ELテープで2代目グリルにイルミネーション【前編】
目的 |
チューニング・カスタム |
作業 |
DIY |
難易度 |
  中級 |
作業時間 |
6時間以内 |
1
今回は、デュアリスの2代目グリルに、有機ELテープを使ってイルミネーションを仕込んでみました。光るエンブレムは、以前製作した黄色バージョンをそのまま流用します。デュアリスのエンブレムは1・2代目は共通部品なのでこういうことができますが、現行の3代目はまったくの新規なので流用はできません。
2
ところで工作にとりかかるときに、やっかいなのがグリルの分解。2代目グリルはご写真のように3つのパーツで構成されています。まずばらさないことには進みませんが、これが実に難儀。力技でやると必ずツメが何本か折れる(泣)
泣かないために用意するものは、細長いプラ板×ツメの本数分。
ワイシャツの襟に入っている透明プラとかでも構いません。私は要らなくなったカードを切って使っています。マイナスドライバーで1本ずつツメを広げ、プラ板を押し込んでいきます。約30本、すべてのツメの隙間にプラ板を押し込んだら、グイッとツメを押してやると簡単に2枚に別れます。手間がかかるようですが勝負は一瞬、損害もなし。
3
準備が出来たので、ELテープの吟味にかかります。
有機EL、以前から気になっていて、いつか使ってみたいと思っていました。ELチューブはこなれた値段で出回っていますが、平面のELシートとなるとけっこう値が張り、気軽に試すのは躊躇してしまう。私の普段の弄り予算は1諭吉以内、材料費は一葉さん程度です。
いつもお世話になっているLEDパラダイスが、安いELテープを扱い始めたので使ってみることに。インバータ付1.5mで1280円は安いv(^-^)
4
LEDテープだと、好きな長さに切ってハンダ付で配線を引っ張り出すんですが、ELは初めてなので、興味津々どんなものか試してみました。
ELテープの配線立ち上げはハンダ付けでなく写真のように薄い層を端子が貫いています。表面のパウチシートをめくってハンダ付を試みましたが、とても出来そうにない。そういう材質ではなさそうです。そこでホチキスで貫いて端子同様の効果を狙ってみました。
これでちゃんと点灯したので喜んだのも束の間、片方の電極がホチキス針の1.5倍ほどの幅しかない。ホットボンドで固めたにもかかわらず接触不良(あるいは短絡)を起し、ホットボンドの中でバチバチ火花を散らして終了。こわいこわい(汗)
自作配線引き出しはあきらめて、おとなしく純正の端子&コネクターを使うことに。そうすると余って切断した分は使えません。もったいないので、いずれリベンジを夢見て捨てずにおきます。
5
グリルの加工にかかります。コンセプトは依頼主様のひとこと「なんかこう、間接照明みたいな感じで」だけ。テーマカラーはもちろん黄色。
2代目グリルはエンブレムの周りにお堀のような深い溝があり、これをELでぼんやりと照らしてやります。今回はエンブレムの輪郭をビニールシートで光らせることはしません。
ELの配線は1箇所しか使えないので、こんな感じに1本のELで一筆書きでグリルの周りを巻いてやります。グリルはそのままではテープが入りませんので、エンブレム土台にルーターであちこち切込みを入れていきます。
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なんとなく巻きつけるだけならうまくいっているように見えますが、実際の装着はしっかり固定しなければいけません。エンブレム土台は、グリルから垂直に立ち上がっているわけではなく、かなり斜めになっています。まっすぐの円筒ならきれいにテープが巻けますが、そうではないので最初から無理は承知です。
ここからが、ELテープがどの程度折曲げや切り込みに耐えられるかの耐久試験。メーカーやショップは完全に想定外の、良い子は真似しちゃいけない試行錯誤です。
予想されたことですが、きっちり折ると内部の層が折り目で壊れてそこだけ発光しなくなります。
切り込みは、かなり深くてもそこから先の光量が落ちるようなことはありませんが、やはり切り口周囲で内部の層が剥離してきてそこだけ発光しなくなります。そしてあれこれいじくりまわしているうちに、切り口でバチッと火花が飛んで終了(爆)
ということで、ELテープ1本オシャカにして得た結論は、ヘタに手を加えずそのままで使いましょう、という当たり前のことでした(笑)
大きなELシートを買って弧を描く型紙を作ってグリルにぴったり合わせ、さらに外周と内周に別々のELを仕込んでやれば、こんな無理をせずに綺麗に仕上げられるのは分かっています。でもそれだとコストが数倍に跳ね上がるんですよね。1000円ちょっとでどれだけ出来るかあがいてみるのが今回のこだわりです。
後編に続く
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