.8Vあたりで動作が停止する機構があるが、電圧上昇で動作停止する機構はない。
ただ、タイマーICの耐圧18Vは鉛バッテリの最大充電電圧16V(ディープサイクルの場合)との差が小さいので部品破壊の可能性がある。
もう少しマージンを持たせないと安心して利用できない。
Amazonで結構評価が高く売れ筋なので購入したが、常時利用するには少々不安な装置という評価結果だ。
利用するには、バッテリ電圧が12.0Vを下回らないようにこまめに充電する必要がある。
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きれいなパルスですが周波数5.59kHzとあまり高くなく、パルス電圧は10V弱と小さめのようだ
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前のパルスは非常に小さくこの複合パルスでサルフェーション除去機能が本当に向上するのだろうか?
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樹脂シールで防水性が確保。基板固定は上下のスポンジ。部品点数も多くなさそう。ちょっとチープ感が・・・
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12.3V時の消費電流は6.8mAと取説記載の8mA以下に抑えられている
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動作電圧は12.5V±5%?11.875~13.125Vの範囲でしか動かない?本当か?
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標準的なパルス生成回路。MosFET耐圧が30Vと低く不安。チップインダクタ耐電流数mAで大丈夫?
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バッテリ電圧12.0Vで47mA以上という大きな消費電流が確認された
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その際のパルス周波数は一定せず電源が不安定なことに起因する。この電流は不正確なので前の写真で確認を
定価 | 5,700 円 |
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購入価格 | 5,280 円 |
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入手ルート | ネットショッピング(Amazon) |
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