上位グレードのRRではない素の4気筒ブルターレはとてもフレンドリー♪

筋肉質な水牛のようで、ブルターレシリーズは始めはあまり好みではなかったが、
所有しているうちにシャープでありながら力強さを表した良いデザインだと思うようになった。
そして、
フルカウルのFシリーズや、上位グレードの
RやRRほど華やかさがないぶん
乗る時の服装を選ばないのが嬉しい。

初代から引き継ぐ雫型のライトが、次第に、妙に愛着が湧いてくる。

高性能版のRRでなくても、私には十分過ぎる！
当然乗りこなせもしないが、でも
車体が軽量だからアクセルコントロールさえ丁寧に扱えば
愉快痛快な走りが楽しめる。

乗るたびに「いいなぁ～」と薄笑いを浮かべてしまうのが
この快適で上質な乗り心地！
路面から多くのインフォメーションを伝えてくれながらも
アスファルトの継ぎ目や段差を柔らかく角を丸めていなし　嫌な突き上げを伝えない。
高速道路など使っての長距離移動は快適そのもので、
「やはりヨーロッパ車だなぁ～」と思わず感心させられる瞬間でもある。

同社の800㏄のセパハン　ネイキッドモデルに比べても
常識的なハンドル幅、極自然な前傾姿勢、具合のいいニーグリップなど、
ロングツーリングしたくなる乗車感覚は極めて好感が持てる。

それを求めるなら「ツーリズモベローチェ800」にしましょう。
でも、シート下にETCを搭載してもタオルやグローブを押し込むくらいの余裕はあるし、
大き過ぎないバッグならタンデムシートに無理なく取り付けられる。

痛快、官能的、ハイパワーといった高性能を考慮しても
航続距離はかなり短い。
23Lもの大型タンクにもかかわらず、170km前後走ると燃料警告灯が点く

現行のブルターレがもの凄く格好良いけど高額になり過ぎてしまった今、
とってもリーズナブルでお手頃だと感じる。
ただ、リセールバリューは絶対に期待してはいけない。