
ふG号は、
前足:RS-R車高調
後足:FX純正足改
という、超変速技になってます。
後足はまあ大きな不満は無いんですが、
フロントの跳ね感は如何ともし難い状況で。。。
FX純正足に戻す手もあるんですが、
そうすると前上がりのカッコ悪いスタイルになっちゃうし。。。
というわけで、前々から一度試してみたかった方法で、ローダウンしてみました。
方法はこれ、「Z50型ムラーノ 純正バネ流用」!!

Dam-Luckさんからの情報で、
Z50型ムラーノのフロントストラットASSYは、
S50型FXにそのまま装着可能であることはわかっていたので、
ヤフオクを2ヶ月程徘徊し続けましたが、ムラーノのストラットASSYが見つかりません。。。
そんな時、バネのみの前後セットが出品されまして、
値段も4000円と手頃だったので、とりあえずバネだけ買ってFX純正ストラットに組んでみるか、と。
誰とも競る事無く、あっさり落札できました。
ムラーノバネが、FXのストラットに、そのまま付くかは。。。よくわからないまま買いましたけど(笑、
まあ、試行錯誤!っていうことで。
ちなみに、これは「TZ50用」、直4 2.5リッターのグレード用のバネです。
後述しますが、結果的に、3.5Lのバネにしなくて正解でした。
(ヤフオクで入手時にそもそも選択肢が無かったというのが最大の要因ですけど)

バネを組み替えるので、FX純正ストラットASSYをバラさなくてはなりません。
物置から、10年程前に買ったスプリングコンプレッサーを引っ張り出してきました。
(まさか再びこれを使う日が来るとは。。。)
ホントはインパクトレンチ対応品じゃないんですけど、メンドクサイので、
インパクトを使って一気に作業しちゃいました。
いや~超ラクチンです、
インパクト無い時は、ボックスレンチ使ってチマチマ手作業で縮めていたので、
とんでもない時間が掛かってましたが、
インパクトだと本当にあっと言う間の作業です。

バネがグラグラに遊ぶまで縮め、アッパーマウントを外して、ストラットを分解。

私、ストラット式のサスASSYを分解するのは実は今回が初体験だったんですが、
アッパーマウントのところにボールベアリングが入ってるんですねぇ。。。勉強になりました。
ストラット分解時、この部分が外れて、ベアリング球がポロポロとこぼれやすいです。
ベアリング球を落してしまったら、汚れをキレイに拭いて、グリスアップして、元通りに戻します。
地味な作業ですけど、これを怠ると転舵時に異音が出たりするので。

右がS50型FX35の純正バネ、左がZ50型ムラーノ(2.5L 2WD)の純正バネです。
FXの方が自由長が長いですねぇ、相当縮めてストラットASSYに組み込まれています。
・・・と、ここまでは順調に作業が進んだんですが。。。
いざムラーノ用のバネをスプリングコンプレッサーで縮めようとしたら、
目いっぱい縮めても縮み足りず、アッパーマウントが入りません(泣
スプリングコンプレッサーを掛ける位置を何度変えても、ダメ。
手持ちの安いスプリングコンプレッサーでは縮ませられる長さに限界がある為、
これじゃあダメだ、となりました。

・・・で、作業は一旦中断。
より短くバネを縮められるスプリングコンプレッサーを、急遽、ネットで購入。
インパクトレンチ対応の、ズシッと重たい奴です。
右側が、過去購入した安物。
左側が、今回購入した物。値段は5000円弱ですが、非常にしっかりした作りです。

インパクトレンチ対応なので、バネにセット後、インパクトで作業。
おおっ!!
これまでの安物とは縮まり方が全く違います、超スムーズにバネがどんどん縮まります!
感動的。。。

アッパーマウントを組みつけられる長さまで無事に縮まり、
ムラーノバネをFXストラットに組むことが出来ました。
道具って、大事ですねぇ。。。今更ながら、学ばせていただきました。
左がFX純正ストラットASSY、右がムラーノバネ組み込み後。
アッパーマウントもロアシートも、ぴったり収まってます。

無事ストラットASSYを組み終わったので、
ジャッキアップして、RS-R車高調を取り外し、組みあがったストラットを車両に装着します。

RS-R車高調との比較。
この車高調、初期の当たりは柔らかいのですが、
その後の上屋の動きが早く、
且つストロークが短いので、バンプタッチ時の衝撃が大きいのが難点です。
まあ、車高調なので、しょうがないと言えばしょうがないんですけど。。。
ガマンできなくはないですが、20万円の価値があるかは・・・!?

お次は、リア。
こちらは作業は簡単です、FX純正バネを外して、変わりにムラーノ用バネを装着するだけです。
右がムラーノ用バネ、左がFX純正バネです。

アッパーマウントとロアシートは、FX用をそのまま使えます。
アッパーマウントは、これを機に、プチダウン仕様から、ノーマル仕様に戻しました。
(プチダウン仕様のアッパーマウントは、結構突き上げがキツいので。。。)

フロントに苦戦した分、リアは超サクッとやっつけちゃいました。
左右合わせて、30分程で、交換作業終了。
リアは超カンタンです。
無事、Z50型ムラーノ用の純正バネを装着できました。
車高がどうなったかと言うと。。。
こんな感じです。
フロント:FX純正 -3.5cm
リア:FX純正 -4.0cm
作業後に見たときは「うわ~めちゃめちゃ落ちたな~」と思ったんですが、
寸法を測ったら、通常のダウンサス程度の落ち代でした。
見た目はベタベタに落したように見えるんですが、
今履いているスタッドレスが295という極太タイヤなので、
フェンダーとタイヤの隙が狭く、余計に車高が低く見えてしまっているのでした(笑
夏用のR35ホイール+265タイヤだと、程よい引っ張りになっているので、
タイヤとフェンダーの隙間も適切になり、いい感じのローダウンになると思います。
正直、私の価値観からすると下がりすぎなんですが、
せっかくスプリングコンプレッサーを新規に買ってまでして交換したバネなので、
しばらくこのまま乗ってみることにします。
この状態だと見た目は前上がりなのですが、
PNZ50/PZ50(3.5L仕様)用のバネだと、今回購入したTZ50用よりバネレートが高いので、
より前上がりになっていたはずで、結果的にTZ50用の流用で正解だったようです。
その乗り味ですが、ズバリ、「RS-R車高調以上、FX純正並み」、です。
フロントの跳ね感は大幅に無くなりました。
特に高速道路の段差での跳ねは、大幅に減少。
街中の不整路では、相変わらず上屋は揺れますが、まあFX純正並みかなって感じです。
少なくともRS-Rのように路面の荒れを超丁寧にトレースする感じではなく、
いい感じに馴らしてくれます。
これで、もう少し、車高が上がってれば(車高が下がりすぎなければ)、
完璧だったんですけどねぇ。。。
ハンドリングは、RS-R車高調より上です。
操舵に対するヨーの出方がスムーズですね、いい感じです。
(RS-Rは応答遅れが顕著に出て正直あんまり楽しくないので。。。)
このくらいの車高が好みの方は、安価にローダウンでき、オススメの流用技です。
ローダウンサスのように、やたらとバネレートが高くないので、
跳ね感が無いのが非常に印象が良いので。
難点は、295タイヤだと、フルバンプ時にフェンダーとタイヤが擦ってしまうことです。。。
いや~本当に久しぶりに聞きました、フルバンプ時の「ザサッ!!」という、あの恐怖の音を(笑
夏タイヤであるR35ホイール+265タイヤにすれば解決するはずなので、
あと1ヶ月程、このままだましだまし乗るしかないかな。。。