
こころの治療薬ハンドブック 第15版
いつも発売されてからすぐにこの本を買っていたのだけれど、今年は買いそびれていたので、Amazonで購入した。
精神科でよく使われる薬剤が載っているので、興味本位で暗記している。
別に意味はまったくない。
私の通っている金沢医科大学病院の精神科の先生は薬全般をよく覚えているので、流石だと思う。
まあ、いつも使っている薬だから暗記しているんだろうが、すごいことだ。
以前、富山の医院(個人病院)で私の精神科の薬を1つ1つ「今日の治療薬」で調べていた医者がいたが、この先生本当に大丈夫なのかと思ったのが印象的だった。
結局その医者で出たのが「フロモックス」と「ミヤBM」で普通の薬だったらどれも干渉しないでしょうよという処方だった。
フロモックス、バナン、セフゾン、メイアクト、トミロンなどの第3世代セフェムは腸管での吸収率が悪く、ほとんどうんこになる。
ただ、吸収された分の効果は大きく広い範囲の菌に効き目がある(高スペクトラム)。
第3世代セフェムを嫌う医者がいるが、ちゃんと用法用量を守っていれば、効果的な薬の一つだと思っている。
第1世代セフェムのケフラールやテトラサイクリン系のミノサイクリンはバイオアベイラビリティーが高いから大学病院ではよく使われるが、開業医はあまり使わない傾向にある。
ひどい開業医になると最初から高スペクトラムのキノロン系のクラビット、オゼックス、バクシダール、グレースビットなどを使う。
これは褒められた処方ではない。
キノロンは、最後の最後に使うべきであって、最初から使うべきではない。
ただ、クラビットはよく使われる薬剤だから、耐性菌の出現に注意して使うべきだと思う。
膀胱炎には、クラビットは効かない。
クラビットを乱用されたせいだ。
もう耐性化してしまっていて、クラビットの効果はない。
膀胱炎に対しての
第1選択薬は、ST合剤です。
第2選択薬は、第3世代セフェムです。
第3選択薬は、オーグメンチンです。
第4選択薬は、グレースビットです。
第5選択薬は、ファロムです。
重症の場合は、セフトリアキソンの点滴も視野に入れます。
何事も乱用は良くない。
適切に使ってこその薬剤です。
ブログ一覧 | 日記
Posted at
2025/06/29 16:11:47